『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』を読みました。
映画・アニメ感想ブログの『物語る亀』を運営する井中カエル氏の初書籍。平成以降のアニメ史を非常に読みやすくまとめた完全書き下ろしの1冊です。
『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』 井中カエル 著/KADOKAWA刊 |
単調な知識の羅列になるのを避け、キャラクターの会話劇でサクサク読ませるのは著者の作劇の力量があってのこと。俯瞰的な視点と、著者の個人的な視点のバランスもいいですね。
アニメの歴史を知らない若い人たちはもちろん、アニメから離れた旧エヴァ世代、初代ガンダム世代にとっても一読の価値あり。時代の空白を埋めるだけでなく、アニメ文化の立ち位置やアニメ業界のダイナミックな変化も含めて知ることのできる書籍です。
【注意】本書は『はてなブックマーク』の書籍プレゼントに応募して当選した商品ですが、当記事はPRや広告記事ではありません。業務としての依頼や義務は一切なく好き勝手に書いている記事です。
ブログ『物語る亀』の運営者
著者の井中カエル氏は、映画・アニメ感想ブログ『物語る亀』の運営者。会話形式の映画レビューが特徴で、個人系としてはかなりの大手なので知っている人も多いですよね。
(ちなみにブロガーとしてはずっと『カメ』さんって呼んでたけど・・・カエルだったのね)
ブログでは運営者である『主』に対して『カエルくん』などキャラクターのツッコミ形式で話が進んでいきます。
でも書籍では会話形式ではあるものの、キャラクターとしての『主』は登場せず、著者の主張はコラム的に分けられて、あくまでキャラ同士の物語で進行していきます。
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ブログではブログ主と素朴なキャラクターの会話調が特徴 長文でもサクサク読み進められる ブログ『物語る亀』より |
ブログ読者としては、その辺のノリの違いを感じて最初はちょっと戸惑うんですよね。それはブログがあくまで『映画作品のレビュー』であるのに対して、本書は『完結する物語』として描かれているからなのかな。
本書では平成アニメ史の解説と同時に『カエルくん』を主人公にしたオリジナルの物語が展開。さらにブログでは登場しないヒロインや新キャラが多数登場。単なるレビューのための会話劇ではない完結する物語が展開されます。
ブログファンとしてはこの辺の書き方の違いにも注目ですね。もちろんブログ未読の人でも全く問題なく楽しめますよ。
作家志望だった著者の実力。だから読みやすい。
ところでブログで会話形式っていうのは最近でこそ珍しくないけど、面白く読ませるのは実は簡単じゃないんですよね。
読みやすさという点ではメリットがあるんだけど、長文で会話形式をやろうと思うとこれが意外と難しい。冗長になって却って読みにくくなったり、長いだけでスカスカの文章になったりしちゃうんだよね。
そこが著者である井中氏のすごいところ。というのも『あとがき』にも書いてあるんだけど、彼はもともと作家志望だったんだよね。当初はブログをオリジナル小説を発表する場と兼ねていたみたい。
井中氏のブログを長く読んでいる人は知ってると思うけど、今でもたまにオリジナル作品を発表することもあるんですよね。氏の作品を一言でくくるのは難しいけど『映像化したくなるような作品』という印象。シナリオ的というか作劇ができる人なんだよね。
外部サイト 一覧を見ると毎年新作を発表していますね!オリジナル小説リスト - 物語る亀
『劇場版 物語る亀』のようなチャレンジ
ブログでは各キャラを上手に書き分けつつも全てが『著者の一部分』という感じで、全体として著者の主張となるように書かれているんだよね。それに対して本作では著者の主張を一旦離れて一つの物語になっている感じがする。
だから本書ではより物語的にキャラがキャラ自身を演じている印象ですね。これまでレビューのために演じていたキャラクターが一つの大きな物語を紡ぎ出す。だからこれは言ってみれば『劇場版 物語る亀』ともいえるチャレンジなんですよ。
書籍版で登場するキャラクターたち 『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』より |
そして今回『主』がいない代わりに『カエル』というキャラに著者自身が投影されている。あの哀愁を感じるラストシーンはいかにも著者らしいよね。
本書のタイトル『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』っていうのも、最近流行の異世界転生ものアニメをイメージしているんだけど、それと同時に自分自身の思いをオーバーラップさせている所があるんだろうなと思う。
いずれにせよ本書は知識だけのブロガーがマネできるレベルじゃないよなぁ。ブログと似たように見えて実は非常にチェレンジングな作品。もちろん編集サイドの支援もあったんだろうけど、彼自身の作家志望としてオリジナルの物語を紡いできた経験が効いてるんだよね。
まあ「そこメインじゃないから!」って言われそうだけど、ブロガー視点ではそういう所にすごい注目しちゃうんだよね。
エヴァンゲリオンから始めるアニメ史
そういった物語に乗せて紹介される平成アニメ史なわけですが、最初は『新世紀エヴァンゲリオン』の紹介から始まる。これは近代を明治維新から始めるようなもので非常にわかりやすいよね。
アラサー世代(おそらく30歳くらい?)である著者から見たエヴァンゲリオンは、非常に整理されていて若い人たちにも理解しやすいだろうなと感じました。
自分は40代後半なので、当時少年だった著者とは当然見えかたも違うのだけど、もはやエヴァも歴史の1ページになったんだなぁという感慨を感じましたね。
初見では理解が難しい考察も会話形式でわかりやすく解説 新劇場版への予習としても便利 『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』より |
エヴァ放映当時はもう20歳を超えた大学生だったけど、オタク系の友人に勧められて鑑賞したエヴァはとにかく面白くてね。それだけに最終回のガッカリ感はすごかった(笑)ものすごい不完全燃焼だったなぁ。
自分みたいなライトオタクにはエヴァの世界観を理解するのは難しかったんだよね。当時はネットで考察も難しかったし。あの最終回を見てATフィールドの解釈をするのはライト層にはなかなか難しいわけで・・・一緒に見てたオタク仲間でも『風呂敷広げすぎてブン投げたのかな〜』くらいの感覚でしたね。
こうやって整理された記述を見ると、その通り!と思う反面、なんか違うんだよなぁ・・・と相反する思いもあって、この辺のめんどくささがリアルタイム世代の悪い所。そういう意味でも少し後の世代からの整理された視点はわかりやすいんだよね。
オタクカルチャーの境目が融解するキッカケ
ちょっと個人的な話になるけど、そもそも自分にとってロボットアニメの流れは、ガンダムから始まってパトレイバーまでで、その後にエヴァが繋がらなかったんだよね。いまでもエヴァをロボットアニメの系列に乗せるのに違和感があるくらい。
当時の空気としてオタク向けアニメと、非オタ向けアニメの境目っていうのはなんとな〜くあって、だからエヴァはどちらかというとコアなオタク向け作品として出てきたというイメージだった。
単なる作品紹介でなく時代性とアニメの関係を掘り下げている 『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』より |
でも当時驚いたのは、これまでアニメとは距離があると思われたサブカル系女子の人たちまでエヴァに吸い寄せられていったことなんだよね。
実際自分の知人でもこれまでアニメの話題なんか全くなかった人たちが、急にエヴァに熱中してて驚いたのを覚えてる。サブカルチャーの一部であったオタクカルチャーの境目が融解して、急速にサブカル全体を飲み込んでいく様子を見ていたんじゃなかいかな・・・と今振り返ると思うんだよね。
その後、オタクと一般人の境目すら融解して現在につながっていくわけだけど、エヴァ現象はその端緒だったのかな。そういう意味でもエヴァから始めるのは良い選択だと思うし、リアルタイム世代からずれている著者の視点は歴史として語るのにちょうど良い気がしますね。
オタクとアニメのダイナミックな変化を丁寧に説明
本書に戻ると、エヴァの後にしっかりエヴァ以前のアニメの歴史をさらっと紹介するのがウマイ。そして、新海誠、細田守など新しい世代の監督を紹介して、アニメやオタクの立ち位置が変わっていく過程を解説していくのですが、この辺から著者自身のリアルタイム性が強くなっていきます。
ここは世代こそ違いますが、自分も同時期に経験したものとしてその空気感を感じますね。当時自分も『秒速5センチメートル』や『時をかける少女』に熱中してて、同じ映画を何度も見に言ったのもこの頃が最初だったな。アニメ映画が持つすごいポテンシャルを肌で感じてたんだと思う。
日本アニメの大きな流れだけでなく世界のアニメに関しても紹介されている 『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』より |
その反面、当時の自分は深夜アニメにかなり偏見があって全くスルーしていたんだよね。オタクカルチャーが広がったとはいえ、従来のオタク向け作品はより深化して深夜帯へ移行していた。瞳はさらに巨大化するし、高度なコンテクストの共有が必要になって、興味はあっても手が出せない感じ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!』など人気のタイトルの評判は伝わってくるのですが「ああいうものに手を出したら終わり」くらいの偏見は持ってましたね。まさに見てもいないのに食わず嫌いで判断してたわけだけど、かりに当時そんな色眼鏡で見たとして正当に評価できたかどうか・・・。
40代後半(団塊Jr./氷河期世代)にはそういう人も多いんじゃないかな?まさにかつての自分がそうだったんだけど。そういった人にとっても、抜けているアニメ史を補うにはちょうど良い本になっていると思います。
ちなみに自分は2012年の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』で目覚めたのですが、2000年代後半の作品群はかなり後になってから鑑賞してすごさを理解しました。
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異彩を放つ第6章・・・京アニについて
そして本書で特に白眉なのは京アニに関する記述でしょうね。自分も屈指の名作と思う『映画 聲の形』への言及。この辺りから時間軸は完全に自分とかみ合ってきます。
そして、1章を割いたあの事件の記述。リアルタイムの手記のような体裁となって他の章とは異彩を放っている第6章。この記述については、まさに自分にとっても同時に体験した当事者として記憶が蘇ってきてしまう。
現実から目を背けようとすると激しい罪悪感。京アニがあんなに悲しいことになってるのに。ただ泣くしかできない。日常に戻れない。つらい。
— kato19@アニメとスピーカーと‥‥。 (@id_kato_19) July 18, 2019
本書にもある通り、奇しくも翌日は新海監督の新作『天気の子』の公開日。Twittrでは誰もが期待と興奮で盛り上がっていた・・・その直前のまさかの事件。著者と同じく自分も最初はボヤでしょ・・・くらいの軽い気持ちでいたのですが。
翌朝の映画館はだれもが葬儀のような沈痛な面持ちに見えました。『天気の子』は全国一斉、同時刻に初回をスタートしたんだけど、これが同じ時刻に同じ思いを抱いて集まったアニメファンにとって追悼であって黙祷のような場になったんだよね。
別のスタジオにもかかわらずスタッフロールでは涙が止まらなくて・・・でも今思えばこれが新海さんの作品でよかったのかもしれない。少なくとも自分には救われるものがあった。
関東ではこの日、映画の始まる前の雨まじりの陰鬱な天気が、映画館を出ると嘘のような快晴の青空になっていて、奇跡のような映画とのシンクロに驚いたっけ・・・。
多くのアニメファンにとっては9.11や3.11と同じくらいの衝撃として記憶されているこの日。これは決して大げさな表現じゃない。まさに自分の大切な人たち、そして『あったはずの未来』が失われた日だったから。
著者である井中氏とは、特に京アニ作品については非常に共感するところが多くて、それだけにこの章については同士のような気持ちで目頭を熱くして読みました。
『物語る亀』とブロガーとしての自分
本のレビューというより自分語りばっかだなぁ・・・と言われそうだけど、『物語る亀』というブログはどうしてもブロガーとしての自分を意識せざるを得ない部分があるんだよね。
まあ実を言うと一時はライバル視(笑)してた時があって、まあ今となっては苦笑なんだけど一種の目標にしてたんだよね。自分のブログは2014年の『たまこラブストーリー』から始めたんだけど『物語る亀』さんは2016年の開始。
当時は『お、新しい人が出てきた。がんばれ〜』なんて思ってたけど、当時はてなブログの勢いが強いことも後押しして『物語る亀』は急成長。とにかくあらゆる記事が検索上位に食い込んでいて度肝を抜かれました。
それは単に幸運だけじゃなくて、彼の書く速さ、量、知識、熱量・・・どれを取っても尋常じゃなかった。なにが物語る亀だよ・・・『物語るウサギ』じゃないかって(笑)
自分も負けじと思い入れのある京アニ作品などでは翌日アップを競ってましたが、まあとてもついて行けるわけもなく・・・あっという間にトップブロガーに駆け上がっていく背中をみてため息をついた思い出があります。
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もちろん彼も万能というわけではなく、萌え系(きらら系)やアイドル系アニメに関しては苦手なようで、論理的に批評はできても本当の意味で楽しめないようで、ファンとの共感の齟齬から度々摩擦を生じていたようです。(ちなみに書籍では萌え系、アイドル系についても丁寧な記述があります)
とはいえ、苦手な分野でも手広く鑑賞してレビューまで書き上げると言う攻めた姿勢に純粋に感心したんですよね。それに感化されて、自分も苦手と思っていた萌え系日常アニメでも積極的に見るようにしたんですが・・・見事にハマってしまうと言う(笑)効果があったので感謝しかないです。
旗色を鮮明にするから面白い
そのおかげもあって、ごちうさ、きんモザの劇場版で日常系作品の魅力に気づき、今は『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を絶賛しています。ちなみにどの作品も『物語る亀』では評価の低かった作品。
でも逆に『物語る亀』で大絶賛されているプリキュアの劇場版シリーズなどは、正直言うと・・・そこまで絶賛する理由はよくわからなかった(汗)
でもさ、それがいいんだよね。自分が感想ブログを書き始めてよかったのはそういった別の視点を常に意識できること。
自分が好きな作品が酷評されている時、怒りやストレスを感じるのは当然なんだけど、他人の土俵で文句言っても虚しいだけなんだよね。こんな時こそ自分が絶賛の旗を掲げるいい機会。
『劇場版ラブライブ!』が当初酷評の嵐だった時、その反発をエネルギーにしてこのブログで絶賛評を書きまくった事を思い出します。そう言う時こそ、燃えるし、記事を書いていて面白い!
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物語る亀さんの関連で言えば『打ち上げ花火〜』など世間の評判が酷評一色になる中、数少ない絶賛派として旗色を同じくしたことも多かったなぁ。
彼に限った話ではないけど、同じアニメ好きでもこうやって評価が極端に変わるのが面白いし、その多様性を知ることで却って自分の『好き』を信じることができるようになるんだよね。
最後に:ブロガーが歴史を語る意味
この本はアニメ史を中立的に羅列したものでないかもしれない。井中カエル氏というブロガーのフィルターを通してみた歴史だ。だからこそ、情熱、悲しみ、迷いという思いが伝わる生きた歴史書になっている。
研究者でも業界人でもないただの『いちブロガー』の著作に読む価値があるのか?と問う人もいるかもしれない。言ってみればただのアニメファンじゃないか・・・とも言える。
でもこれほどの知識量と書く力のあるいちファンはそうそういるものじゃない。いちファンの視点でアニメ史を語ることは、まさに私たちアニメファンにとっての歴史なのだ。
若いアニメファンだけでなく、ベテランのアニメファンにとっても『あーだ』『こーだ』と語りたくなる1冊。そんな作品になっていると思います。
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katoさん、こんばんは!
返信削除先日、ツィーターでつぶやいたのですが、私は『亀』さんのブログはあまり好きではありません(笑)
その理由のひとつは、彼の記事上に(事実の)誤りが多すぎること。もうひとつは、心無い言葉で、(「亀」さんが理解できなかった)映画・アニメを切り捨てること。映画・アニメファンを傷つけること。そして、自己を映画初心者、「一見さん」だから、仕方がない、大目に見てくださいと、開き直る態度をするところ。会話形式のブログに話の落ちがなくて、文章の構成がなってないところなどです。
彼のブログに書かれている知識は、ネット上にある「まとめブログ」などで知ることのできるものです。アニメ・映画に精通している者にとっては、当たり前なものばかり。基礎的なことばかりです。特筆すべきものではないです。
厳しいことを言えば、「亀」さんが自己の書いた文章を「評論、批評」と言い切るなら、さらに詳しい内容を調査・取材すべきが、本当です。本来ならそこまでやるべきです。
それから、彼はやたら他人の評価を気にする傾向があります。ツイッター、他のSNSの意見、評判を気にし過ぎ、「亀」さんらしい「毒舌」のような切れ味がなく、歯切れの悪い文章で、お茶を濁すこともありました。これは自身のブログのアクセス数を稼ぐための対策の一つであったのではと推測はできますが、それにしても、他人の目を気にし過ぎてて、自己の意見をはっきりと主張しないのもどうかと思います。
katoさんが本文で仰っておられた『打ち上げ花火~』の記事はちょっと「いいな」とは思いましたが、やはり他人の意見に振り回されている感は否めなかったんじゃないでしょうか。
katoさんが本文で書かれていますように、『亀』さんは自己の苦手分野にも切り込んでいく、無鉄砲さ(誉め言葉です)があります。ですが、自分の知らないことは時間をかけて調べるべきが、「物書きのはしくれ」(作家志望者)の責務だと思います。
それをしないで、(たとえ悪意がなかったとしても)事実無根なことを書き綴り、ネットに拡散してしまうのはいかがなものかと、思います。(彼の記事を引用するブロガーさんも多いのです。影響力が強いのなら、フェイクニュースの原因にならないようにした方が良いに決まってます)
見当違いなことを言って、映画ファンを傷つける行為は、本当に私は不快です。『亀』さんの(自己を)映画初心者、「一見さん」などと開き直る態度が、いやで仕方がありません。
初心者なら、謙虚に学ぶ態度も必要なのではと思います。
特に、「京アニ」、山田尚子さんの監督作品についての記事上で、事実関係について、記憶違い、記述ミスが多いです。何回も、読者の方々がその点を指摘なさってますが、一向に治らないですね。コアな「京アニ」ファンにとっては迷惑かもしれません。知らないなら謙虚に調べることが肝要かと思いますね。
私の大好きなアニメ『SHIROBAKO』を取り上げた記事が「亀」さんの記念すべき第一作だそうです。2016年1月の記事です。
良く書けているとは思います。でも私個人としては、まず、あおいちゃんたち・5人の主人公をちゃんと取り上げてほしいと思いました。その上で、余談として、『エヴァンゲリオン』の庵野監督をはじめ実在するモデルとなった人たちを紹介したほうがいいと思います。主人公をそっちのけで、わき役をフューチャーするのは本末転倒です。
以上が、私が『亀』さんに抱いてる感情と苦言です。
すみませんでした。長文で愚痴っぽいこと書きました。どうしても知ってほしくて書きました。
それでは失礼いたします。
Hidebow-Rainbo-Frawbowさん、コメントありがとうございます!
削除お気持ち読ませていただきました。以前からおっしゃってましたが色々思うところがあるようですね。
映画やアニメの知識の部分については、私自身も耳が痛いところです(汗)Hidebow-Rainbo-Frawbowさんのおっしゃることも尤もなところがあり、本文にも書きましたが、彼のブログは度々コメント欄が荒れ気味になっていましたね。
カメさんのブログは急成長して検索上位を取ることが多かったので閲覧数は莫大だったと思います。彼自身の経験がそれに追いついていない所は感じました。他人の評価を気にするのも、そういった戸惑いから来るところもあったのかな?という気がします。
これは私の持論でもありますが、検索上位に来ると言うことは、好むと好まざるとにかかわらず責任も伴います。Googleが勝手にやってると言い逃れはできません。好きで書いてるだけだとしても、批判される事は覚悟するべきです。
ただ、当然ながら私はカメさんではないので特に弁護や反論する立場にはありません。なので個々の事例については同意も否定もありません。個人的にはあの若いエネルギーが羨ましいですけどね。でもHidebow-Rainbo-Frawbowさんも熱さという点では負けてないですが!
最近は気力体力が落ち気味で・・・自分もなんとか頑張りたいところです!読んでいただきありがとうございました!
katoさん、こんばんは!
削除お返事ありがとうございます。
私のお見苦しいところをお見せして、ごめんなさい。わかっているのですが、大人げない発言をしてしまい、恥ずかしいです。私、本当にめんどくさい性格をしています(爆笑)
katoさんから適切なご意見を聞かせてもらい、少し冷静になれました。
katoさんのおっしゃるとおり、『亀』さんの経験不足は否めないと思います。私もそう感じていました。私は『亀』さん読者の一人だった時期がありました。なので、他の読者の方々と(本当にお節介にも)、彼に苦言を呈したり、アドバイスをしてまいりましたが、「柳に風」否、「暖簾に腕押し」でした。
若い時期って、自分をカッコよく見せたかったり、自分の非を認めたくなかったりするのです。自分の失敗や若気の至りを、なかったコトに!したいですのですよね。現代的に言えば、デジタルデータを簡単に消去、改ざんするように。。。それが人情ってものです。「よ~く、わかります!」
若いって、羨ましいですよね!、とても眩しくて。でもその半面、最近の大型台風のような未知の底知れない脅威を秘めているようにも感じます。
今思い返せば、『亀』さんは人づきあいが得意でない人かもしれませんね。ですから、彼がコメント欄で読者からの質問に、見当違いの返答をし続けたのは、その現れなのかもしれません。面識のない大人から諭されたたところで、彼には脅威としか思えないでしょう。どのように振る舞って良いのか、わかるはずがないのです。
まあ、『亀』さん自身が、自己開示をしない人ですので、文章から想像し、察するしかないのです。しかしながら、正体不明で、こちら側もよくわかりません(笑)。筆者が一方通行に言い放って終わり。交流が成り立たない。結果どんな人柄かわからない。どのようにかかわっていいかわからない。
それだと、惜しいんですよ!交流がないと、ブログ自体が盛り上がらない。、それがなくては(『亀』さんが唱える)「日本のエンターテイメント界を盛り上げていく」ことなんか到底無理です。大きなムーブメントは一人では起こせません、たくさんの人たちの協力あってのことなのです。
この話題はここまでで終わりってことで、、、。
katoさんもお若いと、私は思いますよ。
足繁く映画館に出かけて映画鑑賞をするところは、最近の私にとって、羨ましい限りです。そして、コツコツとブログの記事を公開されているところは、静かなる情熱を感じます。
また、文章の至る所に物語への熱い想いを感じますね。
数より中身の充実が大事です。ブログ更新は、自分がしたいときに、すればいいと思うのです。
ノルマの様に、自分に枷をはめてしまうと、窮屈なものになります。そうやって書かれた文章は読んでいて息苦しさを感じてしまします。どうしても書けない時は書けないのです。
そういう時は、一時休戦して、忘れてしまうのもいいでしょ。、反対に、スタッフ・キャストはどんな発言をしているかをとことん調べまくるとか、原作本を夢中になり読みふけり、エッセンス的なものに触れ、そこからヒントやインスピレーションを引っ張り出してくるとか。試すことは、無数にあると思います。そのような行動が情熱と若さに結び付くのではと思います。
芸術的なアニメもありますが、「テーマは何に!」「この映画の持つ意義」とか追及するのも重要ですが、大半のアニメは楽しんでなんぼのもの(どれくらいの価値があるのか)です。まだまだ先は長そうなので、時には、何もかも考えずたのしむのもいいんじゃないかと思います。
余談ですが、私が10年前にブログを運営していたことを以前お話しました。
記事を書くとき、最初からテーマを絞り、狙って考えていくと、なかなか書けなくて困る事、ありませんか。
私はよくありました。アクセス数を稼ごうと、欲に走ると(笑)、現在の自分が書きたいテーマとは別のものになっていました。なんだか、マンネリ化したルーティーンみたいになってました。
最近、感じるのですが、テーマを最初から固定しない方が面白いです。自分の内面から湧き上がってくる想い、感情、事柄、言葉、直感をヒントにすると、思いがけない文章に仕上がることがあります。
方法は、今現在、関心、興味のあるもの、気になっていたもの、心に引っかかってるもの、直感でピ~ンと来るもの(アニメのタイトル、人物、原作本、事柄、音楽、歌、劇伴、アニソンミュージシャンなど)を連想ゲーム風に次々とリンクさせていきます。
思い浮かぶものを、調べたり、メモしたり、アニメ本編を観賞したり。それをしてるうちに、今まで、知らなかった事、見落としていたことに気づきます。時にはとんでもない掘り出し物と出会ったり!
具体的には、また次のコメントで、言わせてください。
それから、私も、熱いですか? ありがとうございます。
私の文章は暑苦しいんじゃないかと、非常に心配しています(笑)
私が熱い、としたら、きっと、私が生まれた年代、特に生まれた年に起因するかも知れませんね。
私が誕生した年の4月に日本初TVアニメ『鉄腕アトム』が放送開始されました。またその前年10月(私の誕生する3カ月前)に英国でザ・ビートルズがレコードデビューしました。どちらも後世の文化に大きな影響を与えた出来事です。私もその洗礼を受けた者たちの一人です。
ですから、私はアトムの子、否、文化の子です。人一倍、文化活動に興味津々な人間なのです。文化を支えていくのが、私の自負であり、責務であると思います。
いつもながら、長々と失礼しました。それでは、また遊びにきます。
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、コメントありがとうございます。
削除ちょっと体調を崩し気味で返信遅れてしまいました。申し訳ありません。このご時世のせいか、体調崩しても以前のように気軽に診察や検査をしてもらうのが難しくなりました(泣)体調がよくないと楽しめるものも楽しめませんね。
改めて出来ることは限られるなぁって感じます。ブログも数を追うことはもはやできないですしね。有り余るエネルギーが必要ですし。自分には今出来ること、したいことを厳選して・・・と思いつつも、意外と厳選っていうのは難しいもので。本当にしたいこと、するべきことってなんだろうって思います。
自分から見るとHidebow-Rainbo-Frawbowさんと亀さんは、業界や文化という大きなものへの思いが強いという点では近いものがあるのかなと感じます。そういう意味でお二方には熱さを感じますね。まあそう言われると気分悪くされるかもしれませんが(汗)
体調に加えて忙しさもあり最近はほとんど映画も見に行けてません。なんとか行きたいですが、地味に医療費が負担で・・・お金だけは変わらず出て行きます。こちらはちょっとスローダウン中ですがお気軽にお越しください♪
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