2018年6月3日日曜日

アニメ映画『GODZILLA 2 決戦機動増殖都市』感想:ワクワクするSF版ゴジラ!

 アニメ版ゴジラの2作目『GODZILLA  決戦機動増殖都市』を映画館で鑑賞してきました。SFエンターテイメントとして1作目以上に熱いです!虚淵さんらしい仕掛けにもキレイに引っかかり(笑)すごく楽しめました。
GODZILLA 決戦機動増殖都市 予告編より画像引用
当ブログの画像引用について
©2018 TOHO CO.,LTD.

 元はTVシリーズとして企画されたそうですが、単独での娯楽性も高いのはすごい!(結局2回見ました)最終話も絶対観たいですが、3話待たずに見ても全くフラストレーションがたまらないですね。

 ゴジラ作品という意味では賛否両論あるみたいですが、自分は特撮映画への思い入れが強くないので単純に楽しめたのかも。前日譚の小説は特撮ファンも絶賛みたいですね)

GODZILLA 決戦機動増殖都市 予告1(公式配信)

 Netflixでも同時配信だそうですが、できればネタバレせずに見た方が楽しめる作品だと思います。エンディング後までしっかり楽しみましょう!
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ネタバレを含むレビューとなりますのでご注意ください。


ビルサルドの本性が現れた2作目!


 1作目もテンポ良くてすごく面白かったですが、まさかの3部作発表に度肝を抜かれたのもあって(笑)『もっと見たい!』って感じで終わったんですよね。

 前作が地球人類の話だとすれば、今作は『ビルサルド』を軸に描いた感じでしたね。前作から『人類&2種の異星人で共闘』という設定にすごく興味を惹かれたので、3種族が絡んでくる展開は期待大です。
本作はビルサルドと地球人を軸に展開
フル3DCGならではの美しい映像も見所
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 今回はビルサルドの本性が露呈・・・とはいえ『悪者』ってわけじゃないですよね。目的に向かってまっすぐなだけで。良くも悪くも裏表がない。超合理主義な体育会系という感じ。

一層深まるエクシフの謎・・・


 それに対して『エクシフ』の方はね・・・どうしても怪しさが払拭できないです。非常に信頼できるにもかかわらず『信じきれない感じ』がね。メトフィエスが修理してもらったモノとか・・・なんでしょう?怪しいですよね。
メトフィエスって結構大柄だったんだ・・・と思ったシーン
味方なのか敵なのか、そう単純ではなさそう
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 3話はきっとエクシフを軸にしたエピソードになりそうですが、虚淵さんのことですからね、まぁストレートには描いてこないでしょうけど。いったいどう展開するのか想像もつきません。

ビルサルドはなぜ放浪したのだろう


 ところで、エクシフは母星をギドラに追われたっぽいですが、ビルサルドっていうのは何が原因で母星を失ったのでしょうか?1話にでてきたのかな。

 『地球人はゴジラを制御できなかった』とビルサルドはバカにしますが、ビルサルド自身はどうだったんだよ?って思ったんですよね。

 ビルサルドもギドラにやられたんだろうか・・・。

メカゴジラは驚いたけど面白い!


 それにしてもメカゴジラにはビックリしましたね。

 虚淵さんらしい裏切りですが、さすがにこう来るとは思わなくてビックリでした。メカゴジラはいつ動き出すんだろう・・・ってしばらく思ってました(笑)

 予告ではいかにもメカゴジラが活躍するイメージでしたからね。やれらました。とはいえガッカリ感は全くなかったですね。
予告ですっかり騙された(笑)
でも良く見たら動いてるシーンないね。
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 プログラム可能な金属『自立思考金属体 ナノメタル』という設定は一見地味ですがすごく面白かったです。もちろん演出もよかったけどね。

 この辺も『SF的な楽しさ』ですかね。かえってメカゴジラVSゴジラにならなくて良かったくらい。この流れだとギドラやモスラも抽象化された何かとして登場するのでしょうか・・・むちゃくちゃワクワクしますね。

怪獣映画ではなくSF的スピンオフ作品


 この作品がゴジラらしい作品か?と言われれば、自分には正直よく分からないです。でもこの作品って怪獣映画というよりSF作品なのは確かですね。

 不思議な現象も可能な限り理屈をつけて描かれているんですよね。エクシフの予言、自立思考金属体、フツア族のDNA・・・などSF的な設定にワクワクします。
エクシフの予言も科学的な理屈があるという設定
『不思議』で片付けない脚本は興ざめせず楽しめる
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 自分程度のライト層からすると十分ゴジラ作品なんですよね。ギドラやモスラ(をイメージさせるもの)がああいう風に仄めかされると、いい感じでワクワクしてきます。

 だから自分から見てこの作品は『ゴジラ作品のSF的なスピンオフ』ですね。逆に言えばゴジラ映画だけど怪獣映画でないのかも。

地球の支配者になるなら、自らゴジラになるしかないのか


 ゴジラ出現の原因が『原爆や環境破壊』と一見とってつけたように描かれるのは、最初は違和感がありました。後付けでゴジラ映画を強調してるのかな?って。

 ただ『人類がゴジラを生み出した』って事を示すためには必要だったのかな。自ら生み出したものを制御できないなら、自らが変わるしかないというビルサルドの主張が効いてくるんですよね。

 地球の支配者になるなら、自らゴジラになるしかないのか・・・という葛藤。ゴジラ出現以前は人類こそがゴジラだったという自覚を促したのかもしれません。

ハルオの究極の選択が、自分と重なって熱くなる!


 クライマックスのヴァルチャーによる攻撃シーン。あそこはさすがに熱くなりましたね。よく考えると1作目と同じ事してるのにね(笑)全然興ざめしないのがすごい。
文字通りワタリガラスのような姿のヴァルチャー
繰り返し攻撃が渡り鳥を意味しているのかな
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 ラストにメトフィエスガルグの双方から説得されるシーンでは、スクリーンの左右からの声が天使と悪魔のようでした。あそこは見てるこちらも葛藤でしたね。

 本当に究極の選択で『どうする?』って・・・ハルオと自分がダブってくる感覚はまさに手に汗握るシーンでした。

ガルグの見通し甘すぎでしょ・・・


 でも良く考えるとユウコはナノメタル化したからって協力したかな・・・ハルオは(鱗粉の影響でナノメタル化されなかったけど)もともと反対してたわけで。

 ユウコがビルサルドの考えに親和的だったからって、ガルグも都合良く考えすぎだよね。ちょっと優しくされたからって勘違いするみたいな・・・ホント人の言動をストレートに受け取ってしまうみたいですね。
ナノメタル化した後は人格まで操作できるのだろうか?
ユウコが同調すると考えるのは甘いような。
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 あそこは、まずビルサルドの操縦士ベルベだけがナノメタル化して突入。それでダメだったら一か八か地球人操縦士のナノメタル化を強行する・・・ってのが合理的じゃないでしょうかね。

 メカゴジラシティのガスを早々に停止してしまうとかさ、ビルサルドって自信がありすぎるのか判断が拙速なのがね・・・母星を失ったのも結構コレが原因じゃないかなぁって思ったりして(笑)

ラブシーンの演技に絵が追いついていない!


 SFとして面白い本作ですが、ちょっと残念だったのはラブシーンですね。

 メカゴジラシティ屋外のユウコとハルオのシーン花澤香菜さんの声の演技に絵が負けてる気がしました。

 まあ、花澤香菜さんの演技が上手いですからね・・・仕方ないところもありますが。二人の声の演技が良かっただけに映像の演技との差が気になりました。
止め絵でみると素晴らしいんだけど・・・
この前からの語り合いが単調にみえてしまった。
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 ポリゴンピクチュアズの技術ならもっと豊かな表現ができたのでは?と思うのですが、あえての演出意図なのかな・・・表情がちょっと平板でしたね。派手にすると逆に違和感でるんだろうか。

 バストと腕で可愛らしいポージングは認めますが(笑)体の演技という点では人形っぽい違和感がね。静かなシーンなだけに気になりました。

 その他のシーンでは多少の違和感は気にならなかったけどね。花澤さんの演技で引っ張ってくれたせいかな。3Dでラブシーンをうまく表現するってのは難しいものですね。

セルルックの限界はどこか


 3DCGをセルアニメ風に表現するセルルック技法。ポリゴンピクチュアズの作品はいくつも見ていますが、見るたび表現力が向上していて驚かされます。

 もちろん一般の視点から見るとまだ違和感多いと思いますが、比べてみるとどんどん良くなっているんですよね。ただ、ここが壁なのかなぁってラブシーンを見て感じました。

 ただ、『BLAME!』や『シドニアの騎士』では萌え表現に成功していたので、技術的な点というより、演出的に敢えて避けたという可能性もあるのかな?
劇場アニメ『BLAME!』2017年 より
セルルックでここまでの可愛らしさを達成している。
(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局
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 ビルサルドみたいなゴツイ感じのキャラはすごい合ってるんですけどね。戦闘シーンの動きなんかはほとんど違和感を感じなくなりました。

3Dならではの表現はさらに進歩


 また、細かい書き込みをしたスーツの表現はセルルックならではですね。ただ、スーツの細かさと表情のフラットさに違和感を感じるのも事実。この辺は微妙なさじ加減ですね。
3DCGの特性を生かした母船の美しい描写
機械類の表現はさすがに見応えがある。
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 フツア族のミアナ・マイナはフラットな描き方が逆に良かったです。機敏な動きも素晴らしくて全然違和感を感じませんでした。

 セルルックの表現は観客の感じ方も大きいので奥が深いですね。今後も注目です。

いったいどこに着地するのか!謎の解明にワクワク。


 エンディング後の予告的エピローグ・・・あれはワクワクしますね。ED中に帰っちゃう人が結構いるのですが『ちょっと〜!』って声かけたくなります(笑)

 まあ観なくてもどうせ次作の予告編でやるだろうけど少しもったいないですよね。ただ、EDもすごく地味で長いので帰る人が多くても仕方ないかな・・・もう少し最後まで見てもらえる工夫が欲しいですね。
フツア族のミアナ・マイナ。
モスラの予言とエクシフに関連がある予感が・・・
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 それにしても、エクシフの謎、フツアの謎、ユウコの安否、ギドラとは、そしてゴジラを撃退できるのか・・・それとも全く違う展開になるのか?本当に予想がつかないですね。

 個人的にはフツアの予言(モスラ?)とエクシフの予言の共通性とか気になります。ギドラが出る3話が『星を喰う者』というタイトルなのも意味深ですね。でもこれも引っ掛けだったりして(笑)
 
 次作も大いに期待できるSFエンターテイメント作品でした!

アニメ版GODZILLA 公式サイト
http://godzilla-anime.com

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2 件のコメント:

  1. Hidebow-Rainbo-Frawbow2018年6月16日 0:09

    katoさん、こんばんは!先日のコメントありがとうございました。


    本作をやっと、見ることができました.SF映画の面白さと数々の戦闘シーンなどに夢中になりました。『あさがおと加瀬さん』を鑑賞した後、1時間休憩してからですけどね(笑)まったく異なる雰囲気の映画なので、混同することなく、意外によく覚えているものです。


    前作は、katoさんが述べられているように、地球人の物語だったですね。見ていて、私はとても辛い思いがした気がします。復讐心だけでは、どうにもならない。ただただ、虚しさだけがハルオの心を支配していたように、私は思えました。今作のラストで、ハルオはそれに気づいたのかもしれませんね。本当に守りたいものは、何であるのか。そして、冒してならなかったことは何なのかと。


    私は、今作の位置づけをこう考えました。東宝版『ゴジラ』シリーズにおいて、宇宙人とキングギドラ、メカゴジラ、メカキングギドラが登場する作品がベースになっているように思います。最初は友好的な宇宙人が怪獣たちをあやつり、地球侵略をたくらむようなストーリーでした。私は幼少の頃、それらをいっぱい見ましたから、思い出すことがたくさんあります(笑)虚淵さんや監督さんも、見ていたのではないかと想像しますよ。


    そして、テーマとしては、「化学技術を扱う人間の暴走と良心」かなと思います。どんなに優れた技術でも人間が利用するのですから、過ちも否定できませんよね。


    悪魔に心を売り渡し、人間がゴジラを凌駕する存在になったとしても、それは人間がゴジラ同様に、地球を支配する危険なものにとって代わっただけ。本当に勝利したことにならない。今まで、人間が地球環境を破壊してきたことついて、なんら反省がなされてないからです。


    ですからね、私はビルサルドの人たちの言動とナノメタルプラントの増殖の描写には、危機感を感じます。(ちなみに、ビルザルドの民は、母星がブラックホールによる危機のため、放浪の身になったとパンフには書いてありました)


    後で悔やむくらいなら、思い留まる勇気が必要だと私は思いました。


    ネガティブな事ばかり、書きましたが、本作の中にも「救い」はありました。
    前作の途中とラストに、ほんの短いカットで登場したフツアの少女たちです。最先端科学のアンチテーゼのような存在です。ナノメタルを「毒」と言ってましたよね。興味深いです。今後のストーリー展開の鍵を握っている登場人物かもしれません。『モスラ』に登場するインファント島に暮らす双子の美女を思い起こされてくれます。劇中のフツワの言伝えでは「神が卵をを残して死んだ」とありましたから、第3作には、もしかしたら、卵から...登場するのかな?と私、密かに期待してます。


    また、エクシフの母星がギドラに滅ぼされた事実も分かり、次回作に大いにかかわってきそうです。


    長々と、失礼しました。それでは、また。ありがとうございます。

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    返信
    1. Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、コメントありがとうございます!
      『あさがおと加瀬さん』と連チャンですか(笑)確かに混同は避けられそうですね。

       ビルザルドの放浪の原因教えてくださりありがとうございます!なるほど、それならビルザルドの地球人に対する態度もわかります。地球人のように自ら生み出した(かもしれない)存在に脅かされた経験がないんですね。

       自分はゴジラシリーズの知識が少ないので過去作の参照をしていただけて理解の助けになります。虚淵さんたちも当然意識してるでしょうね。オマージュがありつつオリジナルな展開なんでしょうが。

      それにしてもフツアの謎は面白いですね。『モスラ』のことは全く触れないですが明らかにモスラをイメージさせますね。でもこの『触れない』という点がキモなのかな?と推理したりしています。メカゴジラがそうであったようにモスラも変化球でくるんじゃないかと。

       それと同じくギドラですよね。これもどう表現されるのか。チラシの絵はどう解釈していいのかわからない描き方ですね。次作のタイトルからして惑星にとどまらない宇宙スケールのものなのかな?とは思いますが・・・。

       というか、3作目で完結できるの?ってくらい風呂敷が広がってますね(笑)ホントに次作が楽しみです。この作品はオリジナル作品ならではの楽しみがあって、リアルタイムで鑑賞できる幸せを感じますね。もっと話題になっていい作品だと感じます。

      今回も読んでいただきありがとうございました!

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