2016年5月7日土曜日

劇場版 亜人 2部「衝突」 感想:迫力の佐藤と意外な追加エピソードの構成に満足

 劇場版 亜人2部 -衝突-を映画館で見てきました。やっぱり大スクリーンに映える作品ですね。特に2部のクライマックス『製薬会社襲撃シーン』は期待通りの大迫力!

 気になるTVシリーズ以降のストーリーですが、予想に反して新エピソードを劇中に挿入してくるという構成で驚かされました。細かなシーンやセリフの変更も(多分)あり総集編的な違和感はほとんど感じませんでしたね。
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 1部でも感じましたがこれ単体で楽しめるように構成された作品になっていました。TV版を視聴済み(原作コミックは未読)でしたが期待通りの出来栄えだと思います。

※以下ストーリー上の核心に迫るネタバレはないレビューですが未見の方はご注意ください。

劇場第2部「亜人 -衝突-」本予告
KING RECORDS (公式配信)

完成度の高かった劇場版1部


 本作は劇場版3部作の2作目であると同時に、TVシリーズと同時進行で製作されるという珍しい作品。1部ではTV版1期の1話から6話までをテレビ放映前に上映。2部は7話から13話+αという構成でテレビ放映後に上映となりました。

 劇場版1部の終了後にTVシリーズが開始して、TVではどの辺までストーリーを進めるのかな?と思ったら予想以上に話が進んだので驚いたんですよね。TV版は劇場版を詳しく描くという触れ込みでしたが、蓋を開けてみれば劇場版の方が過激な描写が多くて総集編というより劇場版にふさわしい内容でした。

すばらしいインパクトの1部に対して、TV放映後の2部の内容が注目される
予告編より画像引用
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 しかしTVシリーズのストーリーがかなり進行してしまっているので、劇場版2部の内容ってどうなるの?ってのが気がかりでした。あんまり端折り過ぎてもどうかと思うし、かといって100%TVの総集編じゃあね・・・ちょっと物足りないですよね。

繋ぎがうまく総集編臭さはなし


 そういう心配のあるせいか観客の出足も今一歩だったかな。人気作といってもTVで放映してますからね・・・初日はGW中とはいえ平日、大きな部屋にもかかわらずかなり空いてました。ちょっと心配になりますが観客としては楽に見られてラッキー。

※(追記)2日目の土曜はたくさんの観客だったそうです。

 冒頭に2〜3分程度の1部のおさらいシーンがありますが、これが意外と効果的でググッと亜人の世界観に引き込まれます。やっぱりこの作品は大スクリーンが似合うね・・・って再確認。見に来てよかったと感じる瞬間です。

 1部のラストだった病院からの逃亡シーンから始まりますが、TVシリーズを見た自分にとってはネタバレ状態。でもカットの仕方が上手で総集編的な違和感はあまり感じませんでしたね。繋ぎのシーンも多分新規カットになっていると思うのですが自然につながっていきます。

 以前、同じくポリゴン・ピクチュアズ制作の『劇場版 シドニアの騎士』と見たときは、戦闘シーンの連続で疲れてしまうという弊害がありました。でも本作はクライマックスのポイントが絞られているので1本の作品としてメリハリがあって見やすいですね。

 そういう意味では1部同様に単体の作品として楽しめる作りになっています。TVシリーズを見ていない人が劇場版から見ても十分に楽しめると思います。

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驚いた新エピソードの入れ方


 予想通りというか劇場版2部-衝突-は大部分がTVシリーズ1期の後半の内容だったのですが、ちゃんと新エピソードも追加されていました。時間にしたらはっきりしないんだけど多分20分前後かな?

 というのも、ラストにエピソードが追加されるという単純な構成ではなかったんですよね。開始後30分ほどでいきなり見覚えのないエピソードが!なんと新エピソードは劇中に分割されて随時挿入されていくんです。

上の図のように新エピソードが最後に追加されるのかと思ったら、まさか劇中に挿入されるとは思わずにびっくり。(図の位置は適当です)


 この新エピソードはTVシリーズの補完とかではなくて、1部に出てきた親友の海斗と新キャラとの完全な別エピソード。しかも今後にかかわる重要なエピソードでした。自分は原作コミックを未読なので全く知らないストーリーでしたね。

海斗と新キャラのエピソードが度々挿入される
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 しかし、この挿入の仕方だとTVシリーズ2期ではどんな感じで構成するのか・・・ちょっと読めなくなりましたね。3部作である以上、次の作品ではTV2期の12話前後をまとめるんでしょうからかなり大胆な構成になるはず。

 その布石として新エピソードの分割挿入という構成は、今後のTVシリーズの構成と大きな違いとなっていくんじゃないかな?と感じました。

 あとラストの新エピソードは中野 攻のおバカっぷりがさらに強調されていて思わず笑ってしまいました。

期待の製薬会社襲撃シーン


 今回TVでネタバレしているにもかかわらず劇場版を見に行ったのは、何と言ってもあの製薬会社襲撃シーンを大スクリーンで楽しむためです!

 劇場版1部の永井圭救出シーンも最高でしたけど、製薬会社襲撃シーンの佐藤のカッコ良さと言ったらないですよね〜。テレビでもあまりの格好良さに感動して目頭が熱くなったほどです(笑)

 あの佐藤の殺陣(たて)を思わせる銃の扱い、自動小銃の特殊部隊相手にショットガンみたいな(詳しいことわからないのですが)銃で次々と倒していく流れるような動きがホントに痺れます。大スクリーンではより細かな動きが分かって迫力ありました。

2部の一番の見所、佐藤の戦闘シーン
1部以上の素晴らしい動きとセリフに熱くなる
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 その直前の狙撃手の『行けぇ佐藤!』叫び声。あそこ最高にスカッとしますよね!あの辺りの動きやセリフもTV版と微妙に違っている気もするのですが・・・ちょっと定かではないです。

 あと爆破シーンの地響きのような猛烈な爆音。爆音上映会でもないのにかなり凄くてびっくりしました。これも劇場ならではですね。大音量はヘッドホンでも可能ですが地響きは自宅では再現できません。

下村君がカワイイ・・・


 ところで戸崎のガードをしている政府側亜人の下村 泉。TV版でも密かに思ってたけど劇場版だと一層かわいく見える不思議・・・のっぺり系の2D風3Dキャラで何気にここまでえ(とはちょっと違うかな?)させるのはすごいよなぁ。

下村泉の表情がブラッシュアップして見えるのは気のせいか・・・
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 TV版より表情が一層良くなっている気がするんだけど気のせいだろうか。それとも単に大スクリーンでわかりやすくなったのかは不明ですが、強さと弱さを併せ持ったような雰囲気が魅力的なキャラクター。

 戸崎に従順でありながらも亜人であることの悲哀を感じさせる表情や、時折見せる可愛い感じが良いですね。どんどん感情移入してしまって、なんか今後の展開で悲しい結末になったらショックを受けちゃいそうで怖いですよ。

TV版より綺麗になってる?


 全体的な印象ですが、キャラの動きや質感がテレビシリーズよりも綺麗になっている気がするんですよね。TVの時は動きが若干3Dモデル臭さが残っていたり、質感がべた塗り感のあるシーンが目に付いたのですが、劇場版ではそういう違和感はほとんどなくなっていた気がします。

 大スクリーンで拡大すると欠点がより目に付きますからね。『シドニアの騎士』ではキャラの3D臭さが大スクリーンで拡大されると少し気になりました。それが本作ではなかったですね。

 あとシドニアの時は劇中ビデオなどのエフェクト映像が、拡大することで少し安っぽく感じるという感想を持ちましたけど、本作では不思議と違和感を感じませんでした。この辺も結構工夫しているのかもしれませんね。

エフェクト画像をスクリーンに映しても違和感のない印象となった
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 それと水彩風の背景映像。これもTVシリーズではそれほど意識しなかったけど、劇場だととても綺麗で印象的にみえました。3Dキャラ水彩背景の組み合わせが自然に溶け込んんで面白い効果になっていたと思います。


最後に・・・TV版を見た人は見る価値があるか?


 このように本作は劇場版としてよくまとまっているし、映像もキレイで音響も劇場版ならではの迫力で見応えがあります。ストーリーも重要な新エピソードが挿入されて次につながる作品ですね。総集編ではなくてあくまで劇場版3部作にするという制作陣の心意気は伝わります。

 亜人自体を未見でTVシリーズとどちらを先に見るかと聞かれれば、劇場版の1・2部を先に見ても問題ない、というか劇場版を先に見る方を勧めたいくらいですね。そのくらいよくまとまって不足感はないです。

 それではTVシリーズを見た人が見に行くべきかと問われれば、それはお好きにどうぞって感じですね。やっぱりネタバレしちゃってると初見の時の衝撃ってのはないですからね。新エピソードもありますがTV2期でも(形はちがうにせよ)放映されるわけですし。

 できれば1部と2部の両方をテレビシリーズの前に上映して欲しかったかなぁ・・・とは思いました。でも自分のように『佐藤の襲撃シーンを大画面で見たい!』という人は是非見に行きましょう!あの迫力は劇場じゃないと体験できないですからね。

 今回、入場特典も何もないですが鑑賞して後悔は全くありませんでした。佐藤ファン、下村君ファンには特にオススメの作品です。3週間限定公開ですからお早めに。

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上映時間:107分
原作コミック:桜井画門
総監督:瀬下寛之/監督:安藤裕章
シリーズ構成:瀬古浩司/キャラクターデザイン:森山佑樹
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ

亜人 公式サイト http://www.ajin.net
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