原作未読なのでまぁ〜ビックリですよね!TV版で事前にキャラの魅力をたっぷり吸い込んだからこそ味わえる感覚。
期待を裏切らない展開で、自然と涙が流れる切ない物語でした。映像を楽しむというよりは物語を楽しむ作品。映画館で集中してみたい作品ですね。
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』 予告編より画像引用 (当ブログの画像引用について) ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
それだけに、フィクションに何を求めるのか・・・見終わった後に色々考えさせられました。この結末を受け入れてしまっていいのか。
でも、人生はやり直せないからこそ夢を見せてほしい・・・それがフィクションの一つの役割かなと。そうポジティブに捉えたくなる作品でした。良かったです!
※後半からネタバレありのレビューになります。
TV放映時から心待ちにしていた『青ブタ』劇場版!
ホント楽しみにしてたんですよね。TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が始まった当初からアナウンスされた劇場版。
当時、劇場版ありきのTV放映には賛否両論ありましたね。でも原作小説は未読の自分でも『これは絶対面白くなる!』って確信してしまうほど期待させる魅力がありました。
TV版で麻衣先輩への魅力を理解するのは必須! いきなり鑑賞してもこの作品は味わえないよね。 ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
PVの雰囲気とかすごく良かったし、何と言っても一番のクライマックスを劇場版に持ってくる感じがテンション上がります!
もちろんTV版2クールでやってほしいっていう意見もわかるんですけどね。双葉のエピソードとかもっと厚くして・・・とかね。
まあいろんな事情があるんでしょうけど、映画派の自分としては一気に集中して見られる劇場版は嬉しかったな。クオリティーもTVより期待できますし。
ただまあ、期待していた映像については劇場版ならではというよりはTV版の延長でしたね。べつに悪くはないですけどね。TV的というだけで。
まあ予告編を見てわかってたのでガッカリはしなかったです。(でも終盤に微妙に感じるところもチラホラ・・・笑)
TV版のハーレム展開は影を潜め・・・
それは置いておいても、製作陣のこのエピソードは特別に作りたいという気持ちはわかりましたね。
TV版ではハーレム展開が楽しくてある意味ベタな感じが楽しかったですよね。主人公の咲太の態度には最初ちょっと馴染めなかったけど、女性キャラの魅力が強くてどんどん引っ張られました。
劇場版では牧之原さん(特に大学生Ver)が可愛すぎて、麻衣先輩ですら霞んでしまうのでTV版でしっかりキャラの魅力に浸らないとバランスが取れないかもしれませんね。
TV版の青ブタらしいハーレム展開は影を潜める。 このシーンが唯一それっぽいシーンですね。 今回は牧之原さんが可愛すぎる! ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
TV版はキャラクターの魅力をじっくりと刷り込んでいくような展開。そして劇場版はその総括をするような展開。TV版全体が伏線になるような凄さですよね。役割分担をしたうまい構成でした。
思春期症候群に納得するのが必須!
今回の劇場版、展開はすごい複雑だけど割とスムーズに理解できました。複雑な割にこんがらがって来ないですね。
量子力学や相対性理論とか・・・それらしい理屈はつけているけど、思春期症候群というむちゃくちゃな土台の上に成り立っている物語。
これもTV版を見慣れてるから入れるんですよね。いきなりだとかなり抵抗を感じると思う。
双葉の理屈はあくまでモチーフとして受け止めた。 劇場版でもすごく味のある活躍を見せてくれましたね。 TV版PVより ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
TV版のときは真面目にSFとして捉えようとして戸惑ったけど、途中から単にモチーフとして割り切れたので気にならなくなりました。
この辺はTV版で慣れてもらうというシステムですね。根本的なトンデモ設定を納得しないと楽しめないという点では、同時期に上映した『ガルパン』と同じかも(笑)
次項からネタバレになりますのでご注意ください。
絶望のための伏線
今回の作品。序盤は割とゆったりとした展開からどんどん加速してからの急展開が鮮やかでした。
咲太の心臓の秘密がわかった時はなるほど!と伏線のつながりに感心しましたが・・・そのあとの展開は全く読めなかったなぁ。
まさかね・・・麻衣さんの事故シーン。あれは心底ビックリしました。妙にリアルな効果音と相まってすごい衝撃。ホラー映画みたいに『ビクッ!』って固まってしまった。
この直前まで全く展開が読めなかった。 その後もどう着地させるのか祈るような気持ちに ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
正直あの辺は『おいおい勘弁してくれよ・・・』って感じ。麻衣さんの魅力に完全に染まっているからこそ生じる感情ですよね。
それまでの『なんだかんだで人を助けていくラノベ主人公』らしい咲太の姿、それも全てこの絶望のための伏線だったか・・・と思ってしまうような展開。
思わず腕時計を確認して、大丈夫、まだ時間は残ってる・・・なんか展開あるよな?あるよな?って祈るような気持ちでした。
嬉しい光明!
でもこっからが真骨頂でしたね。これまでのトンデモ設定を複雑に駆使したような解決策の連続!
相当強引な気もしますが、これもTV版で慣れたからこそ素直に受け入れられる展開ですよね。とくに『現在が未来』みたいな考え方はSFっぽくて好きだったな。
それにしても牧之原さんが登場した時のホッとした気持ち・・・ほんと嬉しい光明!とはいえ牧之原さんはどうなるのか・・・って複雑な感情で涙腺が緩んできます。
この物語にハッピーエンドはありえるのか?って。
ご都合主義のハッピーエンド?
そしたら、ラストシーンの怒涛の展開ですよね。少女姿の牧之原さん・・・助かってる上に記憶もよみがえる・・・・?ってまさかの完璧なハッピーエンドですよ。
更に言えば、麻衣さんとの再会だってそう。互いに気づかない存在になってる・・・そんな悲しいラストもあったはず。
新海さんの秒速5センチばりに後味が悪いかもしれないけど、それはそれでアリだと思う。(そういうのもすごく好きなので)
でもこの完全なハッピーエンドってなんなのか。嬉しい反面・・・いくら何でも都合よすぎないか・・・これでいいのか?ってちょっと考えてしまいました。
着ぐるみの謎が解けると見方が変わるシーンですね TV版序盤との繋がりが見事な展開 ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
ご都合主義のハッピーエンド?
でも自分はこう思ったんだよなぁ・・・現実なんて事故で死んだら終わりなわけですよ。奇跡なんて起こらない。それでおしまい・・・わかってる。
でも、だからこそ夢を見せてもらいたい。確かにさっきまで自分もハッピーエンドを求めていたじゃない。現実にはあり得ないのはわかってる・・・それでも・・・という気持ち。
それがフィクションによる癒しだと思うんですよね。
べつにフィクションが全て癒しだというつもりはないんだけど・・・『ラノベ』の一つの役割は厳しい現実を生きる人への癒しだと思う。
だからこそ中途半端な後味の悪さを残さず、完璧なハッピーエンドで着地したのかなと。ご都合主義を通すための思春期症候群であって色んな理屈なんだと。
甘いかもしれないけど自分はこの夢みたいなハッピーエンドを受け入れたいんだよな。思春期症候群なんて無いよ、そんなもの(笑)わかってる。
でも、そんな設定が荒唐無稽にならないのがアニメ。実写だと興ざめしちゃうかもしれない。ラノベだから、アニメだからこそ表現できる夢なんじゃないかな思うんですよね。
考察したくなるラストの展開!
とはいえ、1度見ただけだとちゃんと掴めてないところがあるのも確か。
特にラスト近くのシーン。牧之原さんの現在に改変があって・・・つまり彼女は病気を避けられた?そして夢で咲太との記憶をつなげることができたってことですよね。
そして、咲太は麻衣さんとどうやって再会できたのか?
二人にはかつての(未来の)記憶はあったのだろうか?・・・・バニーガール姿の麻衣さんは消えてしまったのだろうか。だとしたらなんだか寂しくもありますね。
バニーガール先輩も心配だけど 古賀ちゃんはどうなったのかはもっと気になります! TV版PVより ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project |
それにラストには出なかった気がするけど、他の人たち・・・古賀ちゃんや双葉たちとはどうなったの?
彼女たちの思い出も消えてしまったとすれば・・・それは完璧なハッピーエンドとは言えないですね。相応の代償を払ったといえるわけで。でも古賀ちゃんは幸せになってて欲しいのですが・・・。
その辺のエピソードも知りたいところだけど・・・考察したくてもよく覚えてない(笑)とりあえず咲太の制服はどうだったけ?高校は同じになったのかな?
最後に・・・後日談が知りたい!
もう知りたいことだらけで(笑)とりあえず確認のためにもう一度はみたいですね。
もし劇場版でわからなくても・・・後日談が知りたいですよね。原作ではどうなんだろう、パンフとかにのってるのかな?興味は尽きません。
そう言えばエンディングは黒バックでちょっと残念だったかな。曲はTVからの発展で『不可思議のカルテ』良かったですけどね。ラストシーンからの流れで涙が流れました。
満足度も高いですが、もっと知りたい!って小説も読みたくなる作品でした。
原作:鴨志田 一/原作イラスト:溝口ケージ
監督:増井壮一/脚本:横谷昌宏
総作画監督:田村里美/色彩設計:横田明日香
映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』公式サイト
あまりに評判なので映画館で観てきました。
返信削除(ほとんど上映期間が終わってましたが;汗)
感想は「観てよかったです」としか言いようがないですね。
あのラストは甘いという意見もちらほらあるようですが
最後は頑張った人にはハッピーエンド、それでいいじゃないですか!。
現実ではああ上手く行くはずがないというのも分かりますが
そもそもフィクションなんです。だったら最後は明るいのがいいですね。
(ハッピーエンドのために無理やり捻じ曲げるのはダメですが、
筋を通して一応矛盾なく収束していたのであの結末はありです)
私は原作本を読む派なので内容は理解できたのですが、いろんな説明が
省かれていて何の前知識もなく観に行った人にはさっぱり?だったと思う。
冒頭のいきなり修羅場シーン?(笑)とかも状況理解できなかったでしょうし
ラストのシーンなんて「なんで翔子ちゃん生きてるの???」でしょう。
ラスト前の麻衣さんと咲太の会話との関連に気づけば納得できるのですが
大多数の人はあまりのテンポの速さにそこまでは気が回らなかったと思う。
なんにしても90分は短すぎた、それだけが不満ですね。
●ここからは蛇足、勝手な解釈です(怒られそうだ)
この映画をまとめると
頑張ったね、翔子ちゃん!。
それに比べて咲太君は何もしてない(映画前半の咲太の葛藤もなかったことに)し
ここ数年間、ずっと翔子ちゃんに助けられてばかりだったね。
(冷静に考えるとハッピーエンドの代償としてこうなります;苦笑)
ラストへ至るやり直し後の数年間の解釈ですが、伝わった記憶(未来体験)から学んだ
翔子ちゃんは自分が助かるために臓器移植が盛んになるよう社会を誘導した。
その過程で麻衣さんが闘病映画に出演し一躍演技力を認められて人気女優に。
咲太が妹の件で凹んでいた時に咲太の夢に現れて咲太を救い、そのことが
その後の咲太の行動原理(人格形成)に大きく影響し、別の時間の流れで
ありながらも咲太は以前の時と同じように麻衣さんや古賀、双葉と関わっていく。
(現実で翔子ちゃんと出会わなかっただけでその他の人たちとの関係性は変わらず)
当然バニー姿の麻衣さんは登場し、咲太はバニーの先輩と出会って彼女を助けます。
・・・となると思います。
気が付けば翔子ちゃんは自分の問題を全て自分で解決した上、記憶に従って
咲太を救い、その咲太が麻衣さんたちを救うのだから間接的に翔子ちゃんが
全ての人を救ったことになる。
スーパーヒロイン翔子ちゃんの誕生ですね!
コメントありがとうございます!
削除やり直し後の解釈、すごく面白かったです。翔子ちゃんの行動によって咲太たちの運命も戻っていく感じがいいですね。たしかにその流れならバニーガール姿が再現される可能性も十分ありますし(笑)
自分は原作未読でしたがTV版からの流れでなんとかついていけました。テンポが速かったですが、逆に余計な事を考えなくて済んだのかもしれません。とはいえ、やっぱり2回目をみにいって確認したいとおもっていた矢先に、京アニの事件が起きてしまって・・・ちょっと見る気持ちになれませんでした。
本文でも書きましたが、この結末はやっぱり癒しですよね。でも今の気持ちとしては、この癒しが逆に辛く感じてしまいますね。この作品を『癒し』と感じられるまでには、もう少し時間が必要になるのかもしれません。映画は終わってしまいましたが、せっかくなので評判のいい原作で再体験してみたいところですね。
ブログも読んでいただきありがとうございました!
先日投稿した者です。読み返すと恥ずかしいことに意味不明な文章が多々あるようなので一部補足します。
削除この映画単独なら絶対にこの結末(ハッピーエンド)を支持です。
ただ決定的に不味いこととして翔子ちゃんがやり直すことで映画前半の出来事はもとより原作5巻まで(TV放送全話分)の全てが一旦なくなってしまうんですよね。
最悪な見方をすれば夢落ちと同じで本当に何もなかった(今までのことは全て無意味)ことになってしまいます。
だから翔子ちゃんがやり直した後、どうなるかの解釈がとても重要になります。
やり直しをする人=翔子ちゃんに関わった人には前回の記憶が何らかの形で残るという前提でやり直し後がどうなるのかを考えると
・翔子ちゃんは咲太と会わない未来を望んだ→高校生の翔子さんと中学生の咲太が実際に海で会うシーンは発生しない
・前回翔子さんに助けられた経験が咲太の記憶に影響→無意識=夢の中での出会いとなって翔子さんに大切な言葉を伝えられて咲太は救われる→咲太の人生観に強く影響=前回と同じような出会いと展開を繰り返す(なので5巻までの分は翔子ちゃんに関する部分を除きほぼ再現される。翔子ちゃんに拾わる予定だった子猫さんだけが不憫なことに?)
・やり直し後の世界では臓器移植に理解のある社会になった→翔子ちゃんが何らかの行動を起こしたからそうなったと解釈できる(そのように出来る要因は翔子ちゃんしかないから)。
・麻衣さんの映画出演→前回の経験が翔子ちゃん=難病の子供の役に立たなくてはという思いを育んだから映画に絶対出たいと思ったし演技にも熱がこもった→演技力が認められる原動力に。
(映画の舞台が藤沢近くの海=映画のモデルとなった少女がその辺りに住んでいたから、と考えられる。このことは少女=翔子ちゃんを暗示)
以上の部分は私の想像・・・8巻以降はまだ読んでいないのでこの辺りについて別の展開が書かれている可能性もありますが、できればこうあってほしいという願望です。
なお原作は流石に文庫分2冊のボリュームなので映画では短く表現された部分も詳しく書かれていて、たとえばラスト近くの海岸に向かう途中の会話なんかもなかなか楽しめます。
新海誠監督の某映画でも「あったことを無かったことにして代償なしに命を救う映画」という批判もあったそうなので、こういうハッピーエンドにみんなが賛成することはないかもしれませんが私的にはこれ以外はあり得ないほど最高の結末でした。
補足コメントありがとうございます!解釈がすごくわかりやすいです。
削除確かにこれまでの経過が全部消えてしまうというのは、ちょっと辛い(視聴者的に)ですよね。初見で映画を観た時に、ちょっと心配になったのはやっぱりその点でした。
やり直した後の展開へのヒントは少し見せてくれているので、想像の余地はかなり残してくれてるのでしょうが。この『翔子ちゃんの行動による連鎖的な復元』というような解釈は、単なるハッピーエンドではない複雑さがあって良いですね。
自分も原作を読んで改めて考えてみたいと思いました。ありがとうございます!
katoさん、こんばんは!先日のお返事ありがとうございました。
返信削除それから、アニソンオーディオフェスタの参加、スピーカーの自作、そして両方のレポート記事などなど、おつかれさまでした。全部読ませてもらいました。一概にスピーカーと言っても、様々ですねぇ。それぞれ個性豊かであり、特性がそれそれ違いますね。とても興味深いです。私はオーディオ機器には、とんと疎いので、katoさんの細かいレポートに、驚き、尊敬してしまいました。
また、今年も、私の(論理的でない)長々としたコメントに、おつきあいくださいまして、ありがとうございました。
昨今ネットでは、一方的な情報発信で、コメントに対して無関心なブログが多いことに、少し残念な気がしてなりません。中には、『炎上狙い』や筆者の情報の読み込み間違いで、事実関係の誤りに気づかないまま、アップされてるのもありました(誤って拡散されてら、大変です!笑)間違えるのは、人間、致し方無いと思いますが...。
しかし、間違いを指摘されて、打消し線で訂正するところを、完全に上書きして、証拠隠滅。(どこの国の政府や首相ですかね...!爆笑)最初から間違いをなかったことにしている人がいたので、私はビックリしました(本人は、しれっと、アップデートと申してました)。「映画やアニメへの愛があるのか?」と疑わしいものも見受けられます。
でも、katoさんのように、筆者の思考のプロセス(過程)がわかるブログが、読み手てしては、大歓迎なのです!
ですから、katoさんのブログで、さまざまな人達の意見、感想を知ることが出来ました。katoさんの書く記事に、どのようなコメントでどんな反応があるのか、ちょっと楽しみです。ここは議論の場になっています。議論のないところに、人間の考えの深まりはありえないと、私は思います。ですから、私はとても、感謝しております(笑)
さて、話はかわります。今日早朝、TVで『青ブタ』の再放送(12、13話)がありました。原作第五巻『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』のパートです。映画版を鑑賞しからのTVシリーズは、より深く感じるものがありました。花楓が記憶を取り戻すことにより、かえでの記憶が消失してしまうのではないか。咲太にとっては、非常にやりきれないんだと思います。そこに、翔子さんが現れて、咲太を救い、支えます。
そう思うと、この『かえで編』は、私には一番せつなくてしかたがない箇所でした。ここを解決してからの、『翔子さん編』なのですよね。かえでと咲太他のさまざまな「思春期症候群」をみせてから、劇場版で原因を明らかにする。「青ブタ」シリーズのひとつの山場を越えた感じですね。
ご存知のように『青ブタ』の原作はライトノベルです。ライトノベルの特徴、役割としては、次のようなことが、ひとつ挙げられると私は思います。
中高生のころ、理由もなく、不安で、やりきれない気持ちを抱えていませんでしたか?現在のラノベ界は、玉石混交ですが、ラノベの創成期のころは、そんな気持ちを掬い上げて、共感してくれる、代弁してくれる存在が、ラノベだったのだと思われます。
具体例をあげたら、『ブギ-ポップは笑わない』に登場する高校生たち一人ひとりです。もしアニメをご覧になったなら、彼らを思い出してもらうと分かりやすいかと思います。
原作を読むとわかるのですが、一冊の本の中にいくつかの章あります。各々の章の主人公はすべて異なります。大きな事件の顛末を一人ひとりの視点から見た、モノローグ・一人称の文体で語られています。ですから、主人公が複数、それもたくさん存在するので、今まで映像化が、困難とされたのでしょう。このTVアニメの第一話~三話まで、試行錯誤している内容だなと、思って、私は観ていました。
「マンティコア」事件、「イマジネーター」、「歪曲王」など派手な事件の方に注目が行きがちですが、主人公たちの抱える不安な気持ちと繊細な心に寄り添い、「大丈夫だよ!」と言ってあげることが、『ブギ-ポップ』の真髄なのだと私は思います。
ですから、『青ブタ』は、そう言い点では、ラノベのストライクど真ん中なのですよね。
「思春期症候群」= 青春時代特有の不安で、やりきれない気持ちなんですよ。。
2018年から2019年にかけて、ラノベの草分け的存在・角川の「電撃文庫」創刊35周年のアニバーサリーでした。記念イベントの一環として、『ブギーホップは笑わない』の初アニメ化(原作を忠実に映像化のはこれが初めてです)、『とある魔術の禁書目録』シリーズの続編新作およびスピンオフ作品2編、『ソードアート・オンライン』シリーズの新作が1年以上の長期間にわたり放送中。そして、今秋、『冴えカノ』(ファンタジア文庫)は劇場版によりシリ-ズ完結を迎えました。このころから、ラノベ原作のアニメの放送本数の増加がみられ、ラノベ原作のアニメがまた復権してきたように思われます。
(余談ですが、今年は、少年誌マンガ原作のアニメ、『鬼滅の刃』、『食戟のソーマ』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』『七つの大罪』が元気(?)で面白くて仕方がありませんでした。少女誌マンガ原作のアニメでは、リメイクされた『フルーツバスケット』。2001年版も素敵なのですが、今回の方が少女マンガ的な趣がします、キャラデザも可愛いし、透役の石見 舞菜香さんの声がドンピシャリです。他に『3D彼女 リアルガール』が良かったです・)
現在のラノベに至るまでの歴史・経過に、詳しい文献などを探していました。その中でネットニュースの記事で、佐藤辰男さん(角川・元社長)と鳥嶋和彦さん(「週刊少年ジャンプ」などの元編集長)の対談がとてもわかりやすいです。今度改めて、紹介しますので、よかったらお読みください。
私事ですが、今年は、小説とラノベをとてもたくさん読みました。『青ブタ』第一巻を現在読んでいます。『響け!ユーフォニアム』シリーズは、劇場版新作(波乱の第二楽章)を観た後、京アニ事件の少し前までに、一年生編から二年生編、短編集(三年生編と立華高校マーチングバンドへようこそを除く)を読み終えました。ラノベというよりも、作者の武田綾乃さんの文体は、現代作家があまり使わない表現をされていたので、読み応えがありました。(改行は少なめ、余白は少ない目です)アニメ同様に魅了されました。
『ブギ-ボップ』も『冴えカノ』の少しずつ買いそろえて、読んでます。『冴えカノ』はアニメが完結したので、やっと思い切り読めます(笑)
改めまして、今年もお世話になりました。どうぞ、よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、コメントありがとうございます!
削除こちらこそお付き合いいただき感謝しかないです。京アニのことでもお世話になりました。
確かにブロガーによってはコメントに否定的な見方をする人がいますね。コメント欄を閉じる事を勧める人もいたりして。批判的なコメントに対してナイーブな方が多いのかな?って気がしますね。
『ブログはブログ主の庭なんだから他人がとやかく言うな』っていう意見は自分はあまり共感できないんですよね。会員制ならともかくブログを書いている以上は世の中に広く主張しているわけなんですから。
まして『間違いの指摘』なんて本当に大歓迎で、わざわざ指摘する労力を考えると、本当に感謝したくなります。それは自分のブログをより良くしてくれるという事ですもんね。
でも、否定的に捉える方は『恥ずかしい』と感じたり、場合よっては攻撃と勘違いしてしまうのかな。自分のブログに協力してくれてると感じると良いと思うのですが。
話はずれますが、自分は口下手で直接話すことは苦手なものの『対話』自体にはすごく関心があります。ただ、ディベートまがいの『勝ち負け』を目的としたような議論が多くて、だから逆に議論をさけるという風潮が残念だなぁと思います。
議論や対話は、双方にとって考えを深めるのが目的だと思うんですよね。『相手の立場を理解する』と言うと『譲歩する』とか、逆に『説得する』と誤解されがちですが、互いに自分の考えを保ったまで、相手が何を考えているのか?どうしてその考えに至ったのか?を『知る』ことが対話だろうと思っています。それを知る事で自分の考えがより深まったり、新たな考えが浮かんだりする事があるんですよね。
でもそういう対話は双方に準備がないといけなくて、片方に理解がないと単に『勝ち負けの議論』になってしまいます。そういう準備のある人は多くないのでSNSなどでは難しいし、避けるのも仕方ないかなと思います。
自分はこのブログとコメント欄が、そういう『対話』の場であってほしいと思うんですよね。そう言う意味でもHidebow-Rainbo-Frawbow さんには感謝するところです。
ただ、残念なのが、一年前くらいからGoogle検索の変化と競争相手の激増で、私のブログの記事はほとんど上位に出る事がなくなってしまいました(泣)おかげで検索からの読者は(ここ一年くらいの記事については)ほとんどない状態ですね。全体としても1/10程度に激減してしまいました。
自分の記事も網羅性を高めて、あらすじや、キャラクター紹介、周辺情報などもたっぷり盛り込んで公開当日にアップすると良いのかなぁ・・・と思うのですが、まあそれも違うかなって(笑)
なので残念ながら新規のコメントはほとんどいただけない状態です。やっぱり読者の母数がないとダメですね。ブロガーとしては、書いても読まれないのは辛いものがあるのですが、めげずに続けたいと思います。
でも今年は、これまでのように考えすぎてお蔵入りになるくらいなら、未完成でもちゃんと公開できるようにしていこうかな・・・と思っています。
ちょっと自分語りが長くなりすぎたので(汗)青ブタについては後日別コメで続きを書きます!お待ちください。
『青ブタ』から見た一連のライトノベルの解説。自分はラノベについては知識が少ないので、とても興味深く読ませていただきました。最近ではラノベというと『転生もの』というイメージですが、中高生の不安定な気持ちをすくいあげるという、ある意味で原点と言えるような視点を忘れていました。
削除特にブギーポップについては、去年のアニメ版は見ていたので、その解釈はすごく納得いきますね。作品自体は難解ながらもミステリアスで見応えのある作品でしたが、その視点があるとより素直に鑑賞できたかもしれません。
ですから『ブギーポップ』を青ブタと関連づけて考えることもなかったのですが、まさに青春時代の不安をテーマにしているという点で共通性がありますし、ラノベのメインストリームだと思いました。
自分の好きなラノベ原作アニメ(今となっては古典ですが)である、涼宮ハルヒシリーズや、物語シリーズも、まさにその流れにある気がしますね。
自分はなかなか原作まで手が広げられていなんですよね。何冊か小説も買っているのですが積ん読になって(汗)気軽に読み進めればいいのですが、ついちゃんと楽しもうと思うと後になってしまいますね。
ユーフォの原作も非常に評判が高いので、自分もアニメ版の後に読んでみるのを密かに楽しみにしてたりします。あと余談の『フルーツバスケット』は自分は食わず嫌いというか、ちょっと苦手な(薄幸な感じが)印象で未見でした。『3D彼女 リアルガール』は見たいと思ってお蔵入りになってるので機会を作って見たいところです。
前半の部分も合わせて、嬉しい&面白いコメント本当にありがとうございます!今年もよろしくお願いいたします。
katoさん、こんばんは!
返信削除この記事にコメントしてから、早や一年が経過しました。
昨年の11月ごろから映画館へ足を運ぶ回数が急激に減っていました。はっきりした理由はございませんが、今年映画館に行けなくなる予兆っだったのでしょうか(笑)
記憶にあるのは、昨年12月に『スターウォーズ・EP9』を2回と今年2月上旬に『劇場版 ハイスクールフリート』を見に行ったのが最後ですね。
昨年の秋から観た、劇場版アニメを振り返ってみると、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』『HELLO WORLD』『空の青さを知る人よ』『キミだけにモテたいんだ。』『冴えない彼女の育てかたFine』そして『ハイスクール・フリート』でした。
自分が大好きで観たくてたまらない映画をちゃんと押さえていました(笑)
中でも、『キミだけにモテたいんだ。』はあまり話題になってなさそうだし、だれも騒いでない。でも私は直感的に面白そうだと思いました。観賞後の感想は「本当に心から素敵だな!と感じた」爽やかな青春群像劇だと思います。
他人の意見に耳を傾けるのも楽しくておもしろいけれど、自分のカンを信じてよかった。
最近、直感は磨けばみがく程、研ぎ澄まされていくものだなぁと実感がわいてきました。
「モテメン甲子園」の設定が「何々?!」と興味津々でした。それに作詞家・秋元康さんの企画原案に、岡田磨里さんが構成&他2名との共同脚本で参加(キッチリと職業脚本家の良い仕事をされてます!)。しかも『空の青さを知る人よ』と同時期に公開されていた。そして、美しくかっこいいキャラクターデザインは、あの「HoneyWorks」のイラストレーター・ヤマコさんが担当。
さらに『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の石田由衣さん(ヴァイオレット役)がヒロイン役で出演。これだけ条件が揃えば観るしかないですよね!(笑)そういえばBlu-rayを注文するのを忘れていました(笑)
この記事の『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のBlu-rayは、3月の北海道旅行を取止めの後、即買いました。『冴えない彼女の育てかたFine』と『冴えカノ』TVアニメ版1期&2期のBlu-ray BOXも買いました。『ハイスクール・フリート』も今秋に入手。
それから、劇場版『SHIROBAKO』も予約済みで正月休み明けには約1年遅れでやっと観賞出来ます!
『鬼滅の刃・無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』も観たいですが、映画館に行く気が起こりません。田辺聖子さんの原作がどんな感じのアニメ映画になったか、気になります(涙)まあ、最近遅れて観るのが、当たり前のことなので、いいんですけど....(笑)
あまり公開直後の見当はずれの評判(短期間でコロコロと変化する、一貫性のない)を聞かなくて済みますから、ありがたいことかな(笑)
一方で、今年のTVアニメは、私の心に残る作品が多かったです。『SAO アリシゼーション編』は無事完結。最先端科学技術と倫理の関りが問われる内容でした。『かくしごと』で大滝詠一さんの楽曲「君は総天然色」を聴けたのがとても懐かしく思いました。また、少年漫画誌に連載中の『ド級編隊エクゼロス』はちょっとエッチですが、とても笑えました。声優陣の皆さんの芝居、最高でした。特に加隈亜衣さんはこのような役はしっくりときます。上手い!
結果、私の好きな「TVアニメらしい、TVアニメ」が多かったです。
何も考えずに、目の前に起きる出来事に一喜一憂する一年でした。
特に、秋クールは、どの作品にも感動しましたし、最終話で唸らされました(笑)
『戦翼のシグルドリーヴァ』が一番すきです!!各々キャラが立っていて(特に、宮古が良いです!物語をけん引してますね!)、登場人物たちの会話のやり取りとキャラの動きが気持ちいい、飛行機の戦闘シーンがカッコいいです!視聴者の「こうなって欲しいなぁ~」が全部詰まっているアニメです(笑)
陸の『ガルパン』、海の『はいふり』、そして空の『シグルリ』。このすべてにかかわった人物こそ、世界観設定・時代考証を務める鈴木貴昭さん。「ミリタリーおたく」として知られてます。今回は本編とは別に、コメンタリー版で(シリーズ構成の長月さんと共に)司会を務めてます。題して『おじさんコメンタリー』、製作秘話が聞けて楽しいですよ!
それから、『魔女の旅々』『おちおぼれフルーツタルト』『くまクマ熊ベアー』『魔法城でおやすみ』『神たちに拾われた男』『安達としまむら』『アサルトリリィ』など。ここ2,3年前から、アニメの流れがガラッと変わって来ていると感じてますが、それを象徴するかのような唯一無二の作品たちです。みんな違うから、面白いのです!
『無能なナナ』はとても良いです。疑心暗鬼にとりつかれてる現代社会、特に2020年の世相にピッタリの物語。果して、最後に救いがあるのか?最終回に注目です!
『D4DJ FirstMix』は『バンドリ!』のDJ版って感じです。DJ活動ってどんなことするのか関心があったので、興味深く観てます。劇中曲のノリノリと心地よさに癒されます。
久しいソロアイドルのリバイバルか?『ラブライブ!虹ヶ丘学園スクールアイドル同好会』。個々のPVは見せ場の一つですね!個性的な登場人物たちを個性的な声優さんたちが演じ、唄ってます。(9人のスクールアイドルたちを支える側の)侑ちゃんの存在が、特に「いいなぁ!」と思います。
従来の『ラブライブ!』的って言うよりも『アイドルマスター』ポイ感じがしませんか? それでも「ソロアイドルだけどひとりぼっちじゃないんです」「仲間だけどライバル!ライバルだけど仲間!」のセリフが出てきて、素敵ですね。みんなで切磋琢磨しています。そういうところは、やはり『ラブライブ!』なのかな!
ゲーム(泣きゲー)のシナリオライター・麻枝准さんの独特のセリフ回しとそのテンポが面白く心地いい。典型的なギャグには「クスっ」と笑いがこみ上げてくる。それでも「泣き」のツボは外してません。そして、ひな役の佐倉綾音さんはどれだけの演技の引出しを持っているのか?興味深いです。『神になった日』
『いわかける!』はクライミングに出会った少女・好(このみ)が成長していく姿を描きます。準役の石田由衣さんは、『神になった日』の伊座並さん役も演じてます。両者の違いを比較してみると面白いです。
最後に『魔法科高校の劣等生~来訪者編~』『ごちうさ』は堂々の続編が放送されました。
続編の度々、「萌え」度が増していく様に思われる『ごちうさ』。katoさんはもうすでに「萌え」への耐性が付きましたよね!(笑)
今年は、『虹学』のセリフではありませんが、「自分の好き!を大事にする」の第一歩の年でした。無茶して外出も出来ませんし、「自分の大事なもの、こと」を考える一年でした。そして「いい意味でマイペースの年」元年としましょう!(笑)
今年も、ハチャメチャな私のコメントにおつきあい下さり、ありがとうございました!
来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。それではまた。
PS.
昨年、紹介した記事のリンクを張っておきます。ラノベの簡単な小歴史がわかります。1年も遅くなって申し訳ございません。良かったらお読みください。
(このような出版現場におられれた人たちの証言を拠り所にすると、自らが論ずるブログ記事の信憑性が増すと思いました。論文を書くのではありませんが、客観的事実としての引用は大事ですね。)
【佐藤辰男×鳥嶋和彦対談】いかにしてKADOKAWAはいまの姿になったか──ライトノベルの定義は「思春期の少年少女がみずから手に取る、彼らの言葉で書かれたいちばん面白いと思えるもの」【「ゲームの企画書」特別編】
https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/181228
以上
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、コメントありがとうございます。
削除今年もよろしくお願いいたします。
2020年は色々ありましたね。個人的にも非常に波が大きい年でした。自分の場合は前半こそ結構映画に行きましたが、色々あって後半は映画館へ行く回数が急速に衰えました。
そういえば『HELLO WORLD』や『空の青さを知る人よ』は2019年秋でしたね。あの頃は熱かったなぁ。『冴えない彼女の育てかたFine』もホント良かったですよね。『ハイスクールフリート』は残念ながら見逃しでしたが、『キミだけにモテたいんだ。』は気づきませんでした。たしかチラシで見た気がしますが自分向きじゃないと未チェックだったかもしれませんね。予告を見ましたが確かにHidebow-Rainbo-Frawbow さんが注目なさるのも当然という感じですね。
『ジョゼと虎と魚たち』は好評ですね。自分も鑑賞しましたがとても優しい作品でお正月休みに見るには最適かもしれません。ほんと時期が悪くて悔やまれます。ただ原作派からは若干ネガティブな意見もあるようで、自分も原作や実写版を見たい気もしますね。ただ鬼滅はまだみてないんですよ〜。
TVアニメの方も『かくしごと』は良かったですね。『ド級編隊エクゼロス』は序盤みましたが、なかなか妻の目が気になってお蔵入りです(汗)『魔法城でおやすみ』は楽しかったですね。『無能なナナ』も2期が楽しみな作品でしたね。『戦翼のシグルドリーヴァ』は序盤でちょっと入りにくくて脱落してしまいました。説明を見てちょっと興味湧いてきました。
『虹ヶ丘』はまだ完走してませんがPVの趣向が楽しいですね。『アイドルマスター』っぽいっていうのは実は全く同感でした。絵や物語の印象で全体的にそう感じます。ただ、自分はアイマスは全然詳しくないので公言してませんでしたが同じ印象を持っている方がいて安心しました(笑)
何れにせよラブライブシリーズは好きなのですが、毎回TVシリーズより劇場版でハマるタイプなので今回も、TVシリーズではまだ十分ハマっているとは言えないですね。劇場版に期待という感じですがスタッフも大幅に違いますがからどうなるでしょうか。
『ごちうさ』に関しては個人的に今季一番という感じです。個人的にもシリーズ的に一番ハマれる内容でした。1期の頃は寝てしまう作品でしたが、自分が変わったのかもしれませんね。正直いうと2019年後半のような熱狂感がなくて自分の感性の衰えを疑ってしまうのですが、今季の『ごちうさ』に救われている感じです。
全く「自分の好き!を大事にする」という言葉は年を取っても(『虹ヶ丘』とは意味は違うかもしれませんが)考えてしまうテーマですね。今年も早々から緊急事態宣言など大変ですが、お互い良い一年にしていきましょう!(リンク紹介もありがとうございます)
katoさん、こんばんは!お返事ありがとうございます。
返信削除『ごちうさ』3期は楽しまれたようで、何よりです(笑)。ココアちゃんと千夜ちゃんのクラスメート達が登場し、相変わらずの楽しい学園生活が描かれてます。そして、リゼちゃんの父親が頻繁に顔を出して、どんな親子関係なのか?一端が見えてきましたね(笑)
『ごちうさ』を観るようになってから、声優の水瀬いのりさんと佐倉綾音さんの出演作をチェックするようになりました。
その佐倉綾音さんが新キャラで登場する、劇場版『SHIROBAKO』をやっとBlu-rayで(先程)観終えました(感激!)
まだ雑感ですが、やはり良いです!『SHIROBAKO』大好きです!
製作が決定されたのが2016年ごろと聞いております。水島努監督のスケジュール(劇場版『ガルパン』など)の都合で2020年公開になりました。
観客たちを励ますような名セリフのオンパレード。これは2020年のコロナ禍で暗く沈みそうな世の中をあたかも予見したようでした。公開当初ご覧になった人々は、どんなに勇気づけられたことでしょう!
劇中アニメ『SIVA』(のクライマックス場面)の爽快感はTVシリーズの劇中アニメ『えくそだすっ!』や『三女』のラストシーンを上回るとも私は思いました。映画館で見ていたならば、大音響による迫力があっただろうな!とも感じました。キャラたちの声は、主人公5人(あおいちゃんたち)が演じてました。やっと、元・上山高校アニメーション同好会のメンバーにスポットが当った!よかった。
どのシーンも一つひとつが大好きです。個人的に好きなシーンは、「ミュージカルシーン」です。これの良さはミュージカル大好きな人なら分かっています。わからなかったら勉強し直して来なさい!(爆笑)ですね。
それと「あおいちゃんと宮井さんが酔っ払って意気投合するところ」。再度言いますが、佐倉さんの”演技の引き出し”の多さは本当に計り知れません。『劇場版 艦これ』の6役、特に「長門」の声は渋くて凛々しくてカッコ良かったですが、今回の宮入さん役も大人の女性な感じで素敵です。
もうひとつ、「遠藤さんが仕事帰りの妻(麻佑美さん)をまちぶせるくだり」。TVシリーズの頃から、遠藤夫妻のなにげない会話のやり取りが気になっていました。「いいな!この夫婦、素敵だな!」って。「こんな奥さんがいるから、遠藤さんは、ああは言うけど、仕事を投げ出さないんだ!」とも思いました(笑)
だから、どういう経過でふたりは結婚したのだろうと思っていました。
劇場版で少し明らかになりました。あくまで個人的な推測ですが、麻佑美さんは夫のことを「遠藤君」と呼んでいますね。学友もしくは、昔の職場仲間なら、そうかもしれませんね。彼女のセリフで「遠藤さんの描く絵が凄いこと」が語られています。
さらに、瀬川さんが遠藤さんを説得するゲームセンターの場面で瀬川さんのセリフに「麻佑美ちゃんばかり働かせて...」とあります。どうやら瀬川さんは遠藤さんの妻と面識があるようです。とすれば、麻佑美さんは遠藤さんと瀬川さんの”昔の職場仲間”で、遠藤さんの画力の力量を知る人物で、身近な理解者であると私は思いました。
すべては、横手さんが書いた脚本のセリフから、私が想像したものです。アニメやドラマは本来、このようにわからせるのが良い脚本なのです。最近は、字幕やナレーションで役柄を説明し過ぎなので、さりげなく視聴者、観客に気づかせることは少なくなりましたし、観る側も気にしてないのかもしれませんが....。こういう事って大切だと思うのですがね。
余談ですが、遠藤さんの妻・麻佑美さんを演じたのは、TVアニメ『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(2014年)の美月役・橋本ちなみさんです。
katoさんの『妹ちょ』の記事を読んでから、橋本さんのことを気にかけていました。『SHIROBAKO』で彼女の声を聴いて、もしかしたらと思ったらそうでした(笑)
以上、『SHIROBAKO』の雑感でした。また気づいたことがれば、コメントさせて頂きます。
それでは失礼いたします。
P.S
削除劇中のアニメ制作会社「げ~ぺ~う~」の社長のモデルは、この映画のプロデューサー・堀川憲司さん(P.A.WORKSの社長)ですね。見覚えのある御顔でしたので。
劇中の「げ~ぺ~う~」の建物の外観は、実際に富山県にあるP.A.WORKS本社の写真にそっくりでした。ウキペディアの写真で確認しました。以上