団地de格安プロジェクター生活 (1)プロジェクター編

2014/11/03

オーディオ・ビデオ

t f B! P L

6畳間で80インチスクリーン


スクリーンを降ろした状態

 我が家は『団地ともお』に出てくるような狭い団地の在住です。プロジェクターというと昔は防音室があるようなリッチな趣味というイメージでした。今でもこだわれば天井知らずですが格安低予算でも充分楽しめる時代になっています。

 狭い部屋だって80インチ位までなら無理せず使えます。80インチといえば畳一枚分!ホームシアターとしては普通サイズですが狭い部屋なら迫力十分です。

投影した状態 実サイズは78インチほど
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Movie Project Rebellion.


 昔は高嶺の花だったハイビジョンプロジェクターも値段がどんどん下がりました。新品でも10万円を大きく切る価格でフルスペック・ハイビジョンの映画用プロジェクターが購入できます。さらに中古でも充分な性能のハイビジョンプロジェクターが流通しています。しかも当時では考えられない値段で!中古でもしっかり選べば充分実用になります。

 5.1chだの7.1chだのサラウンドにこだわったり、電動スクリーンやら遮光などを考えたら相当な投資が必要です。でもホームシアターと気負わず収納可能な超大画面TVという感覚で使うなら。わずか数万円で構築できますよ。

スクリーンを巻き上げた状態

プロジェクター SANYO LP-Z2


 2003年発売。実売価格で20万円を切り格安ハイビジョンプロジェクターと言われた話題の機種でした。その6年後の2009年にヤフオク(ソフマップストア出品)で中古を2万円で落札しました。2014年現在も現役で活躍中。

SANYO LP-Z2 カバーを開いた状態
移動可能な自作の棚に載せています 

 光量はたった800ルーメン!3,000ルーメン前後が当たり前の最近の製品に比べると『大丈夫?』って感じだけど『全然大丈夫!』。むしろ減光して使っています。
 明るい会議室でのプレゼンに使うならともかく夜なら電気を消せばOK。昼間でも遮光2級以上(出来れば1級)のカーテンで暗くした部屋なら800ルーメンでも十分です。映画用プロジェクターに必要な明るさ(輝度)は意外と低いです。

スクリーン正面2.5m 明るさはこのイメージに近い
実際は周辺が反射で明るくなります。
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Movie Project Rebellion.


 解像度は1280×720の720pハイビジョン(ハーフHD)です。1080iフルスペックハイビジョンではないですが充分高い解像感を得られます。ブルーレイソフトで見比べればもちろん違いはわかると思いますけどね。地デジ番組(1440×1080)を80インチ以下で見る分にはテロップ文字などに若干荒さを感じる程度ではっきり言って気になりません。もちろん標準画質(480i 720×480 DVD画質)とは雲泥の差です。

 画質イメージとしてはプラズマTVのようなすこし柔らかい画質という印象です。(ボケてるという意味ではないです)

スクリーン前50cmのイメージ
フォントのジャギーと液晶プロジェクター独特の格子模様が見えます
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Movie Project Rebellion.

 今『新品』で購入するなら当然フルスペックHDをお勧めします。とは言っても、2016年現在で最安でも7万円前後です。3D対応ですばらしいコストパフォーマンスすが・・・ちょっと気軽に買える値段ではないですね。

 もっと気軽な値段でというなら、ハーフHD機種の『中古』狙いです。80インチくらいまでなら充分高精細に感じますしフルスペックHD機への買い替えでそれなりに数も流通していて価格もこなれています。
 機種にもよりますが価格的には1〜2万円ならコストパフォーマンス的にも満足できるのではないでしょうか。

【追記】
 最近は新品でもハーフHDで実売2万円前後の機種があるんですね!マイナーメーカーですが評判のソコソコみたいだし。良い中古がない場合は新品でもいいかもしれないなぁ・・・という気もしてきました(笑)何と言ってもLEDプロジェクターは消費電力が少なくて済むのがいいですよね。

格安 ニトリスクリーン


 お手軽ホームシアターの定番といえば、ニトリの『遮光ロールスクリーン180×180』が有名です。あくまで窓用のロールスクリーンであって代用品ですが、遮光タイプは厚みも十分で 使えそうです。スプリング巻き上げで、何と言っても当時3,980円と格安でしたので、うちでも採用しました。

 ただ、現在はニトリスクリーンはチェーン手巻き式に変更されて、価格も4,753円に値上げしてしまったんですよね。専用スクリーンは最安でも手巻きタイプで1万円ですのでまだ安いとはいえ残念です。

収納時を下から見た所。収納してしまえば存在は気になりません。
ケーブルを跨ぐために自作アタッチメントを使っています。

 実際の映りは、代用品とはいえ白壁に映すよりは遥かに良好です。均質で凹凸の無い面に投影する事は、シャープさや発色に極めて重要なのがわかります。欠点は黒縁が無いので枠のメリハリに欠けるところですね。あと、エアコンの風で揺れるので軽く固定しています。

 実はニトリスクリーンの前は白模造紙に投影していました。黒縁もつけて映りは悪くないのですが折り目が付いたり使い勝手が悪くて断念ずっと壁に貼っておける人なら模造紙はコストパフォーマンス最強かもしれません。

狭い部屋でも大スクリーンで見る楽しみ


 いまやアニメもPCで見るのが普通。部屋にTVを持っていないという人も増えていると思います。13 インチのノートPCでも近接視聴なら充分楽しめますよね。よく分かります。そんな時代に狭い部屋にはバカでかい80インチ(畳一枚)で視聴する意味って何でしょう?

非日常性・没入性

 初めてプロジェクターを投影した時、『こんな贅沢をしていいんだろうか・・・』と一人悦に入ったのを思い出します。大画面はそれだけで非日常性を演出してくれます。部屋を暗くして視聴するので作品に対する没入感も抜群です。

大画面の印象の違い

 とにかく細かい所がよく分かります。こんな書き込みもあったのか!と驚く事もしばしば。細かい所まで気を使っている製作者の意図や苦労が一層理解できます。小画面の時とは印象が変わる事も多いです。もちろん良い事ばかりではなくて、小さいからこそ見やすい作品というのもあります。でもライブシーンなんかは臨場感や迫力が断然違います。


むしろTVを排除できる

 アンチTV派のミニマリストの人でも映画や番組で見たいものがあったりします。そんな時にPCの小画面で楽しむのもいいですが、不要なときは片付けておけるのがプロジェクター。中途半端なサイズのTVを常設しておく必要がありません。


安くなった事で生まれる新しい考え方



 どうでしょうか。折角プロジェクターが安く買える時代、かつては高額でコストパフォーマンスが問題でした。『映画館何回分だ?』と思うと導入するのはよほどの趣味人・・・。でも数万円というコストになった現在、映像を見る手段の一つとしてハードルが低くなりました。自分には関係ないと思わずに積極的に選択してみると新たな感動を得られると思います。

 今後は格安をテーマに『サラウンド』や『ニトリスクリーンの取り付け方』についても書きたいと思います。

続き『団地de格安プロジェクター生活 (2) サラウンドは必須?

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