映画 聲の形 の感想 前編:全てにピントが合った時の衝撃に言葉が出なかった
※下記ネタバレありの考察ですのでご了承ください。
シンプルなエンディングの驚き
ラストシーンからのエンディング・・・2、3回目に見た時は本当に涙が止まらなくて参りました。
正直言うと、初回に見た時はあまりにシンプルなEDに『もうちょっと絵とか入れても・・・』なんて思ったのですけどね。本編に被せてくるとかの『盛り上げ演出』は一切無しのストレートなエンディング。
でも、3回目に見た時はもう感動の嵐で、スタッフクレジットもろくに読めないほど。明るくなっても立ち上がれなくって・・・恥ずかしいくらいでした(笑)
同じシーンでもこれだけ印象が変わってくるのも凄いですけど、この作品は音響を含めた全体で非常に繊細な演出をしているので、わかりやすい濃い味の演出はバランスを崩してしまうんでしょうね。
贅沢なシチューのような『君の名は。』を見た直後だったので、最初は薄味と勘違いしてしまったのですが(笑)実はものすごいこだわり抜いたお出汁のような作品だったわけで・・・。
どちらが上という事ではありませんが、そんな風に『ちょっと地味』と感じた(初回の自分みたいな)人には、結論はちょっと待って!って言いたくなりますね。
それにしても本作の音楽は素晴らしいですね。EDは元々aiko好きだったんで期待通りですが、牛尾憲輔さんの劇伴がここまで凄いとは思っていませんでしたよ、ホント。
ピアノの中にマイクを仕込んでノイズごと録音した音を元に制作したそうですが、劇場のど真ん中で聞くと素晴らしい効果!鬱屈としたような独特の緊張感が素晴らしかったですね。
正直言うと、初回に見た時はあまりにシンプルなEDに『もうちょっと絵とか入れても・・・』なんて思ったのですけどね。本編に被せてくるとかの『盛り上げ演出』は一切無しのストレートなエンディング。
映画『聲の形』主題歌PV/KyoaniChannel(公式)
主題歌PVやロングPVの印象で映画を見るとEDのシンプルさに驚く
しかし2度3度みて過剰な演出は必要ない事がわかった
でも、3回目に見た時はもう感動の嵐で、スタッフクレジットもろくに読めないほど。明るくなっても立ち上がれなくって・・・恥ずかしいくらいでした(笑)
同じシーンでもこれだけ印象が変わってくるのも凄いですけど、この作品は音響を含めた全体で非常に繊細な演出をしているので、わかりやすい濃い味の演出はバランスを崩してしまうんでしょうね。
贅沢なシチューのような『君の名は。』を見た直後だったので、最初は薄味と勘違いしてしまったのですが(笑)実はものすごいこだわり抜いたお出汁のような作品だったわけで・・・。
どちらが上という事ではありませんが、そんな風に『ちょっと地味』と感じた(初回の自分みたいな)人には、結論はちょっと待って!って言いたくなりますね。
作品に深く根ざした楽曲の力
それにしても本作の音楽は素晴らしいですね。EDは元々aiko好きだったんで期待通りですが、牛尾憲輔さんの劇伴がここまで凄いとは思っていませんでしたよ、ホント。
ピアノの中にマイクを仕込んでノイズごと録音した音を元に制作したそうですが、劇場のど真ん中で聞くと素晴らしい効果!鬱屈としたような独特の緊張感が素晴らしかったですね。
そこでキーワードとして出てくるのが補聴器。補聴器ってアンプなので、必ずS/N比の問題が出てくる。小さいものだからS/Nが悪い、つまりノイズが出てくる。だから今回はノイズを扱おうと。かつ、体内で鳴っている音を扱っていきたい。「カラダの中にいるような感覚」を出すことが大事だった。
- 映画『聲の形』 牛尾憲輔インタビュー より引用
これを読んだ時『なるほどなぁ・・・』と目が覚める思いでした。自然音のノイズ以外にも様々な形のノイズが使われていましたが、音楽自体が作品のすごく深いところまで根差していて、音に着目して映画を見直してみたくなるほど。
このインタビューを読むと、非常に早い段階から抽象的な作品コンセプトの共有がなされていた事に驚きますね。
でもそれ以上に、山田尚子監督がどれほど音にこだわっていたかを知り驚きました。(この長いインタビューを無料公開したのは本当に正解ですよね)
別のインタビュー番組で山田監督が『アニメはセリフ以外にも様々な表現手法があるので硝子の気持ちを表現できる』という趣旨の発言をしていましたが、音へのこだわりはそういう所に繋がっているんですね。
余談ですけど、すっごい細かい話していいですか?
ロングPVにもある硝子の告白シーンなんですけど・・・。
映画『聲の形』ロングPV/KyoaniChannel(公式)
告白シーン(70秒部分)より再生
硝子の『す、き!』の後に背景音でキレイな『小鳥のさえずり』が入るんですが、将也の『月?』の後は微かにカラスの『カァ〜』ってズッコケ音が入ってる・・・。決して目立たずヘッドホンで注意深く聴いてようやく気づくような音。
先のインタビューと合わせて見ると無茶苦茶こだわってる中でこんな遊び心を入れてるんだなぁって楽しくなりました。
あと楽曲の良さと同じくらい選曲とシーンの合わせ方がすごく面白いですね。悲惨ないじめシーンに当てる曲がちょっとリズミカルな楽曲だったりしましたよね。あれすごく良いなぁって思ったんです。
他にも合唱の練習シーン。リズミカルなピアノ曲をかぶせた流れのまま合唱の伴奏になっていく繋ぎ方とかすごいキレイで痺れます。
あのシーンもかなりイヤな緊張感なのに、リズミカルな曲とのアンバランスさがグロテスクな感じを緩和してサラッと流してくれるんですよね。
このインタビューを読むと、非常に早い段階から抽象的な作品コンセプトの共有がなされていた事に驚きますね。
でもそれ以上に、山田尚子監督がどれほど音にこだわっていたかを知り驚きました。(この長いインタビューを無料公開したのは本当に正解ですよね)
別のインタビュー番組で山田監督が『アニメはセリフ以外にも様々な表現手法があるので硝子の気持ちを表現できる』という趣旨の発言をしていましたが、音へのこだわりはそういう所に繋がっているんですね。
余談ですけど、すっごい細かい話していいですか?
ロングPVにもある硝子の告白シーンなんですけど・・・。
映画『聲の形』ロングPV/KyoaniChannel(公式)
告白シーン(70秒部分)より再生
硝子の『す、き!』の後に背景音でキレイな『小鳥のさえずり』が入るんですが、将也の『月?』の後は微かにカラスの『カァ〜』ってズッコケ音が入ってる・・・。決して目立たずヘッドホンで注意深く聴いてようやく気づくような音。
先のインタビューと合わせて見ると無茶苦茶こだわってる中でこんな遊び心を入れてるんだなぁって楽しくなりました。
選曲による絶妙なバランス
あと楽曲の良さと同じくらい選曲とシーンの合わせ方がすごく面白いですね。悲惨ないじめシーンに当てる曲がちょっとリズミカルな楽曲だったりしましたよね。あれすごく良いなぁって思ったんです。
他にも合唱の練習シーン。リズミカルなピアノ曲をかぶせた流れのまま合唱の伴奏になっていく繋ぎ方とかすごいキレイで痺れます。
あのシーンもかなりイヤな緊張感なのに、リズミカルな曲とのアンバランスさがグロテスクな感じを緩和してサラッと流してくれるんですよね。
障害やイジメによって過剰に重くなりがちなシーンも 音楽の組み合わせによって絶妙なバランスを取っている 映画『聲の形』ロングPV/主題歌PVより画像引用 (当ブログの画像引用について) ©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会 |
そしてロングPV冒頭にも使われるあの曲(svg/36曲目 amazon視聴)。最初聞いた時は、静かで重い感じの曲という印象でしたが、本編で聞くと後半からのポジティブな使われ方で、すごく気分が高揚してくる不思議。
サウンドトラックを聞くとあらためて凄さを感じました。映画のサントラという範疇を超えて楽曲として凄い力がありますね。
サウンドトラックを聞くとあらためて凄さを感じました。映画のサントラという範疇を超えて楽曲として凄い力がありますね。
悠木碧さんの演技に圧倒された
そしてもう一つ外せない事、それは声優さんの演技力ですよね。
前編で将也役の入野自由さんの凄さを書きましたが、悠木碧さん演じる『結絃』がすごかったですよね・・・『魔法少女まどか☆マギカ』ファンだから贔屓するわけじゃないけど、あまりに凄まじい演技力に圧倒されました。
予告やPVではわずかにしか出ないが その存在感と演技力に圧倒されて涙が出てくるほど ©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会 |
なんなんですか・・・声色がここまで違うってのも仰天したけど、そういう表面的な部分だけじゃないんですよね。
憎たらしいんだけど影があって弱さも垣間見える、陽と陰の差、しかも男の子みたいな女の子って・・・あの超絶難しい役!声優さんの演技で『怖いくらい凄い』と思ったのは初めてかも。
もう、あの結絃の演技を見てるだけでも感動的で・・・本当に好きなセリフがたくさんあるんですよね。
『ネズミ・・・でも大丈夫、もう来ないから。』の部分とか、『どうでぃ、どうでぃ』からの『石田、やっぱりちょっとこわい』の部分とか、もう他にもたくさん。
まどかの時だってスゴイ!と思ったけど・・・ホント、悠木碧さんの天井知らずの演技力に改めて驚愕しました。
声優が『ろう者』を演じるという事
声優といえば、忘れるわけにはいかないのが、硝子役の早見沙織さん。言わずと知れた『女子高生やらせたら右に出るものはいない』素晴らしく愛らしい声の持ち主。(注:個人の意見です)
公開前は大変失礼ながら『どうせ喋るシーン少ないのにもったいなくない?』なんて思ってたのです・・・でも見終わった後、本当に驚きました。
『声優さんがろう者の演技をするってこういう事か!』って。
単にリアルの追求って訳じゃないんですよね。普通の女子高生役だって別にリアルさを追求してないじゃないですか。(※追記:早見さんはろう学校取材などで深く理解した上で演技されています)
アニメにおける女子高生というキャラを演じてるわけで、硝子の演技もアニメにおける聾者の女子高生を演じている感じがすっごく伝わったんです。
聴覚障害のある女子高生を声優が演技する リアルさを『アニメの文脈』で解釈した演技になっていた ©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会 |
なんというか、リアル過ぎないけど嘘っぽくなくて、しかもカワイイ!って感じる微妙なバランスがとれてて『なるほど、声優さんがろう者を演じるってこういう事なのか』と本当に感心しました。
字幕のない手話を理解する感覚
ろう者と言えば、自分はこの作品で初めて手話を『字幕なし』で理解する感覚っていうのを体験出来ました。劇中で使われたのは挨拶とか本当に簡単な会話だけど、手話を翻訳せずに直接理解する感覚・・・・この感覚はすごい新鮮だったなぁ。
もちろん手話自体はTVでも見たことはありますけど、字幕があったり、福祉のお勉強の場面でしか見た事ないわけで。なんか感情が伴ってないと言うか・・・記号に見えてたんですよね。極端に言えば手旗信号みたいな。
本作の特徴に手話に字幕はつかないというのがありますよね。これは本当に素晴らしい効果が出てると思うんです。
本作で初めて感情の伴った手話を経験できた気がする。 ©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会 |
1回目に見た時は、よく意味がわからないですよね。将也の翻訳を聞いたり、周辺からの想像で『こういう意味かな?』って思ったり・・・。よくわからなかったところはネットで調べたりして、2回目、3回目と見るうちに、手話がスッと理解できる。
簡単な単語とはいえ、あのスッて理解できる感覚が、硝子の言葉のみならず、演技からくるニュアンスまで感じられるようで、硝子への感情移入がすごく補強された気がします。
※ちなみに最後のシーンで植野が手話で『バカ』と言ったつもりが、実際は『ハカ』になってるんですね。硝子が正しく『バカ』と教えてあげるんだけど、それが結果的に植野に『バカ』って言ってる形になって吹き出してしまう。ここもホント良いですよね。
【参考】この『バカ』のシーンを『スキ』のシーンと比較して考察なさっているブログです。『映画『聲の形』感想メモ:「スキ」と「バカ」』- ねざめ堂
不思議な『後味の良さ』の理由
初日に見たくせに感想アップできたのが1ヶ月以上後とか・・・これまでに経験した事がなかったです。ほとんど毎日のように映画『聲の形』の事を考えていた気がします。
しかも感想が『三部作』とか長くなっちゃって、もし最後まで読んでくれた方がいれば本当にありがとうございました!あなたのような方がいてくれて本当にうれしいです。(※1,2部は後に合併して前後編になりました。)
この映画は、自分が勘が悪いせいもあるけど、1回目では全然受け止めきれなかったんですよね。すごい情報量で手からどんどん溢れてしまう感じでした。
でも『つまらない』とかでは全然なくて、本当にもう一度見たい!って思ったんですよね。この溢れるものを全てすくい取りたい・・・って。
とても強烈な吸引力があって、たしかに痛くて重いところも多い作品なんだけど、そういう不快を超えた不思議な魅力を感じた事は覚えています。
見た後軽く寝込んじゃうくらいの話なのに(笑)どうして終わった後はもう一度見たくなるような後味の良さがあるんでしょうね。
彼らの幸せを願う監督の気持ち
その理由は、これまで書いたような『音楽の演出』だったり『重層的なテーマ』によるものだと思うのですが、もう一つ(これを書くとちょっと恥ずかしいのですが)山田尚子監督の愛情に満ちた作品だったからじゃないかな・・・と思うんですよね。
どこかのインタビューで山田監督が『すべてのキャラクターが好き』という意味の事を言ってたと聞いたのですが、この作品の後味の良さってここからくるんじゃないかな?って思うんですよね。
この作品のキャラクターってとにかく問題を抱えてる人たちばかりだけど、彼らに対する愛情みたいなものがにじみ出てるんですよね。
単に彼らの行動を肯定するとか、ましてやイジメや自殺を美化するとかそういう事じゃなくて、そんな彼らの幸せを願っている感じ。
だから、痛みや重いストーリーでも、見終わった後にすごく後味が良く、もう一度見たいという気持ちにさせるのかなと思います。
(・・・なんか今、寒い事言ってるような・・・笑)
今後、原作を読むのもすごく楽しみですが、この作品が山田尚子監督や吉田玲子さんたちによって制作されて本当に良かったなって、素人ながらに制作陣の皆さんに心から敬意を表したくなるような気持ちでいっぱいです。
本当にこの作品が大好きです・・・って伝わるといいなぁ!
【関連投稿】
【他の方の印象的な感想です】
- 聲の形 を見ました- らば☆すとさんのブログ
初見の印象から考察まで個人的にすごく共感できる感想でした。 - 映画『聲の形』感想 リアルな作画に感情がえぐられていく…… - 物語る亀
私と同じく3投稿ですが、さすがの緻密な考察!っていうか1回鑑賞でどうしてここまで理解できるのか・・・驚愕。
公式サイト http://koenokatachi-movie.com
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:西屋太志
美術監督:篠原睦雄/色彩設計:石田奈央美
音楽:牛尾憲輔
※1・2部の合併により本稿を3部から後編にタイトル変更しました。
今回は音楽面からの記事とは…
返信削除内容も凄くこだわりを感じます。
今まで見て音楽はベランダの花火のメロディーしか思い出せないです…
声優さんの演技も悠木碧さん確かに凄いです!
3回目見た時の後ろの席女の子達が結弦が出るたびにかわいいを小声で連呼してました。同性にも受けは良いみたいです。君の名は。でもさやちん重要キャラでしたし、クピドゥレビューという歌を聴いてこんな声も出るのか!と驚きました。
早見さんは、硝子を演じるにあたって実際にろう学校に行ったそうですね。
いやぁ今回の記事も良かったです!
次に見る時は音楽もよーく聞くようにします!
ブログの趣旨と違うかもしれないですけど原作を読んだ感想も記事にしてほしいです。
TTさん、最後までおつきあい頂き(笑)本当にありがとうございます。
削除音楽は自分の想像をはるかに超えた、山田監督のこだわりを知って感激したんですよね。アニメ表現における音楽を重視している点で、方向性は違いますが新海監督と同じなのがすごく興味深いです。
悠木碧さんすごいですよね。『君の名は。』も地味ですがすごく良いなぁと思ってました。ホント演技の幅が広いなぁって。名声は伊達じゃないですね。
早見さんのろう学校の話は、私も特番で見ました!ちゃんと勉強した上で自分なりの解釈をして、あの演技になったと思うと、やっぱり早見さんのような演技力が必要とされてたんだなぁ・・・って思いました。
原作の感想も、どういう形になるかわかりませんが書ければと思ってます!あまり期待せずに(笑)待っててください。ありがとうございました!
自分は感想を書くのが下手なので、素晴らしい感想に感動しました。
返信削除聲の形、自分の予想通り凄い作品でした。昨年の「ここさけ」にも似た感じの作品でした。
ろう者を対象にしたアニメ映画は初めて観たと思います。もう一杯書かれているので自分の感想は書きませんが一点、この作品の冒頭に流れた「怪獣のバラード」。将也や硝子の友達を作りたい・心を伝えたいという感じが歌と繋がっているように見えて、良く選んだなと思いました。
小学生の時、友達がろう者だったので、今回の映画はすごく現実的な話でしたね。
当時、特にいじめは無かったですが・・・。現在だとあんな感じになるんでしょうかねぇ。怖いです。
すいません、語力がなくて(;^_^A
またサイトを覗かせて頂きますね。
アニ鉄急行さん、コメントありがとうございます!
削除読んで頂けて本当に嬉しいです。(長くて恐縮です)
「怪獣のバラード」の情報ありがとうございます!タイトルは見た事がありましたが歌詞は知りませんでした。確かにすっごくメッセージ性を感じますね!しかも、なんかこう直接的じゃない表現がものすごく良い感じで・・・。なんか視野がさらに広がった気がします。
自分はろう者の知り合いがいなかったので、リアルさとかは本当のところはわからないのですが、今まで見た教育的番組とは違う方向で、ろう者の方を身近に感じる事ができた気がしますね。
コメントいただいて、本当にありがとうございました!
感想1-3読みました。
返信削除1シーン1シーンじっくり見られていてその感想をしっかりと言葉で表現されていて凄いです。
>>悲惨ないじめシーンに当てる曲がちょっとリズミカルな楽曲だったりしましたよね。あれすごく良いなぁって思ったんです。
共感です。
柔らかみを感じるタッチの絵も相まって、空気作りを大事にしてるなぁと感じました。
あそこで重々しく描かれてたら、やっぱりイジメを主眼に置いた作品なのかなとイメージが変わっていたかもです。
かと言って曖昧に描かないということもせず・・・そのバランス感覚が絶妙だなぁと思います。
1回しか見れてないですが、読んでいてまた見たくなりました。
ありがとうございます。
ne3i さん、お読みいただきありがとうございます!
削除いつもは感動の勢いに任せて書くのですが、この作品に限っては勢いで書いても納得できなくて、考えに考えて・・・って感じでした。
『空気作り』って本当ですね。ピント効果や色味や音まで全てを使って空気をコントロールしてる感じでした。単に漫画のアニメ化というだけでなくて、アニメの可能性を追求してるのが伝わりますね。
私も5回目観に行くつもりです!見るとその後動けなくなるので・・・ちょっと怖いのですが(笑)
コメントありがとうございました!ブログもお互い頑張りましょう!
感想読ませて頂きました。
返信削除自分もこの映画を見た日、思いを発信せずにはおれずその日にFBで発信したのですが、↓
見たのは、予告編を見て気になっていた『聲の形』。萌え系のキャラクターではあったが、すれ違う主人公たちの思いにもどかしさを感じたり、変わろうとあがく姿に共感したり、「助かって」と心臓が高鳴ったり、力になれない切なさを感じたり・・・と、複雑に感情を揺さぶられる作品だった。事前情報もなく見た妻と見終わった感想をどう伝え合おうかと、しばらく沈黙が続いた。「いじめ」「障害者」という重いテーマもあり、「おもしろかった」、「泣ける」という言葉では表せない、見る価値のある映画だと思った。京都アニメーションの絵がとても綺麗だった。
・・・程度の稚拙なものです。
kato_19さんのすごい分析を交えた感想を読ませていただいて、あの時抱いた感情をもう一度なぞることができたり、新たな気づきをさせてもらったりと、感謝の念を持ちました。
この作品は自分が初めて劇場でもう一度見たいと思った作品です。残念ながらもう上映期間が終わりその願いもかないません。TVのゴールデンで放送されるかはわかりませんが、DVDがでたら手に入れて、大切にしたい作品だと思いました。
また、素敵な作品への素晴らしいコメントを楽しみにしています。
take21 さん、コメントありがとうございます!
削除本当に感動を言葉で言い表すのが難しい作品でしたね。自分も観た直後はツイッターで打ちのめされたショックを伝えるのが精一杯でした。それに比べるとご紹介いただいたFBのコメントはずっとすごいです!(笑)
自分の心の中で渦巻くものがどうにも整理がつかなくて何度も見に行ってしまいました。奥さんからは呆れられましたけど、そのおかげでなんとか書き上げた次第です。
さすがに長すぎかな?と思ったのですが、ここまで書かないと自分で納得できなくて。開いた人には呆れられているんじゃないかな?って心配してました。
だからこのようなコメントを頂けるのは本当に嬉しいです。ありがとうございました!
ご無沙汰しております。
返信削除Blu-rayの発売が5月17日に決定したそうです。
ガルパン劇場版の特装版のようにヘッドホンXというヘッドホンに特化した音声に対応しているそうで楽しみです!ガルパン劇場版のヘッドホン音声 個人的に映画館に負けない感じだったので期待してます!この記事で書かれてますけど最初は音楽も注目したいと思います。CD買いましたけど、案外映画の使用したシーンと結びつかなかったです…
TTさん、コメントありがとうございます!
削除BD版の情報ありがとうございます。『DTS HEADPHONE:X』の事は初めて知りました。ノーマルヘッドホンで11.1chを再現するというフォーマットなんですね!
調べてみたところ、再生機器側で『DTS Digital Surround』 または 『DTS 2.0ch』対応である必要があるみたいですね。
(参考)http://www.ponycanyon.co.jp/support/shingeki/
うちのブルーレイレコーダー見たら『DTS digitall out』でした・・・これは非対応みたいです(泣)古い機器だから新しい機器に買い替えよって事かなぁ。う〜ん対応機器で聞いてみたい(笑)
サントラCD買ったんですね!劇場未使用曲も多いと聞きました。サンプルを聞いたときは曲によっては聞いた事あるけどどこだったっけ?と思う曲も多かったですね。
映画も6回目を見に行きたかったんですが行けなくて心残りでした。コメントありがとうございました!
初めまして。物語る亀さんのブログ記事から来ました。
返信削除物凄く個人的な話なのですが、こちらの記事を拝読してまず感じたのが、私が「リズと青い鳥」に抱いている感情と似ているということでした。
(一度目の鑑賞では、情報量が多すぎて受け止めきれず、混乱しました。そこから何度か観賞しに、今では人生で一番好きな映画になりました。山田尚子監督の愛についてもです。笑)
そして、「聲の形」に関してですが、私は劇場で観賞し、涙する場面もあったものの、二度と能動的に観賞することはないだろうなと思っていました。
それは、私が過去いじめ被害者であり、なぜ硝子が加害者である石田に好意を持ったり、植田たちと友情を築こうとするのかを理解できなかったからです。
しかし、「リズと青い鳥」に深く感銘をうけ、(過去の作品を全て観賞したにも関わらず)山田尚子監督の演出やポリシーなどを、初めて深く知ろうとした今まさにこちらの記事に出会えた事で、自分がいかに「聲の形」の一部分だけを見ていたか、または理解することを拒んでいたかを気付かされました。
硝子の中はもちろん、石田の中にも、植田の中にも、永束やその他の登場人物の中にも、共感というか覚えのある心理が潜んでいる事に気付かされました。
今までの気持ちが嘘のように、再度見たくて堪らなくなりました。
本当にありがとうございます。
支離滅裂な文章をお許しください。
コメントありがとうございます!
削除お読みして『そうなんですよ〜!』って強く思いました(笑)リズも受け止めきれなくて6回見たのですが感想がまだ書けてません(泣)
リズもなんですが「聲の形」も初見の感想と、2度目以降の感想が変化してくる感じがすごく似てると思いました。でも初見が間違ってるってわけじゃないんですよね。一部分への反応が強く出ただけで。(自分もいじめの経験があったので理解できます)
でも、そんな作品はさすがに「聲の形」だけだろうと思ったのですが、またリズのような作品が出て本当に驚きました。
こちらこそ、久しぶりに「聲の形」の感覚を思い出すことができて良かったです。読んでいただき本当にありがとうございます。
今日生まれて初めて聲の形を見ました
返信削除昔手話を少し習っていたこともあって映画の内容もわからない部分もありつつ割とスッと入ってきました
自分の昔の経験などからかなり感情移入して視聴できました
感想全部読ませて頂きました
自分も手話に字幕がないのはすごくいい演出だと思いました
かなり映画に入り込めました
そしてやはり早見沙織さんの演技素晴らしかったと思います
感想を見てもう一度ヘッドホンでじっくり見たくなりました
ありがとうございます
コメントありがとうございます!
削除長い感想読んでいただけたとのことですごく嬉しいです。
今でもこの作品は自分の中でかけがえのない作品です。
手話の知識があるとやっぱり初見でも入りやすいんですね。
自分は何度か見て映画から習うような感じでした。それだけに、登場人物の「伝えよう」という気持ちと「理解しよう」と言う気持ちにシンクロしていったのかもしれないです。
感想聞かせていただき本当ありがとうございます!