2016年11月13日日曜日

映画 きんいろモザイク Pretty Days 感想:幸せをくれる甘いファンタジー

 初日に見てきました!映画『きんいろモザイク Pretty Days』。
 鑑賞後の後味がとっても良くて気持ち良く映画館を後にできる作品でしたね。後半はかなり笑ってしまって、なかなか幸せな気分にさせてもらいました。

「きんいろモザイク Pretty Days」CM(上映中)
KADOKAWAanime (公式配信)
©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク Pretty Days製作委員会

 映画と言っても新作スペシャルエピソードと題した49分の中編で値段も一律1,200円。ちょっと別用があったついでにサクッと見られる気軽さでした。

※以下軽いネタバレありのレビューですので未見の方はご注意ください。

意外と万人向けのエピソード・ゼロ?


 きんモザの映画と聞いてどんな話にするつもりだろう・・・と思っていましたが、公開前の特報を見るとしっとりした雰囲気で、おお!なんか映画っぽい・・・と思ったんですけどね。

大宮 忍(右)をメインにした話かと思いきや
小路 綾(左)に焦点を当てたストーリー
©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク Pretty Days製作委員会
特報/CMより画像引用
当ブログの画像引用について

 特報ではしのちゃんに何か起こるのかな・・・って雰囲気でしたよね。でも公式サイトみると完全にお祭りな感じでちょっと内容が想像つきませんでした。

 蓋を開けてみればTVシリーズの続編というよりも『エピソード・ゼロ』的な物語で、TV版本編に詳しくない人でも全然OKな感じでしたね。日常系とはいえストーリーもしっかりあって、むしろTVシリーズよりわかりやすいくらいで万人向けになってた気がします。

 現在休業中の種田梨沙さんが出演という事で注目してましたが、小路 綾ちゃん視点のエピソードとはいえほとんど主役級の出演でびっくりしましたね。

エンディングが無茶苦茶よかった


 中盤までのちょっとしっとりした回想エピソードから、エンディングにかけてのコメディー連打でグッグッと盛り上げてくる感じが、短時間のTVではできないすごくいい構成でした。

綾ちゃんの衣装は最高に可愛かった
赤面シーンもたくさんあるしお芝居シーンも素晴らしい
©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク Pretty Days製作委員会

 プレゼントシーンとか演劇シーンはおもわず体震わせて笑ってしまったのですけど・・・両隣の人はあまり笑ってなかったのでアレッ?って感じでしたけど、個人的にはかなりツボにはまりました。

かなり笑ってしまいました・・・
©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク Pretty Days製作委員会

 そこで盛り上がったまま突入するエンディングが最高でしたね。ED曲の『Starring!!』がすっごく気持ちの良い曲で、本当にもっと続いて欲しい・・・って感じでした。曲中にエピローグ挟み込んでくる演出もすごく良かったなぁ。

amazon MP3 (試聴あり)

日常系アニメへの偏見


 正直言うと、日常系アニメは結構苦手なジャンルだったりするんですけどね。日常系って言ってもいろんな種類があってひとくくりにはできない訳ですけど。

 特に萌え度の高い日常系っていうのは良い歳して見るのはちょっと抵抗があるわけで、食わず嫌いで見てない作品もまだ多いのですけどね。ようやく最近は偏見もなくなってきて素直な気持ちで見る事ができるようになりました。

 見た中で好きだったのは『ゆゆ式』や『恋愛ラボ』ですかね。(恋愛ラボはラブコメかな?)個人的に日常系で合う合わないのポイントの一つは笑いどころが合うかどうかってのがありますね。

コメディ要素が強い日常系が好みかも(画像/amazon)

 この二つは笑いどころもツボにはまってましたね。でも萌えって意味では実はそれほどでもなくて日常系コメディー作品として見てたのかな。

 ちなみに入れなかった作品は『みなみけ』かな。4期しか見てないけど、びっくりするくらい理解できませんでしたね。1期から見れば違うんだろうか・・・。

日常すぎると入れなかったり・・・


 萌えという点では『ご注文はうさぎですか?』ですかね。キャラやOPはすごく好きなんですけど、肝心の本編は日常すぎてあまり入れなかったんですよね・・・本編あまり見ないけど好きって感じ。

ごちうさはストーリーには入れなかったけど萌えという点では好きな作品
(画像/amazon)

 その点『きんいろモザイク』は独特のコメディ感があって『ごちうさ』よりは入れる感じでした。とはいえ眠くなっちゃう回もあってファンかと言われると・・・怪しいのですが、なんといってもキャラの魅力は抜群ですよね。

 今回の『きんいろモザイク Pretty Days』は自分のような純粋な日常系がちょっと苦手な人にも入りやすいストーリー展開でよかったです。

日常系萌えアニメの魅力とは


 今となっては『萌えアニメ』って言葉自体がちょっと死語っぽくなってますけど、日常系アニメにおける萌えってある意味『キモ』というか、そこを楽しむための作品ですよね。

 萌え要素ってのは今やジャンルを超えて広くあるわけですけど、その他のいろんな要素を取り払い、濁りを沈殿させて、透き通ったきれ〜な上澄みだけをすくって鑑賞するような、純粋な『萌え』を楽しむのが日常系作品じゃないか、というのが自分の認識なんですよね。

 ある意味で、アニメ界における粋人というか数寄者向けの作品ですよね。一見子供向けのようでありながら、実は大人のファンに向けた作品なので、見慣れない人には『土日の昼にやっている子供向けアニメ』とどう違うのかわからないですよね。

 子供向けアニメが『未来ある幼い子供達に夢と希望を与える作品』だとすれば、大人向け日常アニメは『厳しい現実を生きる大人たちに癒しと生きる望みを与える作品』。

 自分へのご褒美に甘いお菓子を食べるように、甘くて楽しい夢の時間を与えてくれるフィクションな訳です。

日常系萌えアニメはアニメファンにとって甘いファンタジー
©原悠衣・芳文社/きんいろモザイク Pretty Days製作委員会

 きんモザ難民ごちうさ難民なんて言葉もあったように、厳しい現実を前にこれらの作品を必要とする人々が大勢いるわけですよね。だから日常系作品は現実を乗り越えるための究極のファンタジー

 非現実的だと批判するのは野暮なわけで『あんな女子高生はいない』なんてのは『ミッキーマウスはいない』と言っているのと同じくらいナンセンスなわけですよね。

 そういう意味では『きんいろモザイク』は日常系萌えアニメとしてはまさに、保守本流の系譜を受け継ぐ作品なのかもしれません。

幸せな気分で帰れる作品


 凄まじい名作が目白押しの2016年のアニメ映画界。本作はたしかに号泣もしないし考えさせる事もない、毒や痛みを抜いた、悪い人は誰一人いないフワフワした作品です。

 でもこんな、ただただ(一部の人を)幸せな気分にしてくれるだけの作品が映画館で流れているような世の中は嫌いじゃないな・・・と思うんですよね。

 まあ細かい事を言えば気になる所もなくはないけど、『きんいろモザイク Pretty Days』は秋の休日を鼻歌歌いながら映画館を後にしたくなるような素敵な作品に仕上がっていたと思います!

監督:天衝/副監督:名和宗則
脚本:高橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督:植田和幸
色彩設計:歌川律子・木村聡子
プロデュース:ジェンコ/アニメーション制作:Studio五組
公式サイト:http://www.kinmosa.com

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8 件のコメント:

  1. 何故ですかね!気が合いますね!私も今日見に行ってきましたよ!毎度匿名です!友人と帰ってから感想とか調べるの嫌だなー批判とかされてそう、でも見たい気もするなーって会話をしてたんですけど結局こんなふうに調べちゃいました!(笑)一番最初に見た感想があなたで本当に良かったです!きんいろモザイクは原作も全巻買ってしまうほど大好きで、半年前から願っていた夢が遂に!という感じでした!まんがタイムに興味を持ったのはきんいろモザイクからなんですよ!おかげで今や私は立派な難民ですね!(笑)前半の忍ちゃん達の中学時代の話も、「この忍ちゃん達がいて今の関係があそこまで深いものになってる」と思うんです!ハロウ、ハロワー、ハロリストは爆笑しましたし頑張って悩んだ末に決断を下せた綾ちゃんの成長も見れて、綾ちゃんが水連女学院に受かって泣いている陽子ちゃんと忍ちゃんに感動して大満足です!原悠衣さんの作品でわかば*ガールといのがあるのですがそこで水連女学院という学校が出てきているのでこういう小ネタをはさんでくるのは嬉しかったですね!今ではカレンちゃんとアリスちゃんと忍ちゃんとなりがちですが、この3人も辛い日々を乗り越えたかげがえのない友達なんだと分かりました!原作には無いエピソードだったのでとても新鮮でした。知っていたのに演劇と友情のプレゼントも爆笑しました!カレンちゃんが悲しむ声が凄く迫真で唸っちゃいました。さすが声優さんも力が入っている!忙しい毎日を暮らしている私たちを完璧に癒してくれました!あなたが言っていることはパンフレットに書かれていることと殆ど同じなんです。ここまで製作者側の意図を汲んで分かってくれている視聴者がいるとは製作者側も感無量ですね。パンフレットを見ると三期も視野に入れてるっぽいので楽しみです!いや、大丈夫です!私達が信じる限り!問題なんか何もないよ♪ですよ!今日という日はもう終わりを告げますがきんいろモザイクは私にとって永遠です!作画もさることながら声優さんがいい仕事しすぎなんですよね。あなたや私を癒してくれたきんいろモザイクに感謝しまくって寝ます!
    P.S.ごちうさもいいですよ!アニメより原作をオススメします。絵が「芸術作品ですか!?」というほど綺麗です。強制はしません!
    See you next time♪

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます!
    コアなファンの方に共感していただけて本当に嬉しいです。『ハロウ、ハロワー、ハロリスト』は自分も笑いました。唐突なギャグだったので自分が聞き間違えたのかと思ってしまいましたが(笑)

    ギャグシーンも原作にあるものがあったんですね。ちょっと笑いが少ないと思ったのですが、初日だから原作読み込んでるファンが多いからだったのかもしれませんね。ちょっとホッとしました。一人で笑いをこらえて肩を震わせていたので・・・。
    パンフレットは買ってなかったのですが、製作者さんの意図通り楽しめたようで嬉しいですね。最初はうまく楽しめるか心配でしたが終わってみると想像以上に良い気分になれました。

    ごちうさ原作のおすすめありがとうございます。4コマ系の作品は敬遠してましたが、そろそろ耐性ついてきたので大丈夫かもしれません。チャレンジしてみたいです。
    読んでいただきありがとうございました!

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  3. 初めまして。きんモザの映画、本日見に行ってきました。個人的には大変面白く、すごくハッピーな気持ちにさせてくれる映画だなと思いました。感想を探して批判されてたらどうしようかと思いましたが、同じように幸せな気持ちになってくださる方がいて嬉しいです。元々4コママンガも日常系も大好きで、ごちうさもみなみけも抵抗なく見ていました。いい歳した男性なのでもう若くもないけど、それを気にしない重度のオタクですwwwというか、元々日常系が好きなのと、4コママンガが好きです。ストーリー物より手軽で読みやすいし、起承転結がハッキリしているのがいいです。あと、可愛い物好きなところがあり、きんモザは原作全巻買って一発でハマりました。



    で、今回の映画ですが紹介されている通り、綾ちゃんが主人公で原作でも出た話を含めつつ、掘り下げとオリジナル要素を突っ込んだ感じでした。仰る通り、万人向けです。きんモザをあまり知らなくても楽しめる工夫がされています。素直にゆっくり見れて、笑いもあって楽しかったです。陽子の弟たちの棒読みとかは特に。最後、各々が楽しむシーンはとても感動ものでした。ブルーレイ欲しい!



    これは本当に個人的ですが、アリスが主役の不思議の国のアリスとか劇でやって欲しかったかな…と思いました。アリスとカレンが少々出番少ないような気もしました。45分の上映なら残り15分くらい使って彼女たちのスピンオフとかあってもよかった気も。



    なんだか久しぶりにほっこりできる映画でした。ではでは、長文失礼致しました。

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    1. 六恩治小夜子さん、コメントありがとうございます!
      自分は4コマ系とか逆に敬遠しちゃってたので、この作品を入り口に(あと、六恩治さんはじめコメントくれた方の話を聞いて)4コマ系のコミックに興味が湧いてきました。

      せっかくだから見てみるかぁ・・・くらいのノリだったのですが、よく考えたら初日に観に行くのはガチ系のファンが多いわけでちょっとアウェイでしたね。TVシリーズの日常色が薄まったことで本当に抵抗が少なくて、慣れたせいもあるけど、こんなに楽しめるとは思っていませんでした。

      旧来ファンも新参ファンも同時に支持される作品ってのはなかなか難しいですが成功している感じですね。不思議の国のアリスの案は面白いですね、確かに見たくなります。なんか色々面白くなりそう・・・アリスとカレンは確かに少なかったです存在感はかなり強かったです(笑)BDの特典にスピンオフがあったら面白いですね。

      こちらこそ読んでいただきありがとうございました!

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  4. 僕も最初に見た感想があなたの感想でよかったです!!共感できるとこもたくさんあって、ああやっぱり「萌え」っていいな。幸せになれると改めて思えました!きんモザはアニメも何回も見て、今回の映画がすごく楽しみで、どんな話なのかと気になっていたものですが、この感想サイトの方と同じ感想を抱きました。書くと長くなるので、書けません!でも、書きたい!書きたい!この気持ちを共有したい!デース!!!!!すごく不思議なまでに心が温まりました

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    1. 匿名さん、コメントありがとうございます。なぜかスパム判定されていたようで気づくのが遅れました。ホントごめんなさい!
      幸せな気分がすっごく伝わって来るコメントですね。共感していだだけてすごく嬉しいです。自分も映画見てTV版をちゃんと見返したくなりました。
      読んでいただきありがとうございました!

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  5. きんモザ劇場版のCMを見て行きたい…でも地元はしないと思ってたら今日から放映されると知り初日の1番最初の放映時間に行きました。第1期からテレビ放送は全話録画しているほどお気に入りの作品です。テレビ放送が終わってしばらく経ち久しぶりに癒されました。一番よかったのは綾が第1志望の学校を断って忍と陽子と同じ学校を選んだ所です。キャラクター全員魅力ありますが、自分は綾がイチオシなので観に行けてよかったと思います。第3期熱望したいのですが、種田梨紗さんが復帰してキャスト全員そろってからでもいいと思います。また1話から見たくなりました。

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    1. あややさんコメントありがとうございます!
      初めは少なかった上映館がどんどん増えてるんですね。予想以上の人気なんでしょうか。鑑賞できる人が増えるのは嬉しいですね。
      綾が入学式で再会する所はよかったですね。もちろん結末はわかっているわけですけど、自分もおもわず笑顔になりました。自分は原作未読のせいもあって、こんなに綾ちゃん中心のエピソードになるとは思ってなくてびっくりしました。
      休業のこともあったので綾は控えめかなぁと・・・本当に無事復帰してほしいですね。私も3期を見られるといいなと心から願ってます。
      感想読んでいただきありがとうございました!

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