2018年6月18日月曜日

ニンジャバットマン 感想(短評):熱すぎるハイクオリティー作品

ニンジャバットマン』を映画館で鑑賞してきました。神風動画の初長編ということで見ましたが、バットマンは全然詳しくない自分でも自然とわかる構成で一安心。
予告編より画像引用
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© & ™ DC Comics.© 2018 Warner Bros. Entertainment

 テンポ良い前半はかなり引き込まれましたが、正直ストーリー的には自分の好みと違うかな・・・超展開は嫌いじゃないんだけどね。少年漫画的なクライマックスはついてけない感じ。まあバットマンに関心が低いんだから仕方ないかもだけど。

 でも神風動画らしい大胆な演出はよかったしクオリティは高いので見応えある作品でした。水崎淳平監督がまた長編を作ったら見に行っちゃうと思います。

映画『ニンジャバットマン』30秒予告
Warner Bros.(公式配信)

ネタバレを含むレビューとなりますのでご注意ください。


神風動画の制作だったので


 バットマンは実はほとんど知らないんですよね。『バッド』マンだと思ってたほどで、ちゃんと見た経験ないかも。今回も事前の情報ではじめて『バットマンは超能力を使う超人ではなく秘密道具で活躍する人間』だと知ったくらいです。
バットマン達が江戸時代にタイムスリップ
江戸の町の描きかたは美しいが意外と場面は少ない
© & ™ DC Comics.© 2018 Warner Bros. Entertainment

 ファンでも無いのに見に行ったのは神風動画の制作だったからなんですよね。最近だと『ポプデピピック』が有名ですが『ガッチャマン クラウズ インサイト』のオープニングがとても好きでした。

 すごく工夫した映像表現をするイメージだったので、初の長編作品と聞いて興味がありました。そういう意味では見応えある作品でしたね。

違和感のないキャラの動きと美しい映像


 3Dキャラですがホント違和感が少なくてキレイでしたね。3Dらしさも良い意味で残しながらも2次元になじんでました。この辺のさじ加減は素晴らしいですね。動きも滑らかで殺陣(タテ)の美しさがすごく印象的でしたね。
お人形感を感じさせないダイナミックな動き
3Dっぽさを感じながらも違和感が少ない
© & ™ DC Comics.© 2018 Warner Bros. Entertainment

 背景も和風モダンなデザインとアメコミの雰囲気が渾然一体となったデザイン。前半は空を波の模様と重ねていて面白いなと思いました。

 最後までこのデザインっぽい雰囲気でやるのかな?と思わせて、バットマンの再起と共に変わるという演出も良かったですね。フッと空気感が変わって、あれはすごいなと思います。

突然の水彩タッチの演出にビックリ!


 もうひとつ何と言ってもファーマーのシーンですよね。なに突然『かぐや姫の物語』になってんだよ!って思う渋さ。水彩風の穏やかなタッチに暴力のアンバランス。あの演出はよかったな。

 ジョーカーもすごいけど、特にハーレイ・クインがね(笑)馴染みすぎだろってくらい農民に馴染んでるのでわかりませんでした。ジョーカーが日本人を娶ってるのかと一瞬思ってしまった。
このハーレイ・クインが・・・まさか。
© & ™ DC Comics.© 2018 Warner Bros. Entertainment

 一種異様なシーンだけど、確かにあの演出は効果的でしたね。最後の覚醒シーンの異様さがすごく強調されました。


盛り上がりとは裏腹に・・・


 クライマックスの超展開な感じも嫌いじゃ無いんですけどね。以前ノイタミナでやってた『サムライフラメンコ』を思い出しましたね。アレは世間では割と酷評だったけど自分的には好きでした。1周回って面白い的な良さがありました。
いかにも日本アニメ的な超展開
しかし外国人にもわかるようなストレートな構成
© & ™ DC Comics.© 2018 Warner Bros. Entertainment

 ただ、本作はあまり裏の無いストレートな熱さっていうか、少年誌的なノリがちょっとついていけなかったかな?1周回って面白いみたいな構成では外国人は理解できないでしょうし。

 この辺はバットマンファンならキャラクター勢揃いな感じが楽しめるのかもしれないですけどね。

 終盤にかけてのクライマックスは盛り上がりと裏腹に単調に感じてしまいました。キルラキル中嶋かずき氏脚本ということですが、キルラキルは好きなんですけどね。

 熱さと勢いって意味で共通していますが。この辺はTVアニメと劇場版の違いですかね。監督の方針ってのもあるんでしょうけど・・・イマイチ乗れませんでした。

水崎淳平監督の作品はまた見たいな


 まあでも『バットマン』というビッグタイトルの作品ですしね。アメリカの上映では『10点と1点が多いという狙い通りの結果』ということで、無難に作らないという姿勢は成功しているし応援したいですね。
ORICON NEWS - 長編アニメ映画『ニンジャバットマン』が本場アメリカで“狙い通り”の賛否両論?「卵をぶつけられるかも」
今回は好みに合わなかったけど、また神風動画や水崎淳平氏の新作があれば見たいと期待出来るクオリティの高い作品でした。

※ちなみに水崎監督は神風動画の社長。下記は2013年のインタビュー記事です。ホワイトな職場環境を目指しているのは興味深いですね。
日本にフルCG アニメは根付くのか? - EE.jp
監督:水崎淳平
脚本:中島かずき
制作:神風動画/YAMATOWORKS

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