※ネタバレ(しても大丈夫だと思いますけど)ありますのでご了承下さい。
※未来編も見に行きました。感想記事のリンクは文末にあります。
※未来編も見に行きました。感想記事のリンクは文末にあります。
(参考)劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 感想:これは、す、すごい期待できるぞ! - アニメとスピーカーと‥‥。
『過去編』は2013年冬放映のTV版の総集編です。TV版はあえて復習せずかなり忘れた状態で見に行きました。そんな状態でもわかる大幅なカット!相当エピソードが省略されています。
でも実は見ていて気づいたんです。はっきり言って自分は勘違いしていました!過去編がTV版の総集編なら、未来編が劇場版の本編・・・じゃないんです!
よく考えれば当たり前なんですけどね・・・これは2本合わせて一本の作品。主人公の栗山さんと秋人の二人のエピソードに焦点を合わせた作品。キャッチフレーズの『絆と愛の物語』とは、そういう意味だったんだなぁ・・・と気づかされました。
劇場版は栗山さんと秋人の2人に焦点を合わせている・・・ 『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』予告篇 KyoaniChannel より引用 (C) 鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会 |
2度のタイトルの意味・・・
総集編と聞くとTV未見の人向けのまとめというイメージですが本作は違います。83分という短さから予想できる通り、かなり大胆にカットされています。
ラストの境界の彼方との戦いに至る、栗山さんと秋人のエピソードに焦点を絞り、未来編のためのプロローグとして再構成されていました。
それが現れているのがタイトルの出し方。
この作品は2回タイトルがでます。1回目はオープニング後に控えめに。これも良い味出ていたけど、本当のタイトルは2回目!エンディング前のモノなんですね。
総集編ではなく未来編の前編
このタイトルまでがプロローグで、まさにここから『劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 』がはじまるんだ!と感じさせる構成になっていました。
ここで、この作品は「2本で1本の作品なんだなぁ」と確信しました。『過去編』はTV未見の人向けの総集編ではなく視点を変えた再構成作品なのだと。
たしかに今回の『過去編』、映画単独ではファン向けのイベント色を強く感じます。でも2本合わせた『劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE-』は、万人向けの作品になるのだと思います。
そう考えると『過去編』のBD/DVDが劇場販売限定で一般発売の予定無しというのも理解できます。(おそらく)未来編の時に2本組みで一般発売ということなんですね。※過去篇BD/DVD情報は文末に追記あり
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テーマ通りの『絆と愛の物語』
だから本作『過去編』はTVシリーズを見た人にも、初見の人にも向けた作品なんだと思いました。
実際に初見の人にも理解できるように配慮した構成になっています。冒頭でいきなり栗山さんの目的を種明かししてしまうのは驚きましたが良いアイデアでした。これなら初見のひとでも筋を追う事に問題はないでしょう。
TV版は序盤でここの謎解きが面白かったのですが劇場版ではテーマが違います。TV版で面白かった所の多くはカットされていますのでTV版の総集編を期待した人には物足りないかもしれません。
でも劇場版は『絆と愛の物語』がテーマですからこれで良いんだと思います。TV版とは違う楽しみ方をする作品なんだろうなと。
TV版で描かれる一見余計にみえるようなシーンの数々・・・下らないギャグシーンや栗山さんのネガティブっぷり、博臣(ひろおみ)先輩のシスコンぷり、美月(みつき)のSっぷり、秋人のフェチっぷりを描く事が、TV版独特の味わいを作っていました。
美月のSっぷりなど各キャラの特徴は劇場版ではあまり強調されない。 TVアニメ『境界の彼方』PV第1弾 KyoaniChannel より引用 (C) 鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会 |
でも劇場版は栗山さんと秋人に焦点を当てた作品。TV版とは違った楽しみ方、見方をする作品なんだろうなと思いました。
ただ初見の人は『未来編』と一緒に見た方が良いかもしれませんね。
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期待通りのラストシーン
過去編で特に良かったのは、やっぱりTV版最終回の『境界の彼方』との戦いのシーン。とても壮大な映像で、放映当時はこれが劇場スクリーンで見れたらなぁと思っていたんですよね。
これはまさに期待どおりで、本当に劇場スクリーンに映える映像でした。音響も大変良く映画館に行った甲斐がありましたね。
大きな部屋だったのですが、うっかり後方の席を取ってしまい後悔。この作品は中央寄りの席で視野一杯で見たくなりました。
ダンスPV
公開直前に発表されたダンスPV。本編前のミニ作品という感じですが、TV版の切り出しかと思ったら本当にPVになってて笑いました。
TV版の切り出しではなくて普通にPVだった(笑) 『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去篇』『約束の絆』ダンスPV より引用 KyoaniChannel/(C) 鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会 |
事前に知っていたから良かったけど、知らないで行ったらビックリしちゃいますね。これはまさにファンサービス。この映画はファンのためのイベントだって事をわかってくれている感じです。
TV版の時は突然のダンスシーンに驚いたけど、3DCGを使っていない複数キャラのダンスシーンってよく考えたらすごいですね。
最近はラブライブとか3Dモデリングでのダンスシーンが進化していて複数キャラのダイナミックなダンスは見慣れているけど、2Dだけでここまで綺麗にダンスシーンを見せるってすごい事なんでしょうね。
今期はTVアニメSHIROBAKOでアニメ制作の現場が紹介されていますよね。こんな風に本編に直接関係ないのに大変なダンスシーンを挿入するって言ったら現場はさぞ大変だったろう・・・と想像します。
劇場版で改めてPVとして上映したくなる気持ちもわかる気がします。TVだけではもったいない出来ですもんね。
オープニングとエンディングは・・・
個人的に大変注目しているOPとED。OPはリード部分にクレジットのみで音楽無し。でもTV版OPの映像を多用していて少し不思議な感じでした。
OPに曲が来ないのは残念ですが、控えめなタイトルへの導入としては好印象でした。それじゃあ主題歌『境界の彼方』はどこにくるのかな?とおもったら、TV版と同じくクライマックスの劇中挿入。
あれは良かったですね。でもTVと同じく1コーラスでちょっと物足りないかな。やっぱりフルコーラスで聞きたかったなぁ。
それでEDにフルコーラスか?と思ったら、TV版EDテーマ曲の「Daisy」(STEREO DIVE FOUNDATION)がフルコーラス!でうれしい驚き。
STEREO DIVE FOUNDATION "Daisy" MUSIC VIDEO SHORT SIZE,
Lantis Channel (公式配信)
ただ黒地にクレジットのみのEDだったので残念。TV版のED映像は曲とすごく合ってて良かったんですよね。さて未来編のOP/EDはどうなっているのか・・・楽しみです。
若い人の多い客層
TV版『境界の彼方』は我が家では、夫婦で楽しみにできるヒット作だったのですが、ネットを見ているとアニオタ層では余り話題になっていない感じで、どのくらい人気があるのかわからない作品でした。
映画館の客層は、さすがにガンダムTHE ORIGINほど混んではいませんが、若い人や非オタ的な客層で賑わっていて、やっぱり一般向けの作品なんだなぁと改めて感じました。
男女比も女性が半分近くだった気がしますね。一緒に行った奥さんの隣に座っていた女のコは感涙していたそうです。
物販コーナーも高校生くらいの人たちで人だかりになっていて、おじさん世代には近づき難かったです(笑)
もちろん『未来編』も見に行きます、楽しみですね!
(追記1)
未来編を見に行きました!感想はこちらです。
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 未来篇の感想:これが本当の最終回!- アニメとスピーカーと‥‥(追記2)
過去篇のBlu-ray/DVDは現在『きゃにめ.jp(ポニーキャニオン)』のみで限定販売されています。(2015/11/18現在)※アフィリエイトリンクではありません。
その他のショップでプレミア価格で販売されていますがご注意ください。DVDのみですが過去篇もレンタルが開始されています。
公式サイトBD-DVD情報 リンク
http://anime-kyokai.com
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