4DX ガルパン劇場版 感想:この猛烈な楽しさは4DXのキラーコンテンツだ!

2016/02/23

アニメ

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 楽しかったなぁ・・・本当に贅沢な娯楽ですね。4DX ®版のガールズ&パンツァー劇場版、鑑賞してきました!最初は不安もあったけど終わってみれば期待以上の満足感。すべての『ガルパンおじさん』にオススメしたい傑作アトラクションでした!
※一応ネタバレのレビューなのでご注意ください。4DXはネタバレしても問題ないかな?と思いますが。

© GIRLS und PANZER Film Projekt
『ガールズ&パンツァー劇場版』より画像引用
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【関連】通常版、初見時の感想です ガールズ&パンツァー 劇場版 感想:ブラボー!と叫びたくなる傑作映画  - アニメとスピーカーと‥‥。

 実は今回、4DX作品は初めての体験でした。4DXが発表された当時は、水や風が出たり座席が動いたり・・・たしかにすごいけど、キワモノ感たっぷりで定着する気がしなかったんですよね。料金も高いし・・・普通に見るよ・・・って(笑)

SANOブランドール 4DX体験レポート/109シネマズ チャンネルより
(ガルパンは2Dなので3Dメガネは掛けません)
今回は栃木の109シネマズ佐野まで遠征しました

 実際、自分もガルパンが上映されるまで4DXって規格を忘れてました。どこでやってんの?って感じ。今回は戦車の振動を体感できるだけでも面白そうだなって、なによりガルパン自体が傑作でしたからね。まあ、もう一度みるかっ!て感じでした。

 そしたら、ラストのバトルシーンの違和感のなさ・・・なんなのこれ?って感じ。

 ブンブン身体を振り回されてるのに、気が散るどころか、通常版より一層深い没入感を体感できたんですよね。映像と音響と、そして触覚の一体感。ここまで高いレベルで表現されてしまったら、『やべえ、これじゃあ通常版では物足りなくなってしまうんじゃ・・・』なんて心配になりました。

 これはまさに、『4DXのキラーコンテンツ』としてロングラン上映するべきですね。遊園地のアトラクションのように、この作品目当てに遠くの映画館に行く甲斐のある作品でした

動きはあくまで演出、最初は戸惑いも・・・


 もちろん、あんまり期待値上げすぎてもいけませんね(笑)実際、前半のバトルシーンでは、自分が慣れていないせいもあって若干ちぐはぐな感じもしました。4DX前提に作られた作品じゃないですからね。細かい場面転換で、動きもいちいち切り替わるし、誰視点の動きなのか戸惑う所もありました。

 正直、この動きが2時間じゃあ結構疲れるかなぁ・・・って心配したのは事実。

冒頭のバトルでは感じが掴めず少し戸惑った
© GIRLS und PANZER Film Projekt 

 あと、見る前は単に戦車の動きをシミュレートするのかな?と思ったのですが、必ずしもそういうわけではなくて、あくまで演出としての動きなんだと理解しました。というかシミュレーターじゃないので、すべての再現は不可能ですよね。あくまでアトラクションとしての動きですね。

※追記:戦車別に揺れが変えてあるそうですね。恥ずかしながら気づかなかった!

 でも感覚が慣れてくると、取って付けたような感じが薄れてきて・・・いい!面白い!気持ちいい!ってなるんですよ。

 冒頭では疲れを心配してましたが、後半では『動きがないと物足りないかも・・・』ってなるんだから不思議です。

劇場に吹く風がこんなに心地よいとは!


 あと、これはちょっと予想してなかったんだけど、風の効果が素晴らしいんですよ!風といってもノズルからでる『プシュー』って奴じゃなくて、そよ風のようなファンの送風。

このシーンもそよ風が自然で本当に良かった
© GIRLS und PANZER Film Projekt 

 走行中の戦車の風はもちろん、ゴルフ場を吹き抜けるそよ風なんかも表現されていて、これがバッチリはまってるんです。映画館で空気の動きがあると、これほど気持ちの良いものかと感動しました。

 風の効果はたくさんあって、どれもいいのですが、特に好きなのは戦車で普通に走行している場面ですね。心地よい振動とそよ風が本当に気持ち良いです・・・ウトウトしてくる感じ。もっとずっと乗ってたい・・・って思いましたよ。

電車に乗っているような心地よさ・・・ずっと乗っていたい
© GIRLS und PANZER Film Projekt 

 欲を言えば、夏の場面なので熱風だともっとよかったんですけどね。気温までは調整できませんね。夏に見たらもっと良かったかもしれません。

カチューシャのシーンは感動の雨嵐!


 風といえば驚いたのは、プラウダ高校カチューシャの雨のシーン。通常版でも涙が止まらなかった場面ですが、ここの雨のシーンの再現がすごいんですよ。4DX体験者には当たり前なのかもしれないけど、すごいリアリティー!風のコントロールと相まって本当に雨が降っているように感じましたね。

※追記:劇場の設備によって水の出方が違うらしいです・・・

 通常版では演出効果としての雨シーンなので、観客としてはあまり雨であることを強く認識していたわけじゃないのですが、ああやって実際に雨降らせるとすっごく状況が補強されます

 陰鬱なというか苦しい感じが強調されるんですよね。かといって気が散ることもなく思いっきり泣けてしまいました。メガネについた雨を拭きながら涙を拭いていましたね。あ、メガネの人はハンカチ必須ですよ。

エンディングのシャボン玉が好き


 本作の4DXは、もちろん戦車戦が一番のウリなんですが、シャボン玉の使い方も良かったなぁ。もちろん話題の温泉シーンも面白いんですが、個人的にはラストのシャボン玉がすごく好きでしたね。

 4DXの作品は見たことないけど、シャボン玉が似合う作品ってそんなにないと思うんですよね。正直、映画の最中にシャボン玉って興ざめじゃないですか(笑)だからエンディングでシャボン玉が吹き上がるのが、あんなに合うなんて本当に意外でした。ED曲のPiece of youthがシャボン玉とよく合うんですよね。

ChouCho『ガールズ&パンツァー 劇場版』主題歌
「piece of youth」Music Clip Short Ver.
Lantis Channel(公式)

 欲を言えば、ED曲のベースに合わせて振動すれば良いのに・・・とか思いましたが、正確なシンクロは結構難しいんでしょうね。

※追記:ごめんなさい、2度目に見たら継続高校のミカの振動とリズムがバッチリ合ってましたね。正確なシンクロもやればできるようです。

マッサージ効果?意外と疲れない(笑)


 ただでさえ熱量のある作品で、通常版だって見終わった後はぐったり疲れますからね、4DXだともっと疲れるかと思ったら意外にも疲れが少ない。座席がマッサージ機みたいなんですよね。

 背中をトントンされる効果とか、ホントにマッサージ機みたいで気持ち良いです。もっと強く!とか思ってしまいました(笑)まあ、ホラー映画だとびっくりしそうですけどね。

 体を頻繁に動かせるおかげか意外と疲れません。あと座席も前が広いし足台もあって楽ですね。

オススメは前よりの列


 本作を4DXで見るなら少し前の席がオススメですね。自分はセンター前寄りの席だったけど、それでももっと前でも良かったかなぁと思いました。

 4DXはスクリーン自体が小さいですからね。煙の効果を楽しみたいなら前列2-3列でも良いかもしれない。後ろだと煙がでてもちょっとショボく見えちゃうんですよね。

 あと、この劇場だからか、自分が風邪気味だったからか、匂いの効果はほとんど感じなかったなぁ。お風呂のシーンはちょっと楽しみにしてたんですけどね。劇場によって演出は微妙にちがうのかな?

※追記:劇場の設備や設定で違うみたいですね。匂いのしない劇場もあるみたい。佐野はどうだったのだろう・・・

ガルパンファンなら100%後悔しないはず!


 1回に100人くらいしか入れないので、公開の初週末はあっという間に席が埋まりましたね。対応劇場も少ないですしね。自分も近くの映画館には4DXがないので、今回は片道1時間のプチ遠征でした。

 わざわざ遠出して通常より高い料金でみる価値はあるか?と言われれば、ガルパンファンなら後悔するはずないよね。4DX初体験がガルパンで本当に幸せでした。

 とはいえ、あんまり期待値を上げすぎると『拍子抜け』するかもしれないので、あくまで遊園地のアトラクションを楽しむ感覚で行ったら良いと思います。

 そう思ってみると、はっきり言って期待以上、大満足でした。特に最後のバトルはもう夢中で・・・文字どおり『夢みたい』ってこういう事か・・・って。いくら遊園地のアトラクションがすばらしくても、感動して涙流しながら乗ることってないじゃないですか。こんな感覚は初めてでしたね。

 もちろん通常版の素晴らしさがあってのことなんだけど、本当に良い体験できたなぁ、楽しかったなぁって思いました。特典もらえなかったけど・・・それも忘れるくらい良かったです(笑)

『今が未来だ』ということを感じた体験


 おっさん感覚って言われそうだけど、ホント、2016年まで生きながらえて良かったなぁ、いままさに『21世紀の映画』を観ているんだという喜びを噛み締めました。つい忘れちゃうけど、今は子供のころ夢見た『21世紀の未来』なんだよなぁ・・・と。

 こんなに4DXと相性の良い作品ってそんなにはないはず。それは本作が、もともとが体験志向の強い作品なので、相性が良いんだと思うんですよね。

本編の多くが戦車シーンである本作は4DXとの相性抜群
© GIRLS und PANZER Film Projekt 

 取って付けたような演出ではなく、映像・音響と一体化して鑑賞体験を補強してくれます。表現する設備があっても、魂になる優れた作品がないと人は感動しない・・・ガルパンは今まで4DXに無関心だった人々を惹きつける『キラーコンテンツ』と呼ぶにふさわしい作品だと思います。

 今の自分にとっては遊園地よりもずっと魅力的な娯楽でした。だってプラス千円で、感動しながら2時間も乗り続けるアトラクションなんて他にないでしょ?『ちょっと無理してでも体験する価値あるぞ!』と言いたくなる素晴らしい作品でした!
【関連】通常版、初見時の感想です ガールズ&パンツァー 劇場版 感想:ブラボー!と叫びたくなる傑作映画  - アニメとスピーカーと‥‥。
【追記】参考になる感想ブログをご紹介します!
ガルパン劇場版、「4DX」鑑賞後、吐き出しメモ - デジモノに埋もれる日々
・冷静な視点からのレビューです。4DX効果によって観客である事を意識させられてしまったという意見ですね。なるほどなぁ・・・こういう多面的な意見が読めるから面白い。立川爆音派の人は結構そういう意見を聞きますね。
 雨のシーンの評価は自分と逆だけど『気が散る』って個人差が大きいのでこの意見もわかるなぁ。確かに自分も他の席がガンガン動いてるの見て笑っちゃったけど、不思議と気にならなくなったんですよね。それにしてもこの方は13回も見て全部泣いてるのがすごい。3回目の自分は泣いて当然ですね(笑)

【追記2】ようやく4DX版2度目の鑑賞できました!(通算4度目)

 いやぁ・・・脳とのシンクロ率が一層高まりましたね。前回の違和感や戸惑いは消えました。何度も見に行く人の気持ちがわかりましたね。

 特に、街中の疾走シーンやジェットコースターの落下シーンなどは、明らかにリアル感が向上しました。もちろん4DXがバージョンアップしたわけでなく、自分の意識が最適化されたんですね。自然に意識を集中させる事ができてヴァーチャルリアリティを強く感じる事ができました。

 特にラストバトルは通算4度目の鑑賞ですが一番没入感を感じられましたね。前回よりはるかにリアリティをもって感じられたな。4DX演出のサポートで、あの複雑な動きを立体的に感じることができました。本当にすごいね!なんか通常版初見の感動が蘇ってきて目頭が熱くなってきました。(2016/4/6追記)

ガールズ&パンツァー劇場版 4DX 上映館リスト(公式サイト)
【関連】通常版、初見時の感想です ガールズ&パンツァー 劇場版 感想:ブラボー!と叫びたくなる傑作映画  - アニメとスピーカーと‥‥。


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