【内容】『小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~』(2013)の予告編レビューを軸に、劇場版本編とTVシリーズ一期(2012)について語ります。若干ネタバレあります。
『小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~』予告
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劇場版 『魔法少女まどか☆マギカ』(2012)で深夜アニメに目覚めてから、食わず嫌いを反省して色々見てみようと思い立ち、手当たり次第録画しはじめた頃見たのが「中二病でも恋がしたい!(一期)」でした。
まだ萌え系に充分慣れていない状態でのハーレム展開には、正直虫酸の走る思いでしたが、ここは流石に京都アニメーション製作。絵の美しさ、キャラクターデザインの素晴らしさで引っ張ってくれるんですよね。
話はそれますが、大人の『萌えアニメ初心者』には京アニ作品はとても入りやすいね。現代アニメの絵の美しさに本当に感心しますからね。
TV版1期 鬱展開に心奪われる
そして、1期後半からの俗にいう鬱展開(ぜんぜん鬱じゃないけど)がすごく良かった。でも日常系的な作品を好む層にはこの展開は酷評だったようですね。うちの奥さんもこの展開には否定的。
まあ、この辺は好みの問題で、私が日常系が少し苦手なんですよね。物語に少しストレスがかかった上で感情の起伏を楽しみたいので、どちらが正しいと言う事ではないでしょうが。
やられた名台詞
そして、1期一番の名台詞(と勝手に決めた)六花の「勇太のにおいがする・・・」で完全にやられました。この台詞本当によく思いついたなぁ、あの感覚完全に忘れてたよ。
40過ぎの男が中高生の恋愛の気持ちを思い出すのは難しいんだけど、あの台詞でパンとはじけるように思い出した。今言われたら加齢臭の話としか思えないけど(笑)高校生の時なら完全に心撃ち抜かれるね。
あ、見てない人ごめんなさい。意味分かりませんね。それだけ素晴らしいシーンだったんだけど、一部の人のみに熱狂的に評価されているシーンですので、あなたがどう思うかは知りません。
期待しまくりの劇場版予告編
そんなこんなで、1期終わる頃には結構なファンになってて、劇場版をやると知ってとても楽しみにしていました。総集編とはいえ視点を変えて再編集したというし、なんといっても予告編の主題歌『-Across the line-』がすっごく良かったので、期待大ですよ。
特に『特報第二弾』は楽曲と映像の同期もすごくいいし、カット割りも秀逸、も、もっと見たい!と思わせる完成度。僅か30秒余りですが何度繰り返したかわかりません。
『小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~』特報2
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そ、そんな・・・
ファンムービーとして考えればね、京アニのきれいな戦闘シーンが大画面で見られるだけで充分楽しめますよ、そういう点では良かったです。充分楽しめました。
でも、でもね、主題歌『-Across the line-』がいきなり冒頭に、しかもほとんど動きのない映像で、ただ流すだけって・・・『そりゃねーよ!』でしたよ。EDにもう一回流れてくれーと祈りましたが当然そんな事もなく・・・。
-Across the line- のすごさ
とは言っても、『-Across the line-』はいいね。作詞作曲のZAQって人、1期OPも歌っている人だけど、ポップスの歌詞に『尊いなぁ』って入れる?最初、空耳かと思ったよ。しかもこれが見事にハマってる。すごいセンスだよなぁ。
さらに、今回歌ってる六花役の内田真礼(うちだまあや) 萌え耐性の無い頃なら、顔をしかめていただろう、思い切りアニメ声での歌声。でも耐性つけて素直に聞くとすごく発見があるね。
リズムに合わせてステップを踏むかのように、声色を細かく変化させて、語尾の音の止め方まで工夫して萌え度を上げている、(というか一般的な言い方では色っぽくしてある)というのは、さすが声優。
『これは解けない魔法』って歌詞が『これは、解けない、はぁうぁ』としか聞こえないけど、この『はぁうぁ』が素晴らしくいいアクセントになっている。こういう表現って一般のJ-Popなんかでは聞いた事ないな。まあ、そんな詳しい訳じゃないけど、一般の曲ではちょとヤリすぎでも、アニソンなら許される表現っていうのか・・・。
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アニソンへの認識を改める
アニソンってジャンルは、昔は単にアニメの主題歌ってくらいの意味だったけど、いまや『アニソン』って音楽表現のカテゴリみたいな感じだね。
アニソン独特の表現ってのが、特に声優さんの歌うものには多くて、『演歌』とか『J-pop』のような”ジャンル”へと進化していたんだな、とようやく認識しました。
専門的な事はわからないけど、この表現手法は独特な感じだしすごく面白いと思う。20年でいろいろ進化したんだなぁと感心するばかりです。
TVシリーズ2期(2014)ももちろん見ましたが、それは後ほど書く予定です。あれも良かったね。
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