でもそんな単純な作品じゃありませんでしたね。不惑の40代だからこそ共感できる作品。切らないで良かったです(笑)
かなりクセの強いキャラデザイン。 でも、この瞳を使った演出がすごく良かった。 PVより(当ブログの画像引用について) © 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会 |
すばらしい7話、店長のモノローグにシビれる。
この作品、平田広明さん演じる店長のモノローグがホント素晴らしいですね。この声にもうシビれました。
特筆すべきは7話『迅雨』ですね。これは本当にすごい!
『何をやっても中途半端で、人に誇れることなんて何一つない。橘さんが思うような大人じゃないんだよ』
ここからの一連の対話・・・そして店長の文学的モノローグ。
これは本当にやられました。吸い込まれるようなシーン。セリフも演技も、楽曲も映像も、その演出も、何もかも美しい。本当に最高のシーンでした。
絶望の先に続く人生
この作品って『ダメなボクでも受け入れてくれる女子高生!』を楽しむ話じゃないと思うんですよね。
絶望の先の人生について考える作品というか・・・再起の物語というと軽いかな。
おじさんの夢物語ではなく 諦めた人生に気づきを与える物語 © 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会 |
色々頑張ったけど結果として挫折ばかりの40代。自分の限界を知るのってなかなか辛いものですね。
若い人から見れば『詰んだ』だの『終わった』だの言われそうだけど。その先も人生は続くわけで・・・終わったその先を描いているんですよね。
『夢や希望』からの解放
店長は『夢も希望もない』って言ってたけど、若いころって、夢や希望に囚われてるから逆に苦しかったですけどね。周りと比較しちゃうし。
だけど年をとると、自分の実力も知って肩の荷が降りるというか・・・逆に苦しさから解放されちゃったかな。
コミカルなセリフと味わいのある独白の対比が素晴らしい。 若くもないし高齢でもない微妙な年代。 © 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会 |
良くも悪くも自分の実力を知ってしまったわけで。店長も自嘲気味だけど本心で言ってたんだと思う。
諦めたからこそ再起ができる
店長はそうやって諦めモードの人生になってたわけだけど、青春真っ只中のあきらの恋に当てられて、気づかされたんだと思う。
夢や希望を一旦諦めたからこそフラットな気持ちで再起できるって。
他人と比較するのでも、自己実現のためでもなく、ただ純粋に追い求める。作家として成功した友人と再会して、心の傷も癒えていることに気づいたんじゃないかな。
余計な憑き物が落ちたというか、良い感じで脂が抜けた感じ。ちょっとわかるなぁ・・・って、そこにすごい共感してしまいました。
40代を『不惑』っていうのって、昔は『迷いがなくなる事』かと思ってたけど、実際には『余計な可能性が消えた事』だって気づいて、それって『諦め』と引き換えなんですよね。
なんかその感覚と店長の姿を重ねて見てしまいました。
だから7話の抱擁シーンで『今このひととき、傘を閉じて彼女の雨に濡れよう』というセリフは良いなぁって。すごい感じ入ってしまった。
あきらを助けると同時に自分も『彼女の雨』に当たって、熱かった頃の気持ちを気付かされた・・・って意味に感じました。
あきらも店長も、結局の所は自分で自分を助けたというか、立ち直ったわけだけど、再起には互いが必要だったわけで。そんな奇跡の出会いの物語だと思うんですよね。
ある意味7話がクライマックスで、後半は長いエピローグって感じがしました。ラストは原作とは違うらしいですけど、原作も読んでみたくなるのがウマイですね(笑)
TVアニメ「恋は雨上がりのように」公式サイト
http://www.koiame-anime.com
『傘を閉じて彼女の雨に濡れよう』
だから7話の抱擁シーンで『今このひととき、傘を閉じて彼女の雨に濡れよう』というセリフは良いなぁって。すごい感じ入ってしまった。
あきらを助けると同時に自分も『彼女の雨』に当たって、熱かった頃の気持ちを気付かされた・・・って意味に感じました。
TVアニメ「恋は雨上がりのように」 本予告PV(公式配信)
あきらも店長も、結局の所は自分で自分を助けたというか、立ち直ったわけだけど、再起には互いが必要だったわけで。そんな奇跡の出会いの物語だと思うんですよね。
ある意味7話がクライマックスで、後半は長いエピローグって感じがしました。ラストは原作とは違うらしいですけど、原作も読んでみたくなるのがウマイですね(笑)
TVアニメ「恋は雨上がりのように」公式サイト
http://www.koiame-anime.com
katoさん、こんばんは!お返事ありがとうございます。
返信削除>>若いころって、夢や希望に囚われてるから逆に苦しかったですけどね。周りと比較しちゃうし。
>>夢や希望を一旦諦めたからこそフラットな気持ちで再起できるって。
>>他人と比較するのでも、自己実現のためでもなく、ただ純粋に追い求める。
katoさんの書かれたものを読ませてもらいました。どれも、わかりますよ。原作を読んでいた時に(まだ途中ですが、......)私もそう思いました。この年齢になって、精神的には、純粋に、自由に成れてると実感します。何かの目的のためでもなく、他人に見栄を張るためでもなく、自分がそうしたいから、なんだと思いました。
この原作に出逢ったころ、あるアニメが5年間かけてフイナーレを迎え、主人公の高校生たちの成長過程を見届けました。私、年齢的には、彼女たちの父親なんですよね。それを考えたら、無性に、『父性』を意識するようになりました。恋愛とは違う、なんだか、不思議な気持ちです。10代の女性と父親位い年の離れた男性の物語が、こんんなにも愛おしくて、愛おしくて。他のマンガでも『マウンドファーザー』(野部利雄・著)『娚の一生(おとこのいっしょう)』(西炯子・著)などが、年の離れた男女の物語です。同じ時期、夢中になりよんでました。
さて、2018年1月期アニメ(冬アニメ)が終り、久しいです。私は常に「4か月毎に一度」の卒業式(アニメシリーズ終了)を迎えている気分です。でも、今年2回目の入学式(春アニメ放送開始)を通り越して、4月も下旬、新しいアニメにも慣れつつも、何だか落ち着かない日々です。春アニメはどれだけ見ることができるのでしょうか。ネットでほとんど見るようになりました。放送予定日がよくわからず混乱しています(笑)つい見逃すことも......。
『恋は雨上がりのように』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ハクメイとミコチ』の3本は、テレビ放送を全録画し、第一話だけ見て、意図的に止めてあります。この三本は、時間をかけて、見てみみたいからです。まあ、ネット配信で、他のアニメ(特にコメディータッチのものを多く)より楽しんでいたせいもあります。
また、『恋は雨上がりのように』の原作本を、最新刊まで読んでから、アニメを見届けたいと思ったからです。書店で第一巻を目にして、思わず表紙買いしてしまいました。思い入れのある作品なのです。といいながら、近頃まで、第何巻?まで買ったのかすら、記憶になく、今日思い切って、購入してないだろうと思われる、第七巻~第九巻まで入手しました。(自宅に帰り、即、ダブってないか、確認したのはいうまでもありません......ご心配なく、私の感は冴えていました(苦笑))こういう次第なので、感想は、もう少ししたら、コメントさせてもらいます。
今日、コメントしたのは、別の要件です。お知らせです。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』Ⅰ~ⅤがアベマTVにて無料動画配信されます!4月30日~5月4日の(夜)22:00~1話づつ放送されます。よかったら見てください。
それでは、また遊び来ます。ありがとうございました。
松岡秀和 さん、コメントありがとうございます!(お名前が変わりましたでしょうか?違ってたらゴメンなさい)
削除アベマTV配信の情報をお知らせいただき感謝です。最新作上映前のおさらいにいいタイミングですね。気持ちを盛り上げて見に行けそうです。
『恋は雨上がりのように』は原作のファンなんですね。ネタバレになってなければ良いのですが(多分大丈夫かと思いますが)気になる作品は、後でまとめて・・・って自分も結構多いです。大事にしすぎて見るタイミングを逸してしまうこともあるのですが(笑)
それにしても『父性』については同感です。なんでしょうね。子供いなくても『ある時期』にそういう感覚がでてくるんですよね。年齢による身体の変化と関係があるのか、不思議な感覚だなぁと感じました。それに伴ってアニメの見方感じ方も少し変化しますね。
若い頃(人)とは違った楽しみ方ができるのかもしれないなと。極端な話『萌え』なんかもより純粋に感じられる気がしてます(笑)まあ、昨今のニュース見てると自分が枯れすぎ?なのかもしれませんが。
読んでいただきありがとうございました。またお気軽にお越しください!
katoさん、おはようございます。お返事ありがとうございます。
返信削除名前の選択をいつもと間違えておりました。これからも通常通りの名前でお願いします。ご指摘くださり感謝いたします。
>>若い頃(人)とは違った楽しみ方ができるのかもしれないなと。極端な話『萌え』なんかもより純粋に感じられる気がしてます(笑)まあ、昨今のニュース見てると自分が枯れすぎ?なのかもしれませんが。
そうですね、同感です。今現在が有意義に思えます。
いやいや、katoさんの文章を読んでいても、枯れた感じは、お見受けしないですよ。と私は、思えますが…。
今週から、京アニ制作の『小林さんちの名ドラゴン』(2017年1月~4月)を少しづつ見てます。「今を大事に生きていれば、この先は後悔しないでしょう」など、的を射るようなセリフが出てきます。短編アニメ『旦那が何を言っているかわからない件』(2014年、2015年)と同じ原作者の作品で、ほのぼのとした内容の中に、大切なことがしみじみとちりばめられています。
お礼申し上げます。それでは、また。
Hidebow-Rainbo-Frawbow さん、返信ありがとうございます。やっぱりそうだったんですね。そうじゃないかなぁ・・・と思ったのですが(笑)
削除年取って不安もありますが、若い頃に考えていたのと、実際なってみたのでは感覚が違うものですね。これはこれでアリだなぁって感じで『今その時』最適な楽しみ方をすればいいのかなと。逆に言えば『将来に楽しみを取っておく』ってのはないな・・・と感じますね。まさに『今を大事に』ですね!