あの事件があってから、京アニ作品を見るのは辛くて、なかなか向き合えなくて・・・だからこの作品が久しぶりの京アニ作品。前回の記事に書いたように、作品と事件を分けて見ることができないんじゃないかと不安に感じながら公開を迎えました。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』 予告より画像引用(当ブログの画像引用について) Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
冒頭の『Kyoto Animation』のロゴが出た時はさすがに涙が出てきてしまって、これ大丈夫かな・・・って思いましたが、本編が始まって数分で物語に引き込まれている自分に気づいたんですよね。やっぱりすごいね。さすがですね。作品は作品として感動させてくれる力がある。
もちろんスタッフの人たちに思いを馳せて涙が出ることもあるんだけど、でも、だからって、事件と作品がごっちゃになるとは思わない。全てを含めてちゃんと作品として鑑賞できた気がします。
この作品は圧倒的な力量の作品であるだけでなく、郵便配達人をモチーフにしながらあらゆる創作者への思いを込めたような作品だと感じました。
だから、これほど京アニの新作としてふさわしい作品ってないよね。信じられない巡り合わせに奇跡を見る思いでした。
※若干ネタバレのあるレビュー・考察となりますのでご注意ください。
※2回目の感想を追記しました(2019/9/15)
まさに劇場版レベルのクオリティー
予告編の時点で驚いたのですが、この作品は横長のシネスコスクリーン。ハイクオリティーで知られる京アニ劇場版作品でもほとんどがビスタサイズだったので驚きました。もちろん大喜びですよ!
シネスコならではの余白のある構図。そしてTV版からすでにオーバースペックだった映像。まさに劇場版クオリティー!MOVOXさいたま12番の巨大スクリーンを見事に使い切っていました。
モブキャラのダンスシーンすらスゴイ。 大スクリーンに負けない映像。 Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
またEvan Callさんの音楽が素晴らしいんですよね。派手な盛り上げ方ではないけど弦の音が作品の一部としてホント印象的。音のいい部屋で良かったって思います。
映画館で見たかった夢が現実に
以前から『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』って映画でこそ映えるだろうな・・・って思ってたんですよね。放映当時から劇場版レベルだった映像美もありますが、それ以上に『集中してみたい作品』なんですよね。
自分はTVだと気が散ってしまう性格なので、静かで緻密な作品はTVだと十分堪能できなくって。TV版を見ていた時も、これは映画館でみたいなぁ・・・って思うことが何度もありました。もちろんテレビ版は別の良さがあるんですが。
瞳のアップも多いのが本作の特徴。 緻密な描き込みでスクリーンでも全く間延び感を感じない Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
だからこそ、その夢を叶えてくれたこの外伝。テレビだったら2話分のエピソードを一つにした感じですかね。でも45分とかじゃなくて90分!構成こそOVA的に見えますがTVの枠を完全に超えた作品。これが京アニの全力か・・・と唖然とする完成度。
来年公開予定の『劇場版の繋ぎ』かな・・・って思いましたよね?まったくすごい作品にしてくれました。こんな作品を公開されたら、次作『劇場版』のプレッシャー半端ないでしょ・・・って、事件がなければこんな軽口で笑ってられたのかなぁって思います。
『届かなくても良い手紙なんてないからな』
今作はTV版と違って『代筆』だけじゃく『配達』をクローズアップしたエピソード。この作品を通じて『想いを届ける』というというメッセージが、形を変えて繰り返し提示されます。その一つ一つが心に食い込んできました。
髪を編むシーンがメタファーになっていることを知って感動した。 Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
あと、春夏 冬さんのツイートで気がつきましたが、三つ編みが物語のメタファーになってるんですよね。言われてハッとしました。ヴァイオレットの手紙が介在することで二人の関係を繫ぎ止める。
それを知った上で見ると、茅原実里さんの『エイミー』の歌詞が凄すぎるんですよね。『編み続けた願いが届きますように』って。そのほかの歌詞もすごいシンクロ感!「2つでは、ほどけてしまいますよテイラーさん」— 春夏 冬 (@PDUwAF60yFMQOMG) September 6, 2019
「3つを交互に編み込むとほどけなくなります」
二人では、ほどけてしまう...。
ヴァイオレットの手紙の魔法の言葉が二人を繋げる。
一回目より二回目。二回目よりも...
鑑賞する度にいとおしさがましてくる。#ヴァイオレット・エヴァーガーデン pic.twitter.com/dohSK8eqeW
舞台挨拶によるとこの歌詞は藤田春香監督の思いもすごく反映されているようですね。共同作業に近い感じで作り上げたみたい。映画を見終わった後に読み返すとすごい凝縮感に驚きます。一言一句がビンビン伝わってくる感じ。読んでるだけで涙でてしまいます。
2人の演技の素晴らしさ
実を言うと予告の時はあまり印象になかったんですが、イザベラ・ヨーク役の寿美菜子さんが良かったですね。ユーフォの田中あすか先輩を連想する演技だったけど、強さと弱さが入り混じったような、影がありながら可愛らしさが垣間見える演技。『僕』っていい方が合うんですよね。すごいピッタリだと思いました。
そして予告篇から期待してたテイラー役の悠木碧さん。もういうまでもないですが良かった。とくに幼少期の泣きの演技。セリフじゃなくて泣きだけで表現するのって、他の作品でもあった気がするけど、ほんとうまいよなぁって。まあ自分は悠木碧さん贔屓ではあるんだけど。それを差し引いてもね。
テイラーのキャラデは可愛すぎない絶妙なバランス。 余白の構図もシネスコらしくて美しい。 Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 |
悠木碧さん。Twitterでも事件については触れないって宣言してたんですよね。たのしい話題だけをツイートしてた。プロなんだよね。ほんと。
今回作品を見て、彼女のセリフ『郵便配達人が運ぶのは幸せだから』って。だからすごい刺さったんだよね。幸せを、感動を伝えるのが声優の役割だって。それを作品で語っている気がしました。
そして・・・エンディング
エンディングは黒バックで本編にも被せないシンプルなものでしたね。前回の記事でも書いた通り、ひねったEDを期待してたところもあったんだけど、ラスト近くになって、『ああ、これはシンプルなエンディングが似合うな・・・・』って感じました。
茅原実里さんの歌う主題歌『エイミー』が単体で力のある曲なんですよね。楽曲も素晴らしいんだけど歌詞もね。作品を凝縮したような歌詞は聴き込むほど感動します。
茅原実里さんの曲にはよくあるけど特に今回は特にすごい。映像や物語が浮かぶだけでなく、本編自体をさらに深く理解できる。これは痺れました!
茅原実里「エイミー」 MV Full Size (公式)
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』ED主題歌
今作はスタッフクレジットを覚悟を持って見ようと思ってました。でもダメでしたね。サビの部分で泣き崩れてしまいました。声をなんとか押し殺そうするのに精一杯。体が震えて目を開けていることができなくって、ほとんど読むことができなかった気がします。
奇跡的にサポートスタッフのクレジットを見ることができたくらいかな。次回見るときは読めると良いんだけど・・・難しいかもしれない。もし予告編に関わるクレジットを見つけた方がいれば教えてください。
最後に:藤田春香 監督への期待
今回初監督の藤田春香さんといえば、自分が最初に印象に残ったのは『響け!ユーフォニアム』2期のエンディングでした。エンディングとしては破格の贅沢な動きと構成。落ち着いた色彩と躍動感の組み合わせが印象的でした。
他に、ユーフォ1期8話の伝説回『おまつりトライアングル』や、『中二病でも恋がしたい戀』の11話も藤田さんの演出だったそうで、どちらも印象的な話数だったので知った時には驚きましたね。
自分が京アニの好きなところを凝縮して受け継いているような感じで、まさにホープの一人なんだと思います。藤田監督の今の状況は全くわからないのですが、再びその才能を発揮してくれる日が来ることを祈らずにはいられません。
この作品は決して追悼の作品じゃないし、そうしてはいけない気がします。でも巡り合わせの奇跡が起こったように、京アニの奇跡を信じたくなる作品。
とてつもなく大きいものを失ってしまったけど、でも京アニの人たちを信じて応援していこうと決意したくなる作品でした。この作品を作ってくれてありがとうと伝えたいです。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』公式サイト
http://www.violet-evergarden.jp/sidestory/
追記:2回目の鑑賞に行ってきました
2回目を見てきました。ずいぶん客席の空気感が違いましたね。初日は満席にも関わらず静かな緊張感があって、新作への期待と京アニへの追悼が入り混じった、ある意味張り詰めた空気がありました。でも1週間経って空気が和らぎ大入りにふさわしい賑やかで楽しげな雰囲気になりました。やっぱり本当はこうですよね。
自分も初見では感情が高ぶりすぎている部分がありましたが、今回は純粋に作品を見る余裕ができた気がします。(まあ初日は『HELLO WORLD』と『空の青さを知る人よ』の予告が良すぎて、本編始まる前にウルウルきてしまってたのですが。ちなみに2週目では新版に差し変わってたけど旧版の予告の方が好きだったな・・・話逸れました。)
2回目で印象的だったのは、まず音楽ですね。Evan Callさんの劇伴。これ予想以上にバリエーションがあったんですね。初見では弦とピアノって印象だったんだけど、実際には、オーボエ、弦、ピアノ、ブラスとそれぞれメイン楽器を変えた曲が順番にかかってた気がします。
映画館の音響の良さ(MOVIXさいたま12番)もありますがすごく良かったですね。普通にオーケストラの曲って感じですが本編と不思議なシンクロ感があります。TV版もEvan Callさんだったけど意外と印象になかったんですよね。(有名テーマのViolet Snowは別として)
藤田監督らしさって・・・これかな
もう一つ印象に残ったのは自分の思う『藤田監督らしさ』かな。空の描き方とかそんな気がしました。中間色を生かしたような柔らかい空の感じ。それから時折みせるキャラクターの煌びやかな表現とか。
この辺はもしかしたら藤田監督らしさなのかな・・・って感じました。まあ勘違いかもしれませんけどね。初見の感想でも書いたけど、『響け!ユーフォニアム』2期のエンディングや1期8話の『おまつりトライアングル』との共通性を感じる部分でした。
2度目で印象の変わった部分
あと、初見では後半のテイラーの修行シーンが少し冗長に感じたのですが、2回目だと気にならないですね。初見で見た不満って2度目だと解消することが多いので今回もそうかな・・・って思ったんですが。初見での不満って変わることも多いから指摘する気にならないんですよね。
今回は、うちの奥さんと一緒にみたんですが、TV版のファンのせいか今回の映画はちょっと長く感じたって言ってましたね。後半だけじゃなくて前半のテイラーのエピソードもそう感じたみたい。この辺の好みの感じは面白いですね。
あと改めてイザベラ(エイミー)の寿美菜子さんの演技がいいなと思いました。ヴァイオレットに心を開いてきた彼女の変化がいいんですよね。あすか先輩っぽい感じになるんだけど、殻の中の可愛らしさがかいま見えるような感じ。逆に予告の時にあすか先輩の声を全く連想しなかったのも、あの変化の前だからなんだなって感心してしまいました。
あと、動きがすごいって言われるヴァイオレット・エヴァーガーデンですが、よく見ると省略できるところは省略してと、作業量をうまく抑えながらも結果としてすごく動いているように見えるものだなぁ・・・と感心しました。
エンディングをもう一度
初見では泣き崩れてほとんど見ることのできなかったエンディングのスタッフロール。今回も涙がかなり出てしまったのですが、何とか見ることができました。前回思わず顔を手で覆ってしまったサビのあたり・・・改めて名前を見ると辛かったです。さすがに終了後は目を手で覆っている人が結構いましたね。
この外伝はどういう位置付けなのかは、本当のところはわかりませんが、藤田監督はじめ、これからを担うスタッフの活躍の場の提供というのもあったのかなぁと感じます。
今回この外伝を見ることでやっぱり『つらさ』もあるんだけど、それ以上に自分は落ち込んだ気分から戻るきっかけを得た気がします。でも京アニの人たちが、笑顔を取り戻せているだろうか・・・と考えると重たい気分になりますね。
京アニスタッフが笑顔で舞台挨拶に登壇してくれる日・・・今は考えることもできませんが、いつかその日が来ることを願って応援したいと思いました。
お久しぶりです。京アニの事件に関してはアニメ好きである自分もすごくショックを受けました。何せいい作品ばかりを生んできましたから。早く立ち直ってくれるよう今でも願ってます。さて、先ほど知った情報ですが、ガールズ&パンツァー最終章の1.2話が4DXで10月11日から全国で上映されるらしいです。わたしは来場者特典の色紙を全部持ってますが、前から4DXの映画を見たいと思っていたので行ってみようと思っています。
返信削除ウイングスタンさん、コメントありがとうございます。読んでいただきありがとうございました。
削除ガルパン最終章の4DX版。実は自分も楽しみにしていました。前作劇場版の4DXはとても素晴らしかったです。ガルパンは4DXにとても合うと思うので今回も絶対見に生きたいですね。
katoさん、こんにちは。
返信削除私は、10日ぐらい前、旅行先の熊本で、「外伝」を観ました。熊本は旅(往路)の目的地。友人との待ち合わせの時間まで、少しありましたので、映画を観ることにしました(笑)。土地勘がない場所でしたが、何とか上映時間ぎりぎりの間に合った感じでした(汗だくだく、ひやひや)。
映画の冒頭で、入港する船の上から、テーラーがライデンの街を見渡すシーンがとても印象的と思いました。この映画に入り方で、間違いなく、「外伝」も素晴らしいに違いないと確信しました(笑)
katoさんが、おっしゃっているように、『届かなくても良い手紙なんてないからな』『郵便配達人が運ぶのは幸せだから』など、感動するセリフが多かったです。京都アニメーションのスタッフの方々が、毎回毎回丁寧に製作して、私たち観客に届けてくださる事と、オーバーラップしているように、私は思えてなりません。
そして、『ヴァイオレット・エバーガーデン』のもつ魅力は、登場人物それぞれの感情を丁寧に掬い上げていること。それを、無感情で、無垢なヴァイオレットが知り、彼女が成長していくところ。また、ヴァイオレットと、かかわった人達も、彼女から気づきを得ることだと、私は思います。
人間は、相手から一方的に学んだり、影響を受けるだけでなく、相互になにか与えあって、影響しあう存在なんだと、あらためて、私は気づきました。
SNS全盛期の今日(こんにち)、その短い文章だけでは伝えられきれないからこそ、『ヴァイオレット・エバーガーデン』の中で紹介される、手紙の文面が、キラキラと輝いているように、感じられるのでしょうかね。
蛇足ですが、昨今、SNSや会話の中に、その人の感情が、溢れている場面に遭遇します。
自分の感情を素直に表現することは、悪いことではありません。ただ、後ろ向きな感情を公(おおやけ)に発信すると、それを、読んだ人達の中には、その感情を真に受けて、引っ張られてしまう場合もあります。とても、厄介です。
では、どのようにしたら、引きずられないのでしょうか。それは、『その人の感情は、その人だけの持ち物、所有物』と考えるのが妥当かと思われます。
「共感」という言葉がありますよね。「あなたと私とは考え方が、違うけれど、その気持ちはわかりますよ」と言う意味です。
余計なことを書いてしまいましたが、何かの参考になれば幸いでございます。
最後に、katoさんが、「空の描き方」に触れられていたので、一言いいですか?
背景に「空」をいれるカットを目にすると、「京アニの師匠」・大ベテラン・木上益治さん(ペンネーム:三好一郎さん)が演出した回を思い出します。
『ヴァイオレット・エバーガーデン』6話の天文台のお話。わかりやすいものでは、ユーフォ1期の5話、サンフェスが終わって、ユーフォを抱えた久美子の後ろ姿に、空の背景のカットが、印象深いです。何気ないカットですけで、登場人物の心情を、秒単位で、わかりやすく表現してます。
もしかしたら、藤田さんは木上さんの教えを受けていたのかもしれませんね。ベテランから若手までが、対等に意見を交わしながら、わいわいと製作を行っている風景が見えてきそうです。多くの人たちから、愛される要因なのかもしれませんね。
それでは、また、遊びに来ます。
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん。コメントありがとうございます!
削除土地勘ないところの映画館は大変ですね。自分も一度間に合わなかったことがあります。ありがたいことに次の回に振り替えていただけましたが。
京アニとの『オーバーラップ』は自分もすごく感じました。本来の意図とは違うのかもしれないけど、でも今はやっぱり制作者と観客の双方に共通の思いが通じている気がします。
このシリーズが『登場人物それぞれの感情を丁寧に掬い上げている』と言うのは本当ですね。今作では劇中で多彩なヴァイオレットが一方的に教えるという形でしたが、実はヴァイオレットもまた友を得るという経験を得ているのだなぁと改めて感じました。まさに影響を与えあっているという感じですね。
また、SNSの感情のアドバイス。ありがとうございます。「共感」の解釈。素晴らしいですね。多くの人がこう理解していればと思います。自分も常に自覚していきたいですね。今回は悲しみが怒りになって攻撃することで心を保っている人が多く感じました。おっしゃる通り「気持ちはわかる」というところで留めて巻き込まれないと言うことですね。
SNSを見ていると人と『対話』することの難しさを感じます。なので、このコメント欄では対話できる事のありがたみ感じます。相手の意見を理解することで(理解=同意ではなくて)自分自身の理解も深めていくという経験は多いですね。本作ではないですが、まさに影響を与えあっているという感じです。
木上益治さんのシーン教えていただきありがとうございます。知らなかったのですごく参考になります。木上さんのことは事件後の紹介で知るところが多かったのですが、本当に京アニの風景が目に浮かぶようなエピソードが多かったですね。今回の作品はそう言う意味でも京アニの世代のつながりを大きく感じることのできる作品だったのかもしれないな・・・と思います。
ブログを読んでいただきありがとうございます。またお気軽にどうぞ!
katoさん、こんにちは!お返事ありがとうございます。
返信削除私は本来なら、今頃、北海道の函館付近を旅してる予定でした。出発前に風邪をひいたこと、新型ウイルスを感染拡大させないために、今回の旅行は取りやめました。もしもの最悪の事態を考えたら、良い判断ができたと、自負してます。北海道で感染症がこれ以上広がって欲しくない、という個人的な希望でもあります。北海道、大好きですから!それに直感的に嫌な予感がしましたので。。(最近、直感が一段と鋭くて、良い事も悪い事も当ててしまうのです。軽はずみな発言ができません、苦笑)
不幸にも予感が的中して、今日、北海道の小樽で、茨城からのいらした男性が、感染してると、ニュースで発表されました。ウイルスについて、今わかっている事実と教訓(2月〜3月)を整理すれば以下のことが言えると思います。①子供→大人または子供→子供への感染は確認されてない。②感染症を拡大させた原因の一つは、海外旅行、音楽鑑賞、お付き合いなどの場を媒介として感染して、各人の移動により自分の生活圏で感染を広めしまった。大人の慎重な行動が、今現在、問われているのですね!子供たちは学校を休んでるのに、大人たちが軽率な事を出来ませんよね!
私は、食料品などの買い物以外の外出を取りやめています。映画、演劇は、2月初旬に行ったきりです。自粛ムードは長期に及ぶようなので、見たかった「劇場版 SHIROBAKO」も劇場での鑑賞は諦め、BDが発売されるまで待ちます。楽しみを先延ばしです(笑笑)。ほんとうに今できる事で、楽しみを見い出しています。大好きなアニメのDVD、BDを集めたり、まだ見ていないアニメ(監督、脚本家、出演者括りで)を体系的に鑑賞すること(動画配信サービスで)。ウイルス感染が終息したら何処へ旅行したいか?とか考えるように、または計画を立てる様にしています。
さて、本題です。以前のコメントで、私はこの映画を熊本の映画館において鑑賞した事はお伝えしました。
熊本に入る前日、長崎県の雲仙温泉に宿泊ました。長崎雲仙から熊本に入るルートは幾通りもありますが、私は島原港からフェリーで熊本港に上陸することしました。
そして、この映画の冒頭(テイラーが船の上からライデンの街並みを見渡す場面)を見て、シンパシーを感じ、私の旅行の追体験をしている様な気がしました。いや、私の旅行はこの映画に導かれ、熊本でこの映画を鑑賞することがこの旅(往路)の帰結だったのでは、と感じてしまうくらいでした(嬉!)
終映ののち、映画館のロビーで待ち合わせて、友人と8年振りの再会を果たしました。ちょっと芝居地味ていますが、劇的な展開でありました(笑)
それでは、また遊びに来ます!ありがとうございました。