シャフトらしさを残しながらも新たな魅力のキャラデザが印象的だった。 『DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO』より画像引用 (当ブログの画像引用について) (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
先日の記事では予告編を大絶賛しましたが、今作はシャフト・新房さんの製作とはいえ『一般ウケ』を狙ってきてるんだろうなぁ・・・と思ってたんですよね。なにしろあの『君の名は。』の川村元気プロデューサーが参加しているわけで。
それが蓋を開けてみれば斬新で難解な演出!挑戦的すぎるよ・・・いいのか・・・これで・・・大丈夫か?と心配になりましたが、でもね、たしかに難解なところもあったけど、すごく良いシーンがあって、ストーリーも考察したくなる深さがあり、『もう一度見たいな・・・』と思った作品でした。
※次項からネタバレありのレビュー&考察になりますのでご注意ください。
※文末に2・3回目を見た後の追記をしました(2017/09/09更新)評価を大きく変更して『絶賛』になりました!(リンク)
※ところで自分はオリジナルのTVドラマ版もリアルタイムで見た世代です。あれはすごかったですね・・・『とんでもないものを見た!』って衝撃を受けた思い出があります。
目一杯背伸びした13歳の奥菜恵と山崎裕太の演技が素晴らしかったんですよね。自分の運命をどうにもできない子供時代の恋の切なさがすごく表現された短編でした。
一番好きなシーンは『あの』シーン!
いきなりですが・・・初見で一番好きだったシーンといえば、それは『なずなが歌うシーン』でしたね。突然「瑠璃色の地球」を歌ってアイドルの姿になるなんて。あのシーンは『まさか!』でしたね。
予告では無かった想像のシーンがすごく印象的 この辺から夢と現実とifの世界が曖昧になってくる。 アニメに慣れていない人は付いて来れただろうか。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
『劇場版ラブライブ!』を絶賛した自分としては突然のミュージカル演出は初めてではありませんが、それにしてもこの作品の、あのタイミングで始まるとは思わないじゃないですか!
正直言って一般の人は付いて来れたんでしょうか・・・大変心配なのですが(笑)自分としては『スッゲー!』でしたね。この歌声がまた良いんですよね。広瀬すずさんは本作全部ですごく良い演技なんだけど、特にこの歌声は良かった。
この斬新な演出で『さぁ、ここからちょっと難解になるよ、ついてきてね!』って言われたような気がします。そういえば曲名から、なずなのお母さんが松田聖子世代とわかって『あれ、時代設定・・・もしかしてTV版の公開当時(93年)かな?』って思ったのですがどうなんでしょう。
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ラストシーン、典道のいない教室の疑問
難解といえば、初見ではちょっと理解が難しかったシーンはいくつもあります。(そもそも理解する必要があるのかって問題かもですが)
一番最初に疑問に思うのは『ラストシーン』ですよね。夏休み明け(ですよね?)どうして典道は出席していないのか・・・?
このカケラを掴んだ事で一体何が起きたのか (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
オリジナルのドラマ版だとたしか結末は違いましたよね?切ない終わり方だったけど疑問とかは無かった気がする。アニメ版の『典道がいない』という事実は終盤の一連の流れと密接につながっている気がしますね。
『なずな』は元々転校予定なんだから、そもそも名前を呼ばれないのはわかる。でも典道はいるはずなのにいない・・・初見なのでまだ理解できてないですが、勝手に想像するに次のような説が考えられますね。
- 2人は『典道の作った世界』に行ってしまった 説
- 典道がなずなを追って引っ越し先に行った 説
- 実は2人とも海で死んで行方不明 説
- などなど・・・(まだ他の人の考察読んでないので)
個人的には1かなぁ・・・あの電車が分岐して海に行った時『時間をやり直している』んじゃなくて『もうひとつの世界を作っている』と感じたんですよね。なずなの言っている『これは、典道くんが作った世界なんだね』って言葉ですよね。
分岐した線路には現実ばなれした標識。 最初はこれは夢の中の話なのかと思っていた。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
パラレルワールドは『なずなの実父』の願いかも
これをパラレルワールドと言って良いのかわかりませんが、やり直したかった世界を具現化する原因、あの海で拾った『謎の球体』の正体はなんでしょう?
そこを説明するのは野暮かもしれませんが、自分が思うに、亡くなった『なずなのお父さん』の願いが作り出したものだと思うんですよね。詳細ははっきりしないけど、海で亡くなった『実のお父さん』。
この球体はお父さんの願いの結晶なのか・・・ (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
きっと彼も『やり直したい』という強い願いを持って亡くなったんじゃないかな・・・彼の魂がなずなを海に呼び寄せてあの球体を拾わせた。ここまでくるとSFじゃなくてファンタジーだけどね。
お父さんの想いが、なずなと典道を『もうひとつの世界』に連れて行ったのかもしれない。最後に花火師が打ち上げて粉々になった球体のカケラ。『願いが映ったカケラ』を握りしめて・・・あ、ここまで全部『想像』ですけどね(笑)間違ってたらゴメンなさい。
それでもまだ残る疑問
でも考えてみれば『典道の作った世界に行く』って、元の世界にとっては『2人が海で行方不明』とあまり変わらないね。ただ一つ謎なのは、担任の先生が典道の出欠を普通に取っていた事なんですよね・・・。
もし亡くなったり行方不明なら騒ぎになったりしないだろうか?存在自体が消えたならともかく・・・そう考えると普通に『引っ越し先に行った 説』もありかなぁと。みなさんはどう思われますかね?
でも、いろんな想像を掻き立てられる作品ですよね。疑問が残るからダメという意味じゃやなくて、いい意味で深い作品だと思います。
広瀬すずの演技は最高!だったけど・・・典道の声は
予告の時から言ってましたが、広瀬すずさんの演技は本当に良かった!オリジナル版の奥菜恵(当時13歳)の演技(というか存在感)ってのは本当にすごかったので、あれをどう再現するのか?って課題は見事にクリアされていたと思います。
アニメと実写なのでもちろん『再現』というのは不可能なんですけどね。アニメとして再解釈することに成功したって感じですかね。そこに広瀬すずさんの声と演技は欠かせない。微妙に声優さんっぽくない感じがアタリになった気がします。
映像で見ると二人とも子供と大人の両面を持つ感じがすごくよく表現されていた。 ただ、典道役の声はすこし大人っぽすぎて違和感が最後まで残った。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
逆に残念だったのは・・・典道役の菅田将暉さんの声かなぁ。予告編の時からちょっと気になってはいたけどね。やっぱり馴染めなかったなぁ。直前に劇場版『火花』の予告編に主人公で出てたせいもあるんだけどね。顔が浮かんじゃうんですよね。あれよくないよね(笑)
中学生設定への変更が悩ましい所
典道については、ドラマ版の良さだった子供が背伸びした『危うさ』みたいなのがね。ちょっと無かったというか。なずなに比べて男子の典道は少し幼いはずなんですよね。
ドラマでは小学6年設定だった気がするけどアニメでは中学生設定なんですよね。その辺はある程度考えなきゃいけないわけですけど。
とはいえ、ちょっと大人っぽすぎる声だったのが馴染めない原因かな。大人が演技してる感じがしちゃってね。もう少しナチュラルに不安定な感じがあればなぁ・・・でもまあ難しいですよね。高い評価なさっている方もいますからね、個人的な好みかもしれませんが。
評価は分かれそう・・・でももう一度見にくつもり。
やっぱり『君の名は。』みたいに感動しよう!と期待した人は、ちょっと拍子抜けしちゃうんじゃないかなぁ・・・って心配はするんですよね。実際はどうなんだろう。結構、評価分かれそうですよね。
たしかに今の流れなら、一般受けするような『感動的でわかりやすい作品』を求めれられるんでしょうけどね。でもこの作品は『傑作である実写ドラマ』のアニメ版。『単なる再現』では超えられないと思うんですよね。それならシャフトや新房さんを使う意味ないわけで・・・・。
だから簡単に評価を下すのはちょっと違うんじゃないかなぁと思います。斬新で難解な演出だからわかりにくいけど見ごたえのある作品だと思います。でも・・・やっぱり一般受けは難しいかなぁ(笑)
初見だといろいろ衝撃的で受け止めきれていないので、もう一度見に行くつもりです。その時はまた追記すると思います。
でもこれだけは最後に一言。『予告3&MV』は本当に最高だったのでEDはもうちょっと手を入れて欲しかったゾ!(笑)
【以降は2・3回目を見てからの追記です!】(2017/09/09更新)
【追記】2回目の鑑賞でまさかの感涙!絶賛に変更します。
まさか2度目の鑑賞でここまで感動するとはね・・・自分でも予想外でしたが、2度目を見た今では『絶賛』に評価を上方修正させてください(笑)
正直な話、2度目は『初見の考察を確認しよう』くらいの気持ちで見たんですよね。そしたら3度も泣いてしまうとはね。初見も良かったとはいえ『感涙とかはない作品』かなぁって思ってたので油断してハンカチが間に合いませんでしたよ。
結局また後日、3度目を見に行ってしまいました。
改変世界は『なずなの望んだ世界』だと思った
初見の感想では、改変世界っていうのは『典道が望んだ世界』をやり直しているのかな?思っていたんですよね。でも2度目を見たとき『あれ?』って思いました。
ああ、これは『典道が願った世界』というより『なずなが願った世界』じゃないか・・・って感じたんですよね。
つまり、亡くなったお父さんの想いが、典道に『なずなの望んだ世界』を作らせたんじゃないかなって。
なずなの将来の可能性を閉ざして欲しくない、なずなに無限の可能性があることを知ってほしい・・・そして、なずなの未来を『新しい父親』に奪われたくない!
ああ、これは『典道が願った世界』というより『なずなが願った世界』じゃないか・・・って感じたんですよね。
つまり、亡くなったお父さんの想いが、典道に『なずなの望んだ世界』を作らせたんじゃないかなって。
2人の逃避行には亡き父の後押しを感じた。 一見ご都合主義に見えるシーンも典道に託した父の想いが見える。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
なずなの将来の可能性を閉ざして欲しくない、なずなに無限の可能性があることを知ってほしい・・・そして、なずなの未来を『新しい父親』に奪われたくない!
そう思ったら、涙が溢れてきちゃったんですよね。お父さんに自分の歳が近いからですかね(笑)そっちに感情移入しちゃいましたよ。
自分の運命をあきらめないでほしい・・・
この作品に『正解』はなくて良いのかもしれない。10代には10代の感じ方で、2〜30代には懐かしい若い頃の恋を振り返ったりとか。それぞれの立場からの感想がバラバラで良い作品。
だから自分にとって『なずな』はヒロインであると同時に娘と感じてしまう世代。自分はあんなに可愛い愛娘を残した父親の気持ちに寄り添ってしまう世代。子供はいないけど自然とそういう気持ちになってしまうんですよね。
こんなにもたくさんの可能性を見せてくれた『もしも玉』 次はどんな世界で会えるか なずなの涙はポジティブな感動だと感じた。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
なずなはアイドルにだってなれるよ!好きな人と恋愛してほしい!自分の運命をあきらめないでほしい・・・それが、あの球を持っていたお父さんが、典道を通して伝えたかったこと。
そう思ったら、なずなの2度目の歌のシーンで涙が止まらなくなりました・・・。
そう思ったら、なずなの2度目の歌のシーンで涙が止まらなくなりました・・・。
目の芝居の凄さがクセになる
あと、この作品って何度も見たくなるクセになるシーンが多いですよね。歌のシーンはもちろんなんだけど、2度目のプールの後、なずなが教室に戻ってきた時のシーン。
あのシーンのなずなの瞳がすごいですよね。なずなのセリフは一切無いのに『目だけで芝居をしている!』って感じ。あのシーンを体験したくて3度目を見に行ったくらいでした(笑)
初見では独特の表現に違和感すら感じたが 2度目からは瞳に凝縮された演技の虜になった。 (C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会 |
リアルな芝居では不可能なアニメならではの表現!新房さんがインタビューで言っていましたが、まさにこんな表現なんだろうなぁ。クセになる快感なんですよね。
最後に『ラストの謎』は・・・
それにしてもこの作品、初見では『驚き』が先に来てしまって。ちゃんと受け止められてませんでしたね。初見で好印象だった人は機会があれば2度目を見るのをお薦めしたい作品です。
『打ち上げ花火』2度目の鑑賞・・・評価を『大絶賛』に変更させてもらいます!初見はよくわからなくて2度目にこんなに感動するなんて『劇場版ラブライブ!』以来かも。絶対不要だと仕舞っていたハンカチが3回も必要になったよ。#打ち上げ花火感想— kato19@アニメとスピーカーと‥‥。 (@id_kato_19) 2017年8月22日
結局ラストの謎ってのは3回見てもわからなかったです(笑)でも今はポジティブな結末に感じていますね。いずれにしても二人は一緒にいるんじゃないかな?って、なぜだか不思議な確信を持って言えるんですよね・・・でも自分の願望かな?(笑)
【追記2】ラストの謎が解けた・・・かな?
わからなかったラストの謎・・・コメントいただいた『もあい』さんに返信しているときに思いつきました!もしかしてこういう事だったりして・・・。
自分の解釈も、他の人の解釈もみんな『もしも玉の破片』のひとつひとつ。ラストシーンを観客に投げたんじゃなくて、映画の世界と観客の世界がIFで繋がったラストシーンだったんじゃないかな。『打ち上げ花火』のラストシーン。沢山の解釈を読んでいて思ったのですが、今になってみれば、これって『砕けたもしも玉』の破片みたい。みんなの解釈の一つ一つが『あったかもしれないラストシーン』全てがIFの世界・・・もしそこまで考えたラストシーンだとしたらスゴイなぁって思う。— kato19@アニメとスピーカーと‥‥。 (@id_kato_19) 2017年9月24日
妄想しすぎかもしれないけど、そうだったら良いなぁ・・・なんか気に入ったので自分の解釈はこの『もしも玉の破片』説に変更します(笑)
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』公式サイト
自分も今日見てきました。色々なアニメを見て耐性が付いているので?そんなに違和感は感じませんでした(笑)深く考えないで流れのままに見ましたけど疑問点を上手く解釈して先に進めるかどうかが肝かな。あと細かい伏線も自分で解釈しないといけないので普通の人はそこまで読み解けないので袋小路に迷い込んで訳がわからなくなるのかと…
返信削除上手く解釈して話をつなげられて先に進めた人は評価が高くて理解出来ない人は意味不明な状況が重なって明確な答えが示されずラストでも見た人の想像におまかせしますと思い込んでさらに訳がわからなくなって評価が低いのかと…公開規模とか予告とかを見るともう少しわかりやすい説明なり描写も必要だったかと思いました。
TTさん、コメントありがとうございます!
削除そうなんですよね、耐性がある人だと『ここでこう来るかぁ・・・』って少し引いて見られるので躓かないで見られますが、普通は理解しようとしてこんがらがっちゃいそうですね。
公開規模など事前に分かってたわけで、おそらく製作者側は非難覚悟で『あえて』出してきたのかな・・・と感じてます。考えに考えて出した結論が『あれ』なら、こちらも全力で受け止める甲斐があるなぁって。
いろんな意見を聞いていると、少なくとも適当に作られた作品じゃないのは確かですよね。観客とのミスマッチについては批判も仕方ないですが、表現したいものと、客を楽しませるものとのバランスって難しいですね。『君の名は。』は観客へのサービスを重視したと監督は言っていましたが、他作品では作家性を優先させたわけですしね。
あんまりシャフトを擁護すると選民意識みたいに言われちゃいそうですが、正直初見では私も困惑しましたが冷静になるとだんだんと評価が上がってきています。また近く見にいくつもりです。コメントありがとうございました!
katoさん、こんばんは!お返事ありがとうございます。
返信削除初日早々ご覧になられたのですね。羨ましいです。私は9月に入ってからの予定です。ネタバレしない部分だけ読ましてもらいました。なんだか良い感触がします。ネットの風評は気にしませんよ!だって川上元気氏・企画プロデュースですから!(笑)
TVドラマが原作であると、今まで知りませんでした。フジTV系ドラマ『世にも奇妙な物語』の後番組だそうですね。その頃、私は残業に追われていたので、TVをほとんど見ていませんでした。おそらく見てないと思います。
このアニメ版のスタッフの多くは、ドラマ版を見ていたそうで、ファンになり、なんらかの影響を受けていると、新房総監督のインタビューを読んで知りました。そのなかの一人(笑)である、川村元気プロデューサーのインタビューも読みました。気になりましたので、ドラマ版の映像も探して見ました。初めて見たのに、懐かしい気持ちになりました。当時の時代を感じさせるもの、服装、髪型、化粧の方法、日常の風景、風俗、その時代を言い表す固有名詞、言葉(私は、jリーグって言葉にピィ~ンときました)などが切り取られ、それを目の当たりにして、私は素敵だなと思いました。奥菜恵さんの当時しかない輝き、フィルムの中の雰囲気、存在がとても良い印象として残りました。また、奥菜さんの大人っぽい、艶やかな表情は、あの当時だから出せたもので、私はいいなと思いました。そして、挿入歌『Forever Friends』が良いタイミングで、映像と重なっていくところはとても感動しました。良い曲ですね!好きかもしれません。
私事ですが、この『Forever Friends』作詞・作曲・歌唱(テレビ版)したのは REMEDIOS です。彼女は、1980年代中ごろから、麗美、REIMYの名で活動をしていたミュージシャンと同一人物であると判明いたしました。デビュー当時から、彼女の歌声が大好きで、興味あってよく聴いておりました。懐かしい次第です。こんな形で、再会するとは、人生って不思議なものです(笑)好きなものとは、引力のように引かれ合うのでしょうかね。
あとは、鑑賞するまでに、時間がたっぷりありますので、岩井俊二監督の作品を振り返りをしてから、映画館へ出かけることとします。見たら、またお邪魔いたします、よろしくお願いいたします。
Hidebow-Rainbo-Frawbow さんコメントありがとうございます!
削除予告やMVがすごくて今回は気合入れて初日に行ってしまいました。原作ドラマの当時は自分は二十歳前後だったので、あまりの場違いな作品にびっくりした記憶があります。今見るとまた違うんでしょうけどね。若い自分にはとても鮮烈な作品でした。
『Forever Friends』の情報もありがとうございます!実はこの曲、今回の映画まで海外の曲を使ってたのかと思ってました。この作品用に作ったんだそうでビックリしました。デビュー当時からご存知の方だったとは面白い話ですね。
この作品については色々風評はご存知でしょうが、多少構えてみた方が良いかもしれませんね。公開直後ですと、自分のように『困惑する』楽しみもあるのですが(笑)今作は幸い近くの映画館で公開しているので、再度見に行こうと思っています。コメントありがとうございました!
世界を何度も変えた、主人公は神仏の怒りにふれ、存在を抹消されてしまった可能性も。[IFもしも」は、ろくでも無い結末が多い「世にも奇妙な物語」の親戚みたいなドラマなので;;
返信削除先生だけは僅かに記憶が残っていたので、ホームルームで名前を呼んだ? なずなは石を拾っただけなので、記憶を消されたうえで元の世界に戻され、転校して行った。
もしくは一番の可能性も、元の世界からは主人公とナズナの存在自体が消えた(記憶も)
しかし、なずなが「女の子は何処へ行ってもやっていける・・・水商売とか・・・・」と言ってましたが、「松本清張の小説を読んで出直せゴルァー」と感じました。二人が駆け落ちして、東京に行っても悪い医者(奥〇瑛二)や、悪い予備校経営者(高嶋〇伸)や、大物フィクサー(伊〇四朗)みたいな人達に酷い目にあわされるのが関の山なので、元の世界に戻され、転校して行った結末の方が良さそうですw
主人公は、エスケープ(ジブリコクリコ坂的に)して、最後の浜辺に行っただけなのかも。
宇宙とまと さん、コメントありがとうございます!
削除なずなの危なっかしい話は見てる方がヒヤヒヤしましたね。さすがにそっち方面のもしもはシリアスすぎて違う作品になっちゃいそうですが(笑)
存在を抹消っていうのも過激かもしれませんが可能性としてはなくはないですよね。他のクラスメイトの表情もいないことに特に気にしていないようだったし。
記事を書いた後に2回見直したのですが、ラストについてはやっぱりコレだというのはないですね。途中の解釈については初見で見たときと少し変わってきましたが。でも確定しなくてもいいかな?って気持ちになりました。いい意味でそこは自由で良いのかな?と。
コメントありがとうございました!
こんにちは。私としては、最後に海面に上がっていくなずなは現実に戻り、それを見送った典道はあの世界にこもったまま、もしくは現実で死んでいるのではないかと思いました。捜索願いだされていたら先生知ってるはずですが、行方不明だと終わりかたがすっきりしないから知らなかったことになったのかなあと……。
返信削除なずなのお父さんの願いという解釈はなかったです。
子どもの夢を大人の都合で消してしまうのは残酷ってメッセージがあるように感じましたが、お父さんの願いでなずなの夢が、と考えると、素敵です。
もう一回みたくなる作品ですね!
コメントありがとうございます!
削除私も初見の時は現実世界から消えたようなイメージを持ったんですよね。仮にそうだったとしても、なぜかバッドエンドとは思えないというか、そういうのもアリかな・・・と。
2度目に見たときは、灯台の門扉が自然に開いたりとか、典道たちが何かに促されているような印象を受けたんですよね。初見のときは単にご都合主義的な展開に見えたのですけど。それでお父さんの願いというイメージになりました。
この作品って本当にいろんな印象があるみたいで面白いですよね。どれが正解とかは思わないし、『考察自体がナンセンス』って意見もちょっとわかる気がするんです。複数回見ると自分の印象も固まっていく感じで良いですよ!
katoさん、こんばんは!やっと見に行きました。第一印象は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のドラマ版を大好きな人たちが、アニメにリメイクして、オリジナルに人物の深堀の描写や話の続きをつけくわえたのだと思いました。「なるほど、そうきたか!」「その手があったか!」の驚きと興味深さで、私の心が震えてました。
返信削除「「ネットで何を騒いでいたのか」知りませんが、やはり気にすることはありませんでした。私には、わかりやすい映画です。「もしも玉」のアイデアが、お話の切り替えに、うまく効いていたと思います。特に後半部分・「もしもの世界」を繰り返す場面は、見入ってしまいました。なんていうか、私自身もその繰り返しに巻き込まれたというか、スクリーンの向こう側世界にさらわれたような感覚で、夢中になっていました。それだけ集中して、暗闇に否(笑)、画面に眼を凝らしていたんでしょう (/ω\)
私は、ただ、映画の登場人物たちと自分の子供時代の(感覚的な)体験を照らし合わせて、追体験をしていたのかもしれません。でも、この映画はわからないことばかり。私は知ってることだけしか、知らないのです。
たとえば、お盆休みに二歳上のいとこのお姉さんと久しぶりに会い、少し大人びた女の子の雰囲気を感じ取る時の、淡い想い。その彼女といっしょに高校野球を見ていて、当時超アイドル的人気の選手に焼きもちを焼き、言い合いしましたが、年上の女子には、口が立ちませんでしたとか(笑)。親戚のお姉さんたちが遊びに来て、楽しい夏の思い出のあと、帰っていったので、寂しさのあまり、部屋で、ひとり、わんわんと涙を出して、泣いたこと。などです。どれも、論理的よりも、情緒的、感覚的なものなのです。鑑賞後パンフを読み、「岩井x大根x新房」対談ページで、岩井さんと新房さんが「子どもの頃の感覚的な体験」についておっしゃっていたのには、ビックリしました。
あまり、「頭でっかち」にならず、あせって結論を無理やり導き出さず、典道やなずなたちの感情の動きに寄り添う、そんな鑑賞スタイル(映画を見るときは、すべてを一旦受けとめる。考えるのは見終ってから。)が気持ち良く、この映画にあてはまったからだと思います。この鑑賞スタイルは、最近みた映画(実写)で気づきました。それはいつかの時にお話させてください。その映画(も実写)の次に、劇場版アニメ化されると予告編が流れてました。
katoさんがおっしゃるように、疑問は残ってもいいんじゃないでしょうか!私もそう思います。わからないのに、わかったふりをするより、疑問を問い続けることのが大事だと思います。私は、この映画を常に頭の片隅におき、katoさんをはじめ、多くの(真の)ファンの皆さんと長い時間かけて語り合い続けたいと思います。これで完結などにしたくはありませんよ。ここからが始まりです(笑)
なんだか、感想よりも自分の意見ばかりで、申し訳ありません、恐縮です。また遊びに来ます。ありがとうございました。それではまた!
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、コメントありがとうございます!
削除やっぱり『驚き』がきますよね。自分の場合は「なるほど、そうきたか!」ほどの余裕がなくて『えっ?そっち行くのか〜!』でしたが(笑)考えてみるとタイムリープ的な作品がたくさんある中で『ありふれた2番煎じ』にするはずもないですよね。
『子供時代の(感覚的な)体験』という話はとても興味深いですね。初恋を思い出すという意見は見ますが、もう少し幅広い少年時代の感覚。いろんなものが入り混じった混沌とした感じですね。自分はパンフを読んでいないので対談のお話は参考になりました。
他の方の感想見ても思うのですが、この作品は面白いくらい観客個人の持つ『記憶や感覚』によって見え方が変わる作品ですね。
それぞれの心の中で、映画と記憶が反応して現れた『何か』が大切なのであって、それが正解かどうかは余り意味がない気がしますね。その反応させる力がこの作品のすごいところだなぁと感じています。
それにしても『一旦受け止める』っていうのは本作に限らずとても大切ですね。期待と違う!的な批判もそこからきている気がしますね。自分は訓練されたのか(笑)切り替えができるようになりましたが、それでも初見では戸惑いが大きかったです。(それも含めて初見は面白かったのですが)素直に楽しめたのは2度目でしたね。
非常に考えさせられる感想でした。こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
こんにちは!
返信削除『打ち上げ花火~』、実は公開から二日目の土曜日という割と早い段階で見に行っていたんですが、なかなかコメントする機会が見つからずこのタイミングでのコメントになってしまいました。
まず初見で抱いた感想としては、「素晴らしい映画だったなあ……」と。ですが自分がそういった余韻に浸りながら劇場を出ようと歩いている後ろで、「よく分からなかった」とか「これは何回見ても理解できないやつだ」とか言葉が聞こえてきたのも事実です。今日までの『打ち上げ花火~』に対する反応は、賛否両論というよりむしろ否が多いように見受けられますが、katoさんと同じく絶賛派の私にとってはただただびっくりというか、ここまで世間と自分の感じた印象が異なる映画もなかなかないなあとある意味新鮮でした(笑)。
この作品に対しての感想をたくさんネットで読ませていただきましたが、否定的な意見で目立つのはやはり説明が不足しているというのが多いように思います。しかし自分の場合は、そういった他の方が疑問に思う部分があまり引っかからなかったというか、「そういうもの」なのだと半ば普通に受け入れていたのが絶賛派になる理由として大きかったかもしれません。他の方々の感想を見て、初めて「ああ確かにそこは疑問に感じる部分だったかもしれない」と思ったくらいです(笑)
この映画の素晴らしい点、それは何と言っても圧倒的な映像美ですよね。花火が上がるシーン、典道となずなの乗る電車が海の上を走るシーン、などなど挙げればきりがありません。ただ『なずなが歌うシーン』は、私は正直困惑してしまいました(笑) ミュージカル演出が苦手というわけではなく、またこういった演出に慣れてないわけでもないんですが、まあこのあたりは個人的好みの問題ですね。
私がこの映画で一番好きなシーンは、物語の最後もしも玉が砕けて、そのあったかもしれない可能性のかけらが『Forever Friends』をバックに散っていくシーンです。まあとにかく『Forever Friends』が凄く良い曲で、音楽の力ってすごいなあと改めて感じました。
>広瀬すずの演技は最高!だったけど・・・典道の声は
広瀬すずさんの声、凄く良かったですね! 特に凄かったと思うのは、なずなが家出して両親に連れ戻されそうになった時に拒絶するところと、典道に助けを求めるところです。あそこは思わずゾクゾクしました。
菅田将暉さんに関しては、私は合っているなと思ったんですが、合っていないという意見が多く個人的にはへーそう思う人が多いのかといった感じです。
>目の芝居の凄さがクセになる
このシーンだけでなく、『打ち上げ花火~』は状況や登場人物の気持ちを台詞ではなくて映像で表現しているのが多い印象を受けます。このあたりが、分かりにくいという意見が多く出てしまっている原因の一つかもしれませんが、しかしそれがこの映画の良さでもありますよね。
>最後に『ラストの謎』は・・・
私もkatoさんと同じく『物語る亀』のカメさんの記事はよく読ませていただいているんですが、カメさんの「なずなも典道も教室にいない、それだけで充分。どこに行ったかと考えるのは無粋」という意見は素敵だなと思いました。
他には、『あいむあらいぶ』のかるびさんの、「典道は自分の気持ちに整理をつけるため、なずなと最後にキスをした海岸へ行っていた」という解釈は「なるほど、そういう現実的な可能性もあるのか」と目から鱗が落ちた気分でした。
いずれにせよ、前向きな終わり方だと根拠はないですが私も思っております。
もあいさん、コメントありがとうございます!
削除『「そういうもの」なのだと半ば普通に受け入れていた』という点は同感ですね。疑問に感じる部分も流すというか、見えているものをとりあえずは受け入れるって感じですかね。電車のシーンからは『もっと想像力を自由に!』と言われているような気がしました。
『なずなが歌うシーン』は苦手でしたか(笑)あそこも別の意味で賛否両論でしたね。自分はあのインパクトの強さで逆に乗っていけた感じでした。『Forever Friends』のシーンも良かったですよね。曲はもちろんですが、2度目で泣けたシーンの一つでした。
なずなが連れ戻されるシーンって『典道くん・・・』のところですかね。あそこはヤバイくらい情感でてますよね。広瀬すずさんの声自体の魅力もありますが、プロの声優さんだと逆に出しにくい雰囲気じゃないかなぁと思いました。
セリフ以外の表現っていうのも見所多いですが、『この作品は意味不明』ってネガティブな気持ちで見るとますます見えなくなっちゃう訳で、難しいところですよね。
ラストですが、自分もカメさんの『無粋』説は結構アリだと思ってて捨てがたいんですよね。考察していて何ですけど(笑)。かるびさんの記事も読みました。あのラスト解釈はかっこいいですよね。正直『これも良いなぁ』って思いました。
こうやって自分なりの解釈が持てるのも良いなぁと思うんですよね。最初は答えを探しているところもあったのですが、今になってみれば、こういう沢山の解釈って『砕けたもしも玉』の破片みたいじゃないですか?
一つ一つがあったかもしれないラストシーン・・・もしそこまで考えて構成されたストーリーだとしたら天才だなぁって思います(笑)コメントいただきありがとうございました!
公開後一週間ぐらいにレビュー (ネタバレを含まない)を見てから観に行きました。
返信削除自分はこの作品に批判的ではありますが
とても面白いと感じました。(好みの問題点はどうしようもないので(笑)
初め様々な疑問が浮かび最後に解決するだろうと疑問を溜めて置いたのですが エンドロールが始まった瞬間『自己解釈して楽しむ作品か!?』ととても驚きました(笑)
そこから自分なりに色々考察していると答え探しのために2度目…は見ませんでしたが 批判的なのにもう一度見たくなる魅力を感じました
私の周囲は考察を必要とするものでも4択ぐらいにして欲しいって言っていて 自分もそうかもしれないと思いました
あまりにも謎が多いと楽しく考えさせてもらえますが疲れますからね(>_<)
このページ?の考察は自分とは違った考察もあり楽しませていただきました
映画はけっこう前に見たのに今になって他の人考察を知りたくなるのはハマっている のかもしれませんが認めませんよ!!(笑)
コメントありがとうございます!
削除ラストに『自己解釈して楽しむ作品か!?』とすぐに切り替えられるのはすごいですね。初見のときは『あれ、何か見落としたかな?』って思ってしまいました。
答え探しをする派と、答えを探すのは無粋っていう派もあって、どちらも理解できるのですが、やっぱり考察をしたくなりますね。
自分も色々考えたり読んだりした結果、追記で書いた『すべての解釈は、もしも玉の破片』だな・・・という考えに至りました。そう思うと、他の人の解釈が『それもアリか!』ってフラットに見られて楽しいです。
好みじゃないのに、考察が楽しいっていうのも面白いですね。ハマってるって事にしちゃって良いんじゃないでしょうか(笑)読んでいただきありがとうございました!
DAOKOの曲があまりにもいいもので、今頃映画を見てしまいました。
返信削除1回見て、エンディングの時に、「あれ、なんか変だな」と違和感を持ちました。
この映画は、表面上は典道が改変して体験した世界のように見えたけど、実は違うな、と。もしかしたら、なずなが望んだ世界で、それを助けていたのはなずなの死んだ父親だったのではないかと。というか、父親は、なずなが悲しい思いをしないように、if玉を残したのではないかと。
私と同じ意見を持った人がどこかにいないかと思い、ネットで探したら、いらっしゃったので、思わず書き込みをしてしまいました。
このように考えると、映画の最初から、符合するところがあると思います。
なずながif玉を拾った時に、なぜ典道が一目ぼれしたようにガン見したのか?→本当は、なずなの方が前から典道を気にしていて、無意識でif玉に願っていたから、典道が一目ぼれしてしまったのではないのか?つまり、なずなが悲しい思いをしないように願った父親の思いが、なずなの気持ちを通して典道を呼んだのではないのか。
あれほどなずなを好きな祐介が、プールでなずなを見たときにウンコに行き、典道となずなの2人きりの状況を作ったのか。→なずなが典道を無意識的に望んでいたから。
というか、プールでなずなが黄昏ていたときに、祐介と典道が来ることも、なずなが現実逃避をするために無意識的に望んでいたことではないのか。
祐介がなずなと花火を見る絶好のチャンスを得たのにも関わらず、典道の部屋にわざわざ上がり込んで無意味にゲームをし、破傷風にならないと知っていながら、自分の病院に行けと言い、なずなに自分は来ないと伝えてくれということも、結局、なずなの方が無意識的に望んでいたから、祐介はif玉に影響されていたのではないのでしょうか。
典道が1回目にif玉を使った際、典道が水泳で勝った時になずなは水をかけながら嬉しそうだった(祐介の時は、あなたが好きだからといいながら、嬉しそうではなかった)。その後、花火の話をクラスメートとしていた時、なずなの典道を見る目が嬉しそうだった(祐介の時は、無表情だった)。また、自転車に乗って帰るとき、典道の時は自転車をクルクルさせていた(祐介のときはなかった)。つまり、なずなは典道の方が好きだった証拠だと思います。ただ、駆け落ちするにあたって、典道の気持ちは分からなかった(祐介の気持ちはうすうす気づいてはいた)。
つまり、典道がif玉を使って世界を改変する前から、なずなが無意識的にif玉を使って弱く?世界を変えつつあった、ということではないかと思います。つまり、死んだ父の代わりに、典道を呼んでいた、ということだと思います。
こう考えると、ラストはそんなに難しくないのではないでしょうか。if玉のおかげで、男として一皮むけた典道が、なずなに会いにいった。そこで、なずなに自分の意思で告白するのだろうと思います。そうすることで、なずなは、新しい父親の支配から解放されるのだろうと思います。どうすればなずなが悲しい思いをしないようにすればよいかと典道が考えることは、実は死んだ父親がなずなに対して考えていたことだと思います。
まとめると、この映画は典道の成長の物語でありながら、なずなが思いを遂げる物語であり、実は死者であるなずなの父の鎮魂の物語だと思います。
コメントありがとうございます!
削除DAOKOの曲ホントいいですよね。自分も公開前にこの曲を聞いたときにすごい盛り上がりました。
それにしても初見で『なずなが望んだ世界で〜』に気づくのはすごいですね。確かに違和感っていうのは初見からあったんですが、2回目を見るまでそこまでたどり着けませんでした。
典道がもしも玉を投げる前から変わりつつあったっていうのはすごく興味深いですね!確かに矛盾しないですよね。例に挙げたシーンも結果的になずなの希望通りになってるわけで・・・その流れで、典道に玉を投げさせたというのも自然に感じますね。
ちなみに本文では書きませんでしたが、みんなで灯台に行った時、入り口の扉が自然に開いたように見えたんですが、あれも怪しいなぁ・・・って思ったんですよね。初見ではご都合主義だなぁって思ったのですが、後で考えると『見えない存在に促されている』ような気がしました。
ラストの説も良いですね。会いに行くっていうラストは自分も考えましたが、そういう理由づけがある事で良い感じに着地できますね。父親の願いが貫徹された感じ。でも一方的な願いじゃなくて、なずなも典道も本当は願っていた未来。
すごく良いです。もちろん他の人の説を否定するわけじゃないですが、父親の願い説が補強されて完璧になった感じですごく嬉しいです!
貴重なコメント頂きありがとうございました。こちらこそ色んな意見があるなか共感できる方がいてすごく嬉しいです。長い本文も読んでいただけて感謝です。ありがとうございました。
匿名で最近投稿した者です。レスありがとうございました。
返信削除久しぶりに面白い作品だったので、今頃、多少後に引きずっています。
クドくてすいません。
映画の当初から、なずながif玉で世界を変えつつあったという考えは、荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、それなりの根拠めいたものが映画の中に描かれていると思います。
if玉は典道に3度投げられています。
1度目は、あの時祐介に勝っていたら(なずなに悲しい思いをさせずに済んだのに)。
2度目は、あの時電車に乗っていたら(なずなに悲しい思いをさせずに済んだのに)。
3度目は、2人きりになれたら・・・(もっと2人でいられるのに)。
3度目のifでは、過去を悔いて改変する方向「あの時こうだったら、今はこうなのに」から、現実を変える方向「こうだったらいいのに」に、少しズレてきています。そして、3度目のifでは、電車さえ海の上を走り、願いが叶います。
また、巨大なif玉が破裂した際に、巨大if玉の破片には、祐介の願い(なずなとデートしている)や、典道となずなの願い(2人でデートしている)が破片に映ります。また、2人がキスしている映像も映ります。そして、2人は実際にキスをします。
これらのことから、if玉の機能が類推できます。
1つ目は、「強い意志でif玉を投げれば、過去を改変できる(でも世界は歪む)」
2つ目は、「願いを持てば、望む方向に未来を変えることができる(世界は歪まない)」
もう1つ、if玉は所有者(なずな)の願いのみを反映するのではなく、if玉の近くにいる人の願いに反応することがわかります。典道が投げても過去を改変したし、巨大if玉では祐介の願いが破片に映っています。その際には既にif玉はなくなってしまいましたが。
こう考えると、if玉を拾った際のなずなの気持ちによって、世界は少しずつ変わりつつあったと推測できるのではないかと思います。では、なぜ最初の水泳で、祐介が勝ったのか?と問われるかもしれませんが、初めのプールの競争で祐介が勝ったのは、祐介が一番勝ちたかったからif玉が反応したとも解釈できるのではと考えます。では、なずなの気持ちは?というと、おそらく「できれば典道がいいけど、誰でもいいから助けてほしい」ではなかったかと思います。
最後にif玉はなくなってしまったけど、願いを持てば未来は変わるかもという考えは、典道となずなに残ったのではないかと思います。この考えに、「朝に典道がいなくなった」ということを考慮に入れれば、ラストは導けるように思います。
全く逆に、1度目のif玉によるタイムリープの時点で、「全ては典道の妄想の世界だった」と捉えることもできるとは思います。その考えは否定できませんが、その場合、「願いを持てば未来は変わるかもという考え」は、典道のみに残ることになります。が、やはりなずなに会いに行くのではないかと思います。
多分、この映画はDVDが出たら、人気が再燃すると考えています。
続きのコメントありがとうございます!クドいなんてとんでもありません。落ち着いて読みたかったので返信遅くなってしまいました。ゴメンなさい。
削除典道が玉を投げた違いの考察はすごく興味深いです。過去の改変と、未来を変えるという視点に気づかされました。
最初に祐介が勝ったのも「誰でもいいから助けてほしい」というなずなの気持ちというのも同感ですね。確かにあの時点では典道の方が良いけど、それ以上に逃げ出したいという気持ちが強い感じでしたね。
『願いを持てば未来は変わる』っていうのが『典道となずなの両方に残る』っていうのが、この説の好きな所なんですよね。お父さんにとってもそれが本望だと思いますし。
『全ては典道の妄想の世界』も理論的にはありますが、やっぱりなずなとお父さんの関係を考えると気持ち的に物足りないですね。なずなが母の制約から自由になって自分の人生を生きるというのが良いなと思うので。
すごく綿密な考察を書いていただきありがとうございます。特に『典道が玉を投げる前から変わりつつあった』という考察は自分の説をさらに広げるような視点があってとても面白かったです。
この作品は公開当初こそ酷評もありましたが、時間が経つにつれて評価が上がっている感じがしますね。これだけの考察に耐えられる作品っていうのは相当綿密に練られたはずだと思います。
本当に沢山の情報を書いていただきありがとうございます。自分には書けない所も多かったのですごく嬉しいです。また気が向いたらお気軽に書いてください。ありがとうございました。
今更ですが、今日見たので個人的な考察を書かせていただきます。最後のシーンはif玉が壊れて祐介が50mで勝つ元の世界に戻ったあとの新学期で予定通りなずなは引っ越してしまい、典道は祐介を殴っているので、その後2人の関係がギクシャクし典道は学校に来ず、祐介は肘をついてつまらなそうにしているということだと思います。なずなの苗字は及川なので、典道と違って名前すら呼ばれていません。このことからなずなは引越し、典道は欠席していると推測しました。割と辻褄は合うと思うんですが、どうですかねぇ〜。
返信削除オガワラさん、コメントありがとうございます!コメント気づくの遅れてしまいごめんなさい。面白い考察をお書きいただきありがとうございます。
削除その考えは気づかなかったので興味深いですね。確かに『祐介は肘をついてつまらなそうにしている』ってのがポイントですね。もしも玉が壊れたんだから、元の世界に戻るってのも整合性がとれる気がします。物語としては、バッドエンドでもハッピーエンドでもない・・・なんというか、ちょっと渋いエンド(笑)ですね。
整合性という点では、いろいろな説の中でも一番納得感があるかもしれません。すごく面白い視点だと思いました。教えていただきありがとうございます!