2018年12月30日日曜日

2018年テレビアニメ10選 短評付き(+次点と完走作品の全レビュー)

 2018年のテレビアニメ10選を選んでみました!

 いざ選んでみるとこれが難しいですね。特に今年は秋アニメの豊作ぶりですよね。おかげで絞るのが大変でしたよ。本年は約45本あまりの作品を最後まで鑑賞できました。その中から10本の年間ベストを選出。
2018 TVアニメ ベスト10選

 さらに後半では10選に漏れた次点の10選。さらに完走できたのに選外となった作品の短評も書きました(結局全作品書いてるのかよ)良かったら読んでくださいね!

※基本的に重要なネタバレのないレビューですがご注意ください。

2018年テレビアニメ ベスト 10選はこちら!


 順番は放映季節順です。この中での順位は甲乙つけ難いですね。

 春アニメがゼロなのに秋アニメが4作品と偏ってるのは、どうしても直近で印象に残りやすいってのがあります。でもやっぱり秋アニメは豊作だったんですよね。

 次項から作品ごとの短評を書いています。良かったら読んでください!
  • 宇宙よりも遠い場所
  • 恋は雨上がりのように
  • 伊藤潤二「コレクション」
  • 進撃の巨人 Season 3 Part1
  • ハイスコアガール
  • 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
  • ゾンビランドサガ
  • やがて君になる
  • 色づく世界の明日から
  • 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

『宇宙よりも遠い場所』

脚本演出のスゴさ。今年一番の話題作!

 花田脚本ということで期待して見たら軽くハードル越えてくるスゴさですよね。2話の挿入歌を合わせる演出は素晴らしすぎて初見で涙が出てきました。この疾走感。溢れ出る青春。圧倒されちゃいましたね。繰り返し見てたらトランス状態になって涙が止まりませんでしたよ。

 脚本はもちろんですが演出も素晴らしかったですよね。他の回でも、挿入歌の合わせ方、クレジットの入れ方、ホントに上手いです。最終回までしっかり感動させてくれました。

 自分は『南極に行かない説』をしばらく唱えていたのですが(笑)これもオリジナル作品をリアルタイムで見る楽しさでしたね。今年トップレベルの話題作ですが個人的にも当然選びたい作品でした。


『恋は雨上がりのように』

味わい深いモノローグが響く

 正直最初は『オジサンを喜ばせるアニメかよ』って斜に構えてたんですよね。でもいい意味で裏切ってくれた作品。

 7話の主人公近藤のモノローグシーンは本当に素晴らしかったです。このセリフはアニメ版オリジナルらしいですね。味わい深くて何度も見直してしまいました。

 このエピソードを中心に思わず単独の感想を投稿してしまったほど。非常に心に響いた作品でした。
関連記事 『恋は雨上がりのように』アニメ版 感想:諦めの先にある人生 - アニメとスピーカーと‥



『伊藤潤二「コレクション」』

強烈すぎるアニメ化作品!

 すばらしい怪作。不条理ホラーの枠組みでコメディーから感動まで表現できる多彩さですよね。ホラーなのに何度爆笑したことか。

 圧巻は10話『グリセリド』ですね。油の話。冒頭から完全にやられましたね。えぇぇって感じ(笑)原作に対する愛を感じるすばらしいアニメ化でした。注目は少なかったですが強い個性で選出したい作品です。

 『2018冬アニメ感想まとめ記事』に短評を書いています。
 関連記事 『伊藤潤二「コレクション」』2018冬アニメ(1-3月)感想:短評 総まとめ より - アニメとスピーカーと‥



『進撃の巨人 Season 3』

圧倒される面白さ!

 前期とは打って変わって巨人があまり出てこない地味なシリーズ・・・・と思いきやすっごく面白かったですね。特に#44。前半の動と後半の静。この回は圧倒されました。まさに鳥肌もの。30分とは思えない情報量でしたね。

 #48キース教官のエピソードも印象的だったな。自分の年齢的に染み入る回でした。最終回も最後の最後まで魅せてくれる演出。素晴らしいですね。

 メジャーなシリーズ作品ですが本作を外すことはできませんでした。次期が楽しみです。



『ハイスコアガール』

極上のラブストーリー!

 なつかしゲームのオッサン向け作品かと思いきや・・・こんなに切なくときめく作品だとは想像もつきませんでした。素晴らしいラブストーリーです。回を重ねるごとに『やくしまるえつこ』のED曲が切なく聞こえて来るから不思議。

 ヒロイン小春ちゃんのモノローグが素晴らしいです。まるで新海誠の『秒速5センチメートル』見てるような気分になるんですよね。演出も素晴らしくて11話のエンディングは最高でした。特殊EDかと思わせて通常EDにつながる構成。完璧です。スゴイです。泣きましたよ。

 世代的にゲームネタも楽しいんですが(安駄婆さんとか)、何より恋の描写が素晴らしい。この『甘酸っぱい切なさ』は最近のアニメではちょっと忘れてた感覚・・・いい作品見させてもらいました!続編はNETFLIX限定ですがTV版だけでも十分素晴らしいと思います。



『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』

今年一番の1話のインパクト!

 もうとにかく1話終盤の鮮やかさにやられました。訳わからないけど、とにかく圧倒される感動の涙でしたね。今年最高の1話といっても良いくらいです。1話のレビューシーンは飽きずに何度も何度も見てしまいました。

 最初は退屈に見えた前半も6話以降を見てから見直すと『あら不思議(笑)』こんなに面白くみえるとは!景色が変わるんですよね。中盤からの展開は素晴らしくて、大場ななのエピソードにはワクワクしました。

 終盤は難解で正直理解が追いつかない部分もありましたが、この作品に分かりやすさは求めてないですよね。各話ごとのエンディングもいい演出だったなぁ。

 様々なアニメのオマージュを詰め込みつつも、新しいモノを生み出そういう意欲がすごく伝わりました。今年を代表する作品の一つだと思います。

 監督は大好きだったユリ熊嵐のOPを演出(副監督)していた古川監督。今年は幾原監督の『少女革命ウテナ』も鑑賞してたので尚更感慨深かったです。



『ゾンビランドサガ』

今年一番のダークホース!

 初回冒頭のインパクトが凄すぎて『出オチ作品』かと思いきや・・・まさかの大傑作でしたね。しかも尻上がりに面白くなってきて、8話9話と連続して感動した時はビックリ。涙が出てしまいました。

 しかも単なる『お涙頂戴』ではなくて笑いながら泣かせてしまうという構成がスゴイ。作画ダンスシーンの演出も素晴らしかったな。最終回までしっかり詰まった面白さ。オリジナル作品として大成功のダークホース。これは外せない作品でしたね。



『やがて君になる』

今年一番のキスシーン!

 言葉にし難いけどすごく魅力的な作品だなぁ・・・って、百合系とは全然知らずに3話くらいまで見てたのですが(笑)これはもう百合を楽しむレベルじゃないですね。カテゴリーを超えた普遍性のある恋の作品ですね。

 序盤の魅力からさらに1段上がっていくような4話の素晴らしさ。主人公 侑と七海先輩の心の立場がフッと入れ替わるような構成。そこへ佐伯先輩の心の描写が加わって素晴らしく魅力的な展開。にも関わらずドロドロの展開にならず心地よい空気感なのが凄いんだよなぁ。

 そして9話のキスシーン!これは本当に素晴らしい。もうビックリしました。キスの持つ力の凄さ。心の根本に触れるような行為。どんな言葉より侑の実存を揺るがしてしまう。まさに悦びのキスシーンでしたね。

 最終回は意外なところで終わりましたが、これで良かったと思いました。無理して詰め込まない。腰を据えて描きたいという制作陣の気持ちが伝わって来る気がします。今年一番印象に残った作品の一つです。続編にも期待ですね。


『色づく世界の明日から』

今年一番の最終回!

 初回からずっと良い温度感の作品だなぁと思ってました。『魔法&タイムリープ』っていかにも壮大な設定。それなのに起伏が少ない小さな小さなラブストーリーに徹した展開。それがなぜか心地良かったんですよね。

 あまりに心地よすぎるもんだから、なんかツイートするタイミングすら失ってました(笑)退屈と心地よさは紙一重なんだけど、この作品はなぜか退屈に感じないんですよね。それをイメージするような瞳美の眠そうな表情。すごく好きでした。『やなぎなぎ』さんのED曲もすごく良かったです。

 その上で最終回の見事さ!これは本当に驚きましたね。ラストに畳み掛けるように回収されていく伏線。次々と伏線が繋がっていく様はまさに魔法かよ!って。感激で涙が出ました。本当にお見事!って言いたくなる最終回。今年一番の最終回といえばこの作品ですね。



『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

麻衣さんの目力に負けました・・・

 主人公咲太のセリフにものすごい居心地の悪さを感じるのに、なぜか魅了されてしまう作品。典型的なハーレム展開。わかっちゃいるのに為す術もなく取り込まれてしまいました。

 序盤の桜島麻衣先輩の瞳の描き方がホント素晴らしいですよね。微妙な目尻の上がり方がね。これは出色のツンデレだと思います。そしてダメ押しは古賀朋絵。ここで完全に降参です。前半で一気に畳み込んでくる構成。素晴らしいですね。完全に虜になりました。

 早い段階で劇場版の発表がありましたが、序盤で早くも劇場版への期待はMAXです。劇場版ありきのTV構成というのもすごく面白い試み。最終回は劇場版へのフリがすっごくいい感じで織り込まれていましたが、TV版としてもキレイにまとめる上手い構成でした。

 唯一の心配は自分の中で劇場版のハードルが上がりすぎている事ですね。初夏公開ということですがクールダウンする期間だと思って楽しみに待ちたいと思います。

 最後まで『SSSS.GRIDMAN』と迷ったのですが・・・う〜ん麻衣先輩の目力に負けました(笑)



・・・以上『2018年TVアニメ10選』でした!

惜しくも次点の10選!でもどれも傑作でした。


 いざ10選を選んでみるとホント難しいんですよね。どうしてこの作品が10選に入れないのか〜っていう僅差の作品を『次点の10選』として選びました(笑)

  10選から漏れた春アニメが5作品入ってます。特にコメディー系は今年は超豊作でしたよね。すごく良かったんだけど、どうしても10選には入りにくいですね。仕事で疲れてる時とか本当に癒されました。

 順番は例によって季節順。次項より短評があります。

  • 3月のライオン (2期 継続)
  • ポプテピピック
  • ヒナまつり
  • 宇宙戦艦ティラミス 
  • 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅
  • ひそねとまそたん
  • 刻々
  • あそびあそばせ
  • SSSS.GRIDMAN
  • ひもてはうす

『3月のライオン(2期)』


 非常に重厚な2期。NHKだからこそできる構成とクオリティーって感じでしたね。特に最終回の構成は素晴らしかったです。10選に入っておかしくないクオリティ。
 関連記事 『3月のライオン(2期)』2018冬アニメ(1-3月)感想:短評 総まとめ より - アニメとスピーカーと‥




ポプテピピック


 心霊のエピソードはすごかったですね。間違いなく今年一番爆笑しました。笑いすぎて苦しくなりました。これも選外なのが残念。まあ旬が大切な作品ですがTwitterの盛り上がりはすごかったですよね。
 関連記事 『ポプテピピック』2018冬アニメ(1-3月)感想:短評 総まとめ より - アニメとスピーカーと‥



ヒナまつり


 この作品もホント面白かったですね。初回はすごく充実してて面白いんだけど・・・SFものかな?お涙頂戴ものかな?ってモヤモヤした感じ

 それがまさかここまで笑えるコメディーだとは・・・ワンパターンになりそうで毎回新しい。感動しそうになると笑わせる。この感じは他のコメディにはない味わいでしたね。逆に1話のミスリードっぽいフリが良い味になってましたね。

 それにしても、優等生の三嶋 瞳ちゃんがかわいそうすぎて、でも笑っちゃうのですが、自分が中高生だったらこの大人たちに怒りが湧いて笑えなかったかも(笑)

 ヒナ役の声優さんの演技もすごく良かったですね。あのやる気のない感じが癖になります。2期も是非期待しちゃいますね。



宇宙戦艦ティラミス I & II


 ホントに爆笑させてもらいました。素晴らしかったです。笑いどころが完全にツボにハマりました。10分枠だけど充実した作品でした。

 ギャグ自体は普通なのに宇宙が舞台だとどうしてココまで笑えるのか?発想の転換ですね。予想外のギャグに腹を抱えて笑いました。

 正直すぐ飽きるかも・・・なんて思ったのですが、古典的なギャグから今風のネタまで手を品を変え最後までキッチリ面白いのがすごい。

 特にペッパー風のロボット『パッカー』の回は本当に最高でしたね。もう『良・中・悪』ってなんだよ!って(笑)『悪』はもちろんだけど『中』も必要なくない?って、ボケをあえて視聴者に突っ込ませる感じとかね。

 ネタの構成がすごいですよね。トントンと笑いの上に笑いを被せてくる感じ。もう涙出てきました。10選に入れたかったけど・・・残念。



銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅


 OVAファンからは賛否両論だったみたいですが、自分はかなり高評価をつけたいですね。自分は原作小説は好きだったのですがOVAはほとんど未見です。

 充実した初回の凝縮感は素晴らしかったですね。そして映像の素晴らしさ。戦艦の描写は現代アニメだからこその表現力でした。

 優秀な独裁制と劣化した民主制という、発表当時は逆転の発想が凄く面白かったのですが、数十年たった現在、まさにそれがリアルな感覚として世界に現れていることの驚きですよね。古い作品だけど今こそ見る価値がある作品だと思います。



ひそねとまそたん


 12話で着地するために練られた構成。映画とは違うTV作品ならではの面白さでしたね。あえて古典的な絵柄がいい効果。キャラも萌え絵とは違うけどすごく魅力的なんですよね。中盤からの展開が好きでした。EDもすごく魅力的です。


『刻々』


 原作付きらしい手堅い面白さ!毎週ワクワクしながら見てしまう作品でしたね。ラストのさっぱりした後味も悪くなかったです。もう1話くらい欲しい感じもしますけどね。全然萌えない主人公なんだけど、妙にHなエンディングはすごく良かったですね。
 関連記事 『刻々』2018冬アニメ(1-3月)感想:短評 総まとめ より - アニメとスピーカーと‥



『あそびあそばせ』


 本当に爆笑させてもらいました。笑いすぎるのでまとめて鑑賞が出来ません。ちょっと下品なネタと絵柄のギャップが良いですね。ミスリードなOPも素晴らしかったです。奥さんは苦手みたいで一人で見てました。それにしても今年のコメディー作品はレベルが高かったなぁ。



『SSSS.GRIDMAN』


 最後まで10選入りを迷った作品でした。特撮版グリッドマンは全く知らないのですが、最後まで見せてくれる力のある作品。よくわからないながらも前半はヒロイン二人の魅力で引っ張っていってくれるんですよね。

 特撮ファンの人も絶賛していたのは凄いですが、アニメファンとしてもキャラを軸にした展開で見せてくれるので置いて行かれないんですよね。

 そして圧巻の9話。アカネの演技は息を呑むようなすばらしさ。思わず見入ってしまいました。最終回の演出も驚きました。実写とアニメをつなぎ合わせるような構成が面白いですね。

 結局、最終回までグリッドマンのことはよくわからなかったけど、アニメ作品としてもすごく魅力のある作品でしたね。

 あと『TRIGGER』のロゴってホントかっこいいですよね!



『ひもてはうす』


 3Dキャラで抵抗はあったけど不思議な魅力に引っ張られる作品。笑いどころがツボで癒されるなぁ・・・とおもいきや斜め上の方向へ!これがまたすごくてビックリ

 原作付きとは思えない自由な構成。アニメなのかトークなのかVtuberなのか・・・ボーダレスな楽しみができますね。突然ブッこまれた9話には驚愕。11話もスゴかった。

 どんなにブッ飛んでてもエンディング曲が流れるとすべて『良〜い感じ』に終わってしまう(笑)すごい力のエンディングでした。今期疲れている時にホント助けられた作品です。




・・・以上『次点の10選』でした!

最終回まで完走できた作品。これも面白かった!


 残念ながら10選+次点に入らなかった作品です。でも最後まで完走した作品は基本的に面白い作品なんですよね。ここで改めて一言コメント付きで紹介します!レビューのある作品はリンクがありますので良かったらご覧ください。

以下27作品。順不同に紹介します。(冬アニメのみ最後)


  • 『斉木楠雄のΨ難 2期』

 安定した面白さでしたね。2クール目に入っても中々のハイレベルな笑い。ある意味ワンパターン感はあるんだけど、ベテラン芸人みたいに笑わせるツボがうまいんですよね。

 この作品の笑いの特徴は『お約束』的な笑いなので、見れば見るほど、慣れれば慣れるほど面白くなりますね。『知ってるからこそ笑えるネタ』が満載。

 最終回に目良さんに時事ネタ使ったのは笑えました。あと黒ギャル最高(笑)

  • ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

 放映後に一気に鑑賞しました。SAOとは全然違う物語なので未読の自分でも全く問題なし。素直に面白かったです。戦闘シーンの描き方も上手いですよね。次点の10選に入れてもおかしくない作品です。エンディングはとにかく色彩が美しくて好きでした。

  • 『ルパン三世 PART5』

 序盤ではイマイチかなぁ・・・と思いきや尻上がりにいい感じに。現代のルパンを描いた意欲作になりましたね。ちょっとオッサン向けですが。それも味かな。

  • 『魔法少女サイト』

 エンディングの演出がすごく好きでした。本編の方は、中盤まで続く救いようの無いウツ展開に驚きましたね。後半ひっくり返していく展開は気持ちが良かったです。

  • 『奴隷区 The Animation』

 初回では微妙かな・・・と思ったのですが意外と見せてくれましたね。この絵で重いストーリーだとヤダなぁ・・・と警戒したのですが(笑)わりと純粋な謎解きアクションみたいな作品でしたね。Hになりすぎないところも良かったです。

 結局なにか解明されるとかはないけど、そこは別に全然気になりませんでした。シチュエーションを楽しむ作品だと思うし、そういう意味では十分面白かったです。ラストもキレイに終わった感じでスッキリ楽しめました。

 エンディングも好きでした。顔を写さないでキャラを流していく感じがなんとも言えない味わいのある映像でした。

  • 『ピアノの森』

 ちょっとどうかな・・・と思いつつも最後まで見せてくれた作品。誉子役悠木碧さんの演技は良かった。でも3Dキャラの違和感が強すぎ。スーパーサイヤ人みたいで笑ってしまった。 

  • 『フルメタル・パニック!Invisible Victory』

 前作は未見でしたが面白かったです。バトルシーンは見ごたえありますね。ネットの続編楽しみにしてたけどまだ見てないや(笑)

  • 『ISLAND』

 序盤のいかにもなラノベ感がちょっと気恥ずかしくて、どうしようかな・・・と思ってたけど、進めていくと中々面白くて最後まで完走。畳み掛けるような終盤の展開は良かったですね。

  • 『京都寺町三条のホームズ』

 夕食どきに軽く流す感じで鑑賞。終盤かなりムリがある感じが逆に面白くなってしまった。最終回は突っ込みながら見てました。

  • 『ちおちゃんの通学路

 原作1巻だけよんでたので序盤のインパクトはなかったけど、中盤からの展開は面白かった。どんどん下ネタ多めになるのがズルい(笑)OP曲すごく好きでした。

  • 『中間管理録トネガワ』

 1話であまりの違和感笑えなさに『これはダメかな』と思いつつ・・・尻上がりに面白くなって来る展開。楽しめました。班長のエピソードは特に面白いですね。

  • 『はたらく細胞』

 割と後半は惰性で見てた(笑)ところもありますが、最後まで楽しめました。

  • 『BANANA FISH』

 奥さんがすごくファンになって一緒に鑑賞。なかなか見ごたえありましたね。

  • 『キリングバイツ』

 作業しながらプライムで一気鑑賞。なんとなく最後まで見てしまった。吉野裕行さんはホント小悪党の演技が上手いですよね。

  • 『ゴブリンスレイヤー』

 初回のウツ展開がショッキングで継続困難かと思いましたが、それ以降は普通に楽しめましたね。なぜか奥さんも気に入ってる作品

  • 『ツルネ ―風舞高校弓道部―』(1クール)

 思いっきりFree!っぽいけどFree!よりは見やすいかな。奥さんも見てる。クオリティは高いので見続けられますね。

  • 『風が強く吹いている』(1クール)

 序盤は正直あまり惹かれるものはなかったけど、奥さんが好きだったので一緒に見てたらだんだん面白く感じてきましたね。今後どうなるのか。
  • イングレス』(途中)
面白いような、面白く無いような・・・微妙なんだけど、結構見てしまったので多分最後まで見るかな。

  • 『あかねさす少女』(途中)

 序盤の意味不明な感じと、変な作画がツボに入って見てしまいました。中盤は普通な感じになって残念。黒沢ともよさんの演技が良いですね。一応最後まで見る予定。


 以降『2018冬アニメ(1-3月)』は短評をまとめてあります。タイトルをクリックすると短評へ直接リンクします。
 関連記事  『2018冬アニメ(1-3月)感想:短評 総まとめ 』より - アニメとスピーカーと‥


 不思議と1作目よりも馴染める感じ。ほたるがあまり出てこないのが寂しいけど楽しく完走できました。


 グルメ作品というより『ヤンデレ作品』として楽しい作品でした。


 個人的にはイマイチ乗れなかったけど終盤は良かった。奥さんは気に入ってましたね。劇場版は楽しみにしてます。


 なんか面白くて見ちゃうんですよね。最初のイメージとは随分違った展開でいい意味で驚き。特に中盤までが好きだったかな。奥さんも気に入ってました。ジャズのEDが良かったな


 緩すぎずちょうどいい空気感の日常系作品でした。


 萌え描写に序盤の抵抗感は強かったけど、慣れると良いですね。中盤以降は見ごたえあり。


 言うほど悪くなかったですね。結構笑える回も多かったです。映画も期待。


予想以上に正統派な転生モノ。正直合わなかったけど最後まで見てしまった。

 以上2018年のTVアニメ10選&感想総ざらえでした!お読みいただきありがとうございます。 スポンサーリンク


2018年11月17日土曜日

アニメ『続・終物語』感想(短評):『振り返る』作品じゃなくて『振り返らせる』作品

続・終物語』を映画館で鑑賞してきました。終物語の続編であり、文字通りオマケの物語。まあ147分とたっぷり時間をかけて楽しむエピローグでしたね。怪異ミステリーの体裁をとりながら、実は気持ちの整理をつける物語だった気がします。
『続・終物語』本予告より
当ブログの画像引用について
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

  TV放送を前提に製作されたそうですが、物語シリーズの特徴である『劇中で細かく話数を区切る構成』なので、一本の作品として違和感はなかったです。とはいえ、すごく長いですからさすがに疲れましたけどね。

 映像も充分キレイですが、傷物語に比べるとやっぱりテレビ風の絵作りシネスコサイズの構図を生かした傷物語とは違い、TVを意識した構図や色彩でした。

 すごい面白いか?って言われれば、化物語なんかと比べちゃうとね、モノローグ中心の淡々とした構成だし、ドラマチックな展開ではないので退屈な感じもします。でもなぜか眠くなることはないんだな。
『鏡の世界』のキャラと出会いながら深まる謎。
メタフィクション要素も楽しい。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 前作『終物語』のラストがあまりにもキレイに終わっていて(あれはあれで素晴らしいんだけど)もう少しあの世界に浸っていたい・・・という自分には、これでもか!(笑)というくらい浸らせてくれる作品ですね。エピローグだけで一本作ってやったぞ!って感じ。いい意味で『終物語の二番煎じ』なんだけどその薄さがちょうど良い塩梅。

 ラストまでみると『なんちゅう話を見せられたんだ(笑)』って気になりますが、落語の『下げ』みたなもので、そこはスッと終わる感じ。種明かしを見て、改めて物語全体を思い返す。そこにこの作品の楽しさがあると思います。

 全くの未見の人には当然オススメできませんが、化物語終物語(前後)を見た人なら一応ついていける感じですかね。特に終物語が面白かったかどうかで評価は分かれそう。

 もちろん超絶傑作アニメ映画である『傷物語』と同列に評価する事はできませんが『続・終物語』もこれはこれで味わい深い作品

 確かにいつかテレビで見るの良いかもしれないけど、劇場で一気に集中して見る良さがありました。この作品はラストの種明かしまで一気に見たくなる作品ですね。

※後半はネタバレありのレビューです。
※原作小説は未読の感想です。
関連記事傷物語 III 冷血篇 感想:羽川さん視点の超偏った感想です♪ - アニメとスピーカーと  
関連記事  傷物語 Ⅱ 熱血篇の感想:羽川さんの魅力をこれでもか!てくらい詰め込んだ映画で感謝しかない - アニメとスピーカーと 
関連記事 傷物語 Ⅰ 鉄血篇 感想 :劇場作品としての気合を感じた!  - アニメとスピーカーと

本予告がすごい良い出来!


 それにしても、この予告編(本予告)が良いんですよね。カット割りが秀逸楽曲との合わせ方がホント気持良くって、結構中毒になって何度も見てしまいました。

『続・終物語』本予告

 特に後半からの楽曲とセリフのかぶせ方。タイミングが良くって癖になります。今回は主題歌がTrySailの担当という事ですが違和感ないですね。本編ではモノローグ中心なのでこの明るい躍動感がないのが残念なくらい。

 終物語では本編ラストにClariSの楽曲をかぶせてくる演出がすっごく好きだったんだよなぁ。その辺はTV放映時のエンディングに期待ですね。

※次項から重要なネタバレがあるのでご注意ください。

羽川さんの切なさが・・・


 物語シリーズにおいては明らかな『羽川派』である自分は、羽川さんがもう一度見られるかどうかってのがすっごく重要でした(笑)
『終物語』のラストシーン。
すごく大好きで何度も繰り返し見てしまった。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 予告では堀江由衣さんのクレジットがあったので羽川さんが出るのは間違いないんだろうと期待していましたが・・・ウォ〜あれだけか!って欲求不満(笑)ラストに羽川さんが助けに来てくれるってのを期待してましたが・・・まあ、さすがにそれはないわけで(笑)

 しかも、新しい子供バージョンの分身を残してしまうほど未練タラタラじゃないですか。羽川さんの残り20%の本心が見えてしまって・・・もう本当に切ないですよ。終物語のラストは、明るく振る舞う羽川さんの姿がホント切なくってね。前向きを装ってる感じでしたが、本音はやっぱり心残りだよね。やっぱりそうだよねって。

 この作品は本当に残酷なまでの切なさを羽川さんに背負わせる作品だよなぁ。(羽川さん視点の偏向解釈かもしれませんが)

切なさがこのシリーズの魅力の一つ


 正直、憎っくき戦場ヶ原さん!って感じなんだけど、でも実のところ、戦場ヶ原さん羽川さんの悲しみを織り込んでいるように感じるんですよね。

 羽川さんへ中途半端な同情をしないってことが彼女への最大の敬意だと思っているように見えるんですよね。勝者の苦しみを抱え込むことで、さらにサドっ気が強調されているように見えます。というか、これも羽川さん視点の偏向解釈かな(笑)
今作で一番幸せで切ないキャラは老倉育。
でも幸せな姿を見る事ができただけでも嬉しい気がしますね。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 老倉育についても可愛さというか、デレっぷりが気持ち良いけど、後半にかけて何とも言えない不安や影が混じってくる感じ。すごく切なかったですね。老倉に関しては全くの幻だもんね。夢の世界。

 ハーレムアニメの代表格みたいな本作品ですが、ハーレムアニメの楽しさと同時に、切なさがこのシリーズの魅力の一つなんだよな。

『振り返る』作品じゃなくて『振り返らせる』作品


 扇ちゃんが出てくるラストの種明かしは、ちょっと難解で飲み込むのに時間がかかったけど、つまり阿良々木くんの心残りが生んだ世界って事ですよね。

 本編でも出てきたけど『夢オチかよ!』みたいなズッコケ感は確かにありました(笑)でも冒頭でも書いたけど、見終わって物語を思い返すとなんとも良い味わいがあるんですよね。
冷めているように見える阿良々木くんもやっぱり高校生活楽しかったんだなぁ。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 出てきたキャラクターたちを振り返って、残り20%の本心コンプレックスに思いを巡らしていると、ああこれこそがエピローグだよなぁって。

 総集編的に直接振り返る作品じゃなくて振り返らせる作品。キレイに大団円を迎えた『終物語』の、その盛り上がりの心の整理をつけるような作品だったなと。

 よく考えるとすごく贅沢な作品ですよね。最後の余韻までしっかり楽しませてもらいました。

 そして、次シーズンのアニメ化も期待しちゃうと共に、羽川さんの活躍をまた見たいなぁ・・・頼みます!

「続・終物語」公式サイト
https://www.monogatari-series.com/zokuowarimonogatari/

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2018年11月14日水曜日

アニメ映画『GODZILLA 星を喰う者』感想:大風呂敷を畳んだ先は・・・驚きの完結編!

 アニメ版ゴジラの3作目『GODZILLA  星を喰う者』を映画館で鑑賞してきました。全2作が好きだった自分には満足の完結編。突っ込んだSF展開は期待通り。前作で広げた大風呂敷をちゃんと畳んだのはさすがですね。
『GODZILLA 星を喰う者』予告より
当ブログの画像引用について
©2018 TOHO CO.,LTD.

  まあ、演出的にどうなの?って所もありましたけど、2作目で『どうなるんだ!』とワクワクした気持ちを裏切らない最終話だったと思います。怪獣映画が得意じゃない自分にも楽しめるゴジラ作品でした。


※前日譚の小説は未読の感想です。
ネタバレありのレビュー・考察となりますのでご注意ください。
関連記事 アニメ映画『GODZILLA 2 決戦機動増殖都市』感想:ワクワクするSF版ゴジラ! - アニメとスピーカーと‥
関連記事 GODZILLA -怪獣惑星- 2017年に見たアニメ映画25本:感想総まとめ! - アニメとスピーカーと‥

見事に畳んだ大風呂敷!


 まずは、これまで広げた大風呂敷をなんとか畳みきったのはやっぱりすごいですよね。ここはやっぱり素直に賞賛したいです。エクシフやギドラの謎、ゴジラや人類の行く末、ユウコの安否まで、興ざめさせないまとめ方だと思いました。

 まあ確かに『モスラこれだけ?』みたいにビックリする所もありました。でもアレだってフツア族との関連性を強く暗示させたわけで・・・適当に描いたとは感じなかったです。他にも細かいところで謎はあるんですが、そこは『考察の余地』ってレベルだと思いますね。
ギドラ出現のシーン。
時空の混乱が上手に描かれていて面白かった。
©2018 TOHO CO.,LTD.

 とにかく、ブン投げるでもなく抽象的にボカすでもなく、一応の理屈を通してくれたのは嬉しい。種明かしとしての納得感がありました。

 自分はこの作品にSF的な謎解きや、想像を超えた展開を求めていたので、そういう意味でも満足だったんですよね。特に2話からの斜め上をいくSF展開はすごく期待感が上がっていたので、それを正面から受け止めたような完結編だったと思います。

 そういう意味ではエンターテイメント性とか、カタルシス感が少ないって意見もわかります。でも自分はラストシーンで涙出ちゃったんだよなぁ。

エクシフの技術にワクワクする


 今回『ギドラ』がどういった形で提示されるのか?これは楽しみでしたよね。

 前作メカゴジラの件があるので身構えていましたが普通に怪獣の姿で逆に驚きました(笑)これもある意味サプライズですかね。

 ただ、あれも姿は怪獣だけど高次元の存在ですからね。『別宇宙からの干渉』というSF解釈にはしびれました。宇宙の外側となれば文字通り人智を超えた世界。見た目は怪獣ですが怪獣ってレベルじゃないですよね。
祈りや怒りがどう関係するのかは謎だが
ゲマトロン演算は人類には理解不能なので仕方ない(笑)
©2018 TOHO CO.,LTD.

 エクシフの到達した文明が、宇宙の外側を理解し、あまつさえ多元宇宙に干渉できるレベルだったとは。だとしたら人間に理解は不可能。(逆に言えばどんな理屈もそこに収斂できるズルさはありますが)

 そういう設定にワクワクできる感じはSFらしくて面白かったな。エクシフの技術や歴史についてはもっと解説を聞きたくなります。

多重の意味を持つクライマックス


 ただ、ゴジラVSギドラのシーンは、ちょっと冗長で『プロレスの実況中継かよ!』って思ってしまった(笑)まあ手も足も出ないって状況は良くわかるのですが、ちょっと単調に感じちゃいますね。

 まあどうしたらいいのか?って言われても困りますが、やっぱりゴジラ映画ということで直接対決のシーンにこだわったんですかね。見せ場はわかるんですが盛り上がりの飽和状態といった印象でした。
ゴジラが敵から『我等の側』の存在に変化する
ハルオとリンクしていく所はもっと説明が欲しかった。
©2018 TOHO CO.,LTD.

 ただ、敵だったゴジラがいつの間にか『地球を守る存在』になっているという振り変わりは鮮やかでしたね。『ゴジラ VS ギドラ』が『ハルオ VS メトフィエス』の構図になっている面白さもあります。

 とはいえ、ハルオの葛藤とゴジラを同調させていく部分がちょっとわかりにくかったかな。ハルオの怒りがゴジラとどう関連するのか?初見ではちょっとうまく理解できませんでした。

一番のサプライズはユウコの結末!


 今作一番のサプライズといえば『ユウコの結末』ですよね。思わせぶりにユウコは助かるのか?って振っといてアレですからね。

 ユウコをどう助けるのか?ってのが話の軸になると思ってるじゃないですか。まあ中盤には少し忘れちゃってましたけど(笑)でもハッピーエンドで終わるにはユウコの存在を無視するわけにはいかないわけで。
序盤でユウコの安否を提示しながら
思わず突っ込みたくなるラストは上手い仕掛け。
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 フツア族と共生して地球に土着していくラスト。ハルオマイナ(ミアナかな?)と結ばれて・・・・って、おいおい!ちょっと!ユウコは?ってかなり焦りました。

 正直ここで終わったら酷い映画だなぁって(笑)

 マーティン博士がヴァルチャーの再起動に成功した時、思わずハルオは博士を消しちゃうんんじゃないか?って思ったんですよね。ハルオは『人類が一からやり直すべき』と考えていたと思う。だから今ナノメタルの秘密を手にしてはいけないって。

 でも、やったことはヴァルチャーと共にハルオ自身の手でユウコを葬ってやること。それってナノメタルを消すだけじゃなく、ユウコをナノメタルから自由にしてやるってことでもあるんですよね。ある意味ハルオにしかできないこと。

 このシーンはちょっと涙出ちゃいましたね。この作品では泣くことはないと思ってたので自分でも意外でした。SFって過程を楽しむものでラストの感動は期待してなかったので。

 まあ確かにサプライズとはいえベタな展開なんですけど・・・でも自分はこの結末は好きです。単なる自己犠牲とは違う気がするんですよね。悲しいハッピーエンドとでも呼びたいシーンです。

そこはかとない不安が混じるラスト


 だけど、それだけじゃ終わらないのがこの作品。

 人類は将来どうなるのだろうか?エンディング後のエピローグでは子供たち(孫かな?)の姿、命が繋がれていった未来が描かれていました。

 少なくとも人類はフツア族と交わり生きている。これまでのようにニッチな存在として生きることを許されているようです。
人類と交わったフツアは一見変わらないように見えるが
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 でもメトフィエスが言ったように、時間が経てば必ず人類は破滅への歩みを進めていくのだろうか?新たなエクシフの干渉はあるのだろうか?仮に干渉がなかったとしたらどうなるのか・・・?

 そう考えると・・・これで終わりじゃないという感じがしますよね。ハッピーエンドとも言い切れない複雑な気分。

 エピローグに出てくる乗組員たちの子供は、人類の明るい未来である反面、再び破滅へ向かう一歩とも言えるわけで。表裏一体の明と暗。そこはかとない不安が混じる何とも言えないラストでした。

エクシフはモノリスだったのか


 思ったんだけど、エクシフの干渉って『2001年宇宙の旅』のモノリスをモチーフにしてますよね。先日IMAX版を見たばかりだったのでそう感じました。
ガルビトリウムとメトフィエス
新たな人類への干渉はあるのだろうか
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 ホモサピエンスが誕生して数十万年と言われますが、長い間ゆっくりと進歩した人類が、数千年の間に急速に文明を発展させた。宇宙のインフレーションのように、何らかのきっかけを得ると爆発的に発展するものなのかもしれないですね。

 その刺激が、モノリスなのかエクシフなのか・・・単なる偶然なのか(笑)結局どれでもOKのような気がしますが、だとしたら干渉がなくても文明のインフレーションはいずれ必ず起こってしまう。

 まさにメトフィエスが言うように『我々はただ待っていればいい』ってことなわけで、たとえ何万年でも人類の命が繋がれる限りこのリスクからは逃れられない。人類の持つ『』なんでしょうか。

気になった所は・・・


 全体として楽しめたのですが、まあやっぱり気になるところもありました。

 一番はさっきも書いた通り、ゴジラ VS ギドラのシーンですよね。自分は怪獣映画ファンではないので、怪獣の格闘シーンにはあまりこだわりがないんです。ただ、マーティン博士に実況させる形が続くのがね。ちょっとなぁ・・・。
博士のセリフはすごく力が入ってるんだけど
繰り返されると少し笑ってしまった。
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 ゴジラ映画である以上『対決シーンで盛り上げる』という気持ちは強かったんだと思いますが、マーティンのセリフ回しが驚愕の連発で少し単調な印象。確かに丁寧でいいんですけどね。ギドラの解説はすごくわかりやすいのは確かです。

 本心を言うと前作のメカゴジラのように『ゴジラ映画から逸脱したようなクライマックス』を期待しちゃってたんですよね。でも怪獣対決ありきで構成せざるをえなかったのかなと。もっと自由で大胆な演出を期待したってのはありました。

 まあ難しいのはわかるんですけどね。

ラジオドラマ的な印象のセリフ


 それに関連するけど、主人公ハルオの台詞回しもちょっと芝居的というかラジオドラマ的な気がしましたね。『クッ』とか『ウッ』とか芝居掛かった付帯音が気になりました。
メトフェイエスとハルオ
今作は二人の対話シーンが多い
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 今回はセリフ前撮りのプレスコ形式だったそうですが、この作品って音声だけでお話しが完結できちゃうような印象なんですよね。それこそラジオドラマとして楽しめるというか。

 それだけに、映像が添え物といっては言い過ぎなんだけど、セリフと映像が分離してるようなな感じがしてしまいましたね。映像もすごくハイクオリティなんだけど、渾然一体となってない感じというか。セルルック3D作品なのもそれに拍車をかけているのかもしれません。

フツア族の女性の描き方も


 あと細かい所だけど、ラストで乗組員がフツア族と共生を始めるシーン。なんか男性乗組員フツアの女性というペアしか見えなかったのですが、女性乗組員は残ってなかったのかな?
女性の動きは前作にはない艶めかしさが表現されていた。
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 女性が一方的に世話をする感じで、保守的なジェンダー観だなというのは横に置いておいても、単純にフツア族は女性不足で争いにならなかったのか?という疑問がありましたね。

 フツアに男性が少ないのか、それとも一夫一婦制ではないのか・・・これもなにか理由があるのだろうか。この辺はちょっと不思議に感じました。

モスラはどう考えればいいのか?


 あとはモスラに関しては自分は意外と評価してるんですよ。モスラが出てきて一気にカタルシス!みたいなのを期待してた人にはガッカリもいい所なんですが(笑)自分としては『アレもありかな』って思うんですよね。
ここでモスラが大暴れ!かと思いきや一瞬の影のみ
でもこの演出も理由を想像すると面白い。
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 モスラの存在というのはある意味、地球が人類の存在を許している象徴ですよね。だからゴジラギドラと対決するような存在じゃない。

 地球にとって人類はオルタナティブな存在なのかもしれない。モスラと人類はある種の共生関係によってゴジラやナノメタルの世界で小さく生きることを許されている。文字通りニッチな生物として。

 でも何らかの刺激により地球の主人公に躍り出るかもしれない、そんなポテンシャルを秘めながらも命をつないでいる。

 そう考えるとモスラにスゴイ力を与えるのはおかしくて、せいぜい人類と同程度の存在と考えるのが自然ですよね。まあ、これまでのフリを考えると一気に解決してくれる神様みたいな存在を期待しちゃいますが。

 今回のあっけないモスラ像というのは、自分はむしろ深く感じて面白いなと思いました。

メトフィエスとハルオの共通点


 ただ、自分のなかで解決できない謎といえば、メトフィエスはどうしてハルオにこだわったのか?ってことなんですよね。『ハルオを取り込まなければ完璧にならない・・・』みたいな事を言ってたけど本当なんだろうか。

 1回しかみてないので何とも言えなんだけど、あれってウソかな?ウソが言い過ぎなら方便というか。メトフィエスの個人的な想いみたいなのがある気がしますよね。

 予告でもあったけど、メトフィエスとハルオがそれぞれ大事に持っているペンダント状のモノ。あえて同じような構図で描かれるには何か意図を感じるんですよね。
 ハルオは子供のころの両親からの想いが込められたペンダント。
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メトフェイエスが大切にしているコイン状のモノ
ハルオのペンダントと対比させているように見える
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 メトフェイエスを単なる狂信者とも解釈は可能ですが、今作では語られていないメトフィエスの出自になにか秘密があるんじゃないか・・・ハルオと何か共鳴する精神性を予感させます。

 まあ単にBL要素を入れたかっただけという可能性もありますが(笑)

ゴジラである事に苦労した作品


 まあいろいろあるとはいえ、全体として面白かったです。すごく奥行きのある設定をわかりやすく表現していたと思うし、1話を楽しんでいた小学生も十分ついていけたんじゃないかな。

 1話が序盤のサプライズで、2話は斜め上をいくSF展開、そして3話でしっかり伏線を回収して完結。自分としては大傑作!とは言わないまでもワクワクできる作品でした。

 でも、この作品は『ゴジラ』であるためにある意味苦労した作品ですね。『ゴジラである必要が全くない』という意見も見ますが・・・自分はそうは感じないんだよなぁ。

 自分には『ゴジラ』や『ギドラ』そして『モスラ』のモチーフがあったからこそ、ワクワクするし楽しかった。この世界観の中でどう料理されるのかを楽しめました。これは本当。

ゴジラの裾野を広げたSFアニメ


 ただし、自分はゴジラを含めた特撮や怪獣映画の造詣がないからそう感じたのかもしれないですね。逆に言えば薄い知識だからこそ楽しかったのかも。

 ゴジラに思い入れのある人にとっては、期待した作品ではないのだろうなと・・・。

 ゴジラなしでやれば良いというのもわかるんですが、それを言ったらこの企画自体が存在しないわけで・・・裾野を広げるって意味ではアニメ版も十分意味があると思うんですよね。実際、怪獣映画をあまり見ない自分には楽しかったのは事実なわけで。

 たしかに『シン・ゴジラ』はすごかったですよ。でも『2万年後のゴジラと人類、そして他の種族・・・』ってすごいワクワクしました。これぞアニメならではの作品って感じ。

 このアニメ版『GODZILLA』3部作はゴジラをモチーフにしたSF作品。わかりやすさとSFの面白さを両立させつつ、でもシンプルなハッピーエンドで終わらせない奥行きのある作品でした。

 自分はすごくワクワクできたし、最後まで驚きの連続楽しい作品だったと思います!

監督:静野孔文/瀬下寛之
原案 脚本:虚淵玄
シリーズ構成:虚淵玄/村井さだゆき
制作:ポリゴン・ピクチュアズ

アニメ版GODZILLA 公式サイト
http://godzilla-anime.com

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